地震などの災害が起きたら、まず避難所に行かなければならないと思う人は多いでしょう。
しかし、小さな子どもや高齢者、ペットのいるご家庭の場合は特に、慣れない環境に不安を覚え、避難に抵抗がある人も少なくありません。
実は条件が揃っていれば、無理に避難所に避難しなくとも、自宅で避難生活を送る「在宅避難」という選択をとることができます。
今回は、在宅避難についての予備知識や、備えておきたい必需品をまとめました。
災害時に自宅で安心して過ごすために、在宅避難に向けた備えを万全にしておきましょう。
在宅避難ってなに?
在宅避難とは、自宅で避難生活を送ることを指します。
自宅にダメージがなく備蓄も十分にある状態で、避難指示も出ていなければ、そのまま自宅にとどまり在宅避難をすることが可能です。
避難所ではプライバシーを保つのが難しく、抵抗がある人も多いかと思います。
自宅で安全に過ごせるのなら、無理に避難所に避難せず、在宅避難をするのが最良の選択です。
在宅避難でまずすべきこと
在宅避難をする際は、安全がまず第一です。
家具が倒れ、割れた食器などで足の踏み場もない状態では、安心して過ごすことはできません。
在宅避難ができそうであれば、ここにいれば安全という部屋を1つ作り、その部屋で家族全員が寝起きや食事をするようにしましょう。
震災後は余震もよくあるので、安全ゾーンには極力家具を置かないこともポイントです。
在宅避難に備えたい10のおうち防災必需品
在宅避難の場合、ライフラインが断絶しても過ごせるように備蓄しておくことが大切です。ライフラインが整うと言われている72時間を生き抜くために、最低限の防災品を揃えておきましょう。
ここでは、在宅避難に必須の防災グッズを10種紹介します。
備蓄食料
一般的に備蓄食料は7日分必要と言われています。
しかしそんなに準備するのは難しいという場合は、最低でも3日分の非常食を揃えておきましょう。
非常食は長期保存でき、栄養がとれるものを意識して選びます。
普段からストックしておき、消費したら買い足すローリングストック方式がおすすめです。
賞味期限の近いものから食べ、常に一定量をキープしておきましょう。
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水
飲み水は1日2〜3リットル、生活用水は1日3リットル必要と言われています。
しかしこの量を備蓄するのは置き場所にも困りますので、ウォーターサーバーの使用やバスタブに水をためるなど不足分を補う工夫をしましょう。
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大容量バッテリー(蓄電池)
スマホやランタンの充電程度であればモバイルバッテリーや乾電池で足りますが、停電時は灯りがなくなるだけでなく、冷暖房器具も動かなくなります。
暑さや寒さは命の危険も伴うので、蓄電池は夏や冬場に備えて1台用意しておくと安心です。
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ゴミ袋・ポリ袋
ゴミ袋やポリ袋は水の運搬や自作トイレ、雨具や防寒着の代わりとしても使えます。
1人当たり2分の1パックを目安にストックしておきましょう。
非常用トイレ
トイレの水が流れないときのために、携帯トイレや簡易トイレがあると便利です。
中の汚物袋だけを交換すればよいので汚物がつかず、消臭効果もあります。
衛生用品
マスクや除菌グッズ、オムツ、生理用品などは多めに用意しておきましょう。
水の節約や体の清潔を保つために、体を拭くためのボディシートも必需品です。
LEDランタン
停電時に室内照明として部屋全体を明るくできるLEDランタンは重宝されます。
懐中電灯でも代用できますが、交換用の電池の用意も忘れないようにしましょう。
防災ラジオ
災害時の情報収集の手段として、ラジオがあると便利です。
乾電池がなくても使える手回し充電式タイプや、スマホの充電が可能な防災タイプなどさまざまな種類があります。
スマホは連絡用に温存し、情報収集はラジオで行うのがおすすめです。
乾電池・予備バッテリー
電源確保のため、モバイルバッテリーや乾電池は各種ストックしておきましょう。
季節に対応できるもの
クーラーボックスや保冷剤、保温性の高いブランケットなど、暑