#タグで
つくる
暮らし

2024.02.19

失敗しない!家の駐車場づくりのポイントを解説

失敗しない!家の駐車場づくりのポイントを解説

失敗しない!家の駐車場づくりのポイントを解説

愛車を自宅に停めておくため、注文住宅を建てる際には駐車場スペースを確保するケースは多くあります。駐車スペースがあれば便利なものの、むやみに作れば良いというものではありません。

この記事では、注文住宅に駐車スペースを作りたいとは思いつつ「どんな点に注意すべきかわからない」「屋根は付けるべきか」などさまざまな疑問を持っている人向けに、家の駐車場を設計する際のポイントを紹介します。併せて駐車場のデザイン別にメリット・デメリットを解説します。

この記事を読めば、自分たちの好みやライフスタイルに合った駐車場を作れるようになるでしょう。

注文住宅に駐車場をつくる際のポイント

注文住宅に駐車場をつくるにあたり、どのような点に注意すべきか解説します。

マイカーのサイズを確認する

マイカーのサイズを確認する

駐車場スペースを検討するにあたり、まずはマイカーのサイズを確認しておく必要があります。車の種類ごとの平均的な車両サイズは次のとおりです。

車の種類 平均的なサイズ(幅×長さ)
軽自動車 1.48m × 3.4m
コンパクトカー 1.7m × 4.1m
中型車 1.7m × 4.7m
ワンボックスカー 1.7~1.8m × 4.8m
大型車・SUV 1.85m × 5m

ワンボックスやSUVは車高が高めなので、カーポートタイプやガレージタイプを検討する際は高さも確認しておきましょう。

駐車場の台数を決める

続いて、駐車可能な台数を決めます。普通乗用車1台分に必要な駐車場のスペースは約4.5坪で、2台分なら約9坪の広さが必要です。

マイカーの台数に合わせてスペースを用意するのが基本ですが、車での来客が多い場合には、来客用の駐車スペースも確保しておきたいところ。来客用のスペースがあれば、来客時の路上駐車を防ぐことができます。

また、今は1台しか所有していなくても、将来ライフステージの変化により車の台数が増えることも考えられます。駐車可能台数は、将来の見通しも考慮して決めましょう。

駐車場スペースのサイズを決める

駐車台数を決めたら、駐車場スペースのサイズを検討します。駐車スペースの広さは「幅員×奥行」で表します。国土交通省が駐車場設計に関して示している「駐車場設計・施工指針」によると、1台当たり次のサイズ以上の駐車スペースが必要です。

車の種類 駐車スペースのサイズ
軽自動車 2.0m×3.6m
小型自動車

(5ナンバーまたは7ナンバー)

2.3m×5.0m
普通自動車(3ナンバー) 2.5m×6.0m

(参考)国土交通省「駐車場設計・施工指針」

上記を踏まえると、2.5m×6.0m以上のサイズがあれば普通自動車でスムーズに駐車ができ、乗り降りするスペースも十分に確保できるといえます。ただし、ドアの開閉や荷物の積み込みをスムーズにしたいのであれば、ドアが全開できるよう片方で90cm(両ドアで1.8m)を確保しておくのがおすすめです。

ここまでの内容をまとめると、自宅の駐車スペースの横幅は3.5m程度あると使いやすくなるでしょう。現在所有するマイカーだけでなく、今後買いたいと思っている車のサイズも考慮することが大切です。

駐車場のデザインを決める

駐車場のデザインを決める

駐車場のデザインも決めておく必要があります。ここでは「オープンタイプ」「カーポートタイプ」「ガレージタイプ」の3タイプについて解説します。

オープンタイプ

オープンタイプは、舗装のみの最もシンプルなタイプの駐車場です。コンクリート舗装されているのが一般的で、屋根や壁は設置しません。基本的に舗装工事のみで設置できるため、ほかのタイプに比べて施工費用を安く抑えられるのがメリットです。

ただし、屋根と壁がないので雨天時に乗り降りする際はどうしても濡れてしまいます。愛車も雨風にさらされることになるため、汚れの付着や塗装の劣化も防げません。駐車スペースに極力コストをかけたくない人はオープンタイプを中心に検討しましょう。

カーポートタイプ

カーポートタイプ

柱と屋根からなるカーポートを設置したタイプの駐車場は、屋根により雨の日でも濡れずに乗り降りできるのが魅力です。次に紹介するガレージタイプに比べれば施工費用が安く、施工にかかる期間も短くなります。

しかし、台風などで強風にさらされると、耐えきれずに吹き飛ばされてしまうことがある点は要注意です。カーポートには柱の数や配置によって3つの種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自宅に適したものを選びましょう。

カーポートの種類 メリット デメリット
片側支持

(柱が片側のみ)

・スペース効率が良い

・安価で設置できる

・両側支持のような強度はない

・大きな開口には向かない

両側支持

(両側に柱を設置)

・耐雪性や耐風性に優れる

・大きな間口にも耐えられる

・大きなスペースが必要

・柱の位置によって乗り降りがしにくい場合がある

後方支持

(後方に柱を設置)

・柱が邪魔せず出入りしやすい

・開放感がある

・両側支持ほどの強度はない

・基礎工事に費用がかかる

ガレージタイプ(ガレージハウス)

ガレージタイプ(ガレージハウス)

屋根と壁がある車庫タイプの駐車場がガレージタイプです。ビルトインガレージ・インナーガレージとも呼ばれ、こうしたガレージがある家のことを「ガレージハウス」といいます。

ガレージタイプの駐車場は屋根や壁に囲われているため、雨風などで車が汚れたり塗装が劣化したりする心配がありません。開口部にシャッターをつければ防犯性能もアップします。

ただし、シャッターをつけると排気ガスなどが室内に溜まりやすくなるため、換気扇や小窓を設置するなど換気対策が必須です。ビルトインガレージは建物の一部であり建築物なので、ほかのタイプとは異なり固定資産税の対象となる点も注意しましょう。

駐車場の地面素材を選ぶ

駐車場はコンクリート舗装が一般的ですが、地面素材はほかにもあります。素材ごとの特徴を見ていきましょう。

コンクリート

家の駐車場で最も一般的なのがコンクリート舗装です。コンクリートは頑丈で耐久性が高く、変形しないのが特徴といえます。施工後のメンテナンスがほぼ不要で、維持費もかかりづらく経済的です。清潔感と高級感もあることから人気となっています。

ただし、工事費用が高くなりやすいうえ、コンクリートが固まるまで最低1週間かかるなど工事期間が長くなりやすいのが難点です。

施工にかかる費用は広さによるものの30〜40万円程度が目安です。撤去時にもまとまった費用がかかることも認識しておきましょう。

砂利

地面素材に砂利を選ぶと施工費用を安く抑えられます。コンクリートのような照り返しが少なく、車や人が上を通ると音が鳴るので防犯対策としても有効です。防犯砂利を選べば、さらに防犯効果が高まるでしょう。

ただ、砂利は手入れの手間がかかるので要注意といえます。落ち葉やゴミをほうきで掃いても取り除きづらいため手で拾わなくてはならない、定期的に雑草防除が必要になる、経年によって少しずつ沈んで石の数が減ってくるため継ぎ足しが必要になるといった具合です。車の出し入れ時に石が跳ねて車のボディを傷つける可能性もあります。

費用相場は、整地からすべての作業を含めて10万円程度と安めです。ほかの用途に変更したいときでも比較的簡単かつ安価に工事が可能でしょう。

レンガ調のコンクリートブロック(インターロッキング)

レンガ調のブロックで駐車場の地面を施工する「インターロッキング」という方法もあります。コンクリートでありながらレンガ調になっているため、設計の自由度が高く仕上がりがおしゃれになります。そのため、公共施設から個人宅の駐車場まで幅広く利用される素材です。

汚れが目立ったり、補修が必要になったりした場合でも、表面に張ったブロックを取り外して敷き直すだけで補修が完了です。メンテナンス工事が簡単で費用を抑えやすいのが魅力で、コンクリート舗装と違って透水性が高く浸水しにくいほか、照り返しによる熱も抑えられます。隙間から雑草が生えることはあるものの、砂利に比べれば雑草対策が簡単なのもメリットです。

一方で、初期費用が高いうえに最初の施工期間が長い点、経年劣化によりブロックが変色してしまう点などはデメリットといえます。

人工芝生

人工芝を敷き詰める方法もあります。人工芝は天然芝のような生育の手間や時間が不要で、季節に関係なく美しさを保てるのがメリットです。

ただし、紫外線や温度差によって劣化しやすいため、平均約10年で交換が必要になります。夏場には熱がこもって熱くなりやすいほか、除草シートの施工が不十分だと雑草が生えてくることもあるでしょう。

人工芝は長時間車の重みがかかると早く劣化するという弱点もあります。そのため、駐車スペースに人工芝を敷く場合、車のタイヤと直に接する部分のみコンクリート塗装にするのが一般的です。

駐車のパターンを選ぶ

駐車のパターンによって、駐車スペースの配置も大きく変わります。駐車パターンは大きく「直角駐車」「縦列駐車」「並列駐車」の3タイプです。

直角駐車

前面道路に対して直角に駐車する方法で、最もよく見る駐車場の形です。前面道路が幅員4m以上のゆとりが必要で、道路幅が狭いほど間口を広く取らなければなりません。車の台数に関係なく出し入れがしやすい反面、排気ガスが建物のほうへ回りやすいので注意が必要です。

縦列駐車

2台以上の車を停車する際、前面道路に対して直角に前後で並べて停める方法です。細長く限られたスペースでも、2台駐車できることから旗竿地でも採用されます。ただ、2台駐車すると後ろの車が出にくく、2台の間に車止めがないのでバック時に車同士が接触するリスクもあります。

並列駐車

敷地が限られる場合や前面道路が狭い場合に有効なのが並列駐車です。前面道路に対して並行方向で駐車するので省スペースで設置でき、建物側に排気ガスが回りにくいのが利点です。しかし駐車の手間がかかり、敷地の幅が狭い場合には設置できません。

駐車場の照明計画を立てる

駐車場に設置する照明も検討しましょう。駐車場の照明には「車を美しく見せる」「必要な場所を照らす」という2つの役割があります。ライトアップすれば夜でも愛車の姿を確認できるうえ、夜間の駐車時の安全確保や防犯対策にも効果が見込めるでしょう。

ビルトインガレージならしっかりと照明をつけておくことで、夜間でも車体のメンテナンスなどがしやすくなります。

防犯用の設備を整える

駐車場から不審者が侵入したり、愛車を傷つけたりするリスクも想定されます。リスクを低減するために、防犯用設備を整えておくと安心でしょう。ビルトインガレージであればシャッターの設置が有効です。それ以外のタイプではシャッターゲート、カーゲート、カーポートライトや車止めポールなどの設置が効果的です。家全体の防犯を兼ねて防犯カメラを設置してもよいでしょう。

https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/request/?c=c079,c134

トヨタホームのガレージハウスで車との暮らしをより便利に!

家の駐車場は大切な愛車を保管するための重要なスペースです。車室の広さ、駐車台数、デザインの種類、地面の素材など、コストとクオリティのバランスを考慮しつつ、十分に検討しましょう。

トヨタホームは、トヨタのモノづくりの精神を受け継ぐトヨタグループの一員です。車との連携や防犯対策など、車のトップ企業としての高い技術が住まいの随所に息づいており、これまでも高品質の注文住宅を多数提供してきました。快適かつ安心に暮らせるのはもちろんのこと、愛車との暮らしをより便利に、より楽しくするアイデアも豊富に用意しています。

興味がある方は、無料カタログの請求、もしくは近くの展示場へのご来場をお待ちしています。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】

https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

【カタログ請求はこちら】

https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/list/?ad_cd=hometag

https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/request/?c=c079,c134

よりどり間取り遷移バナー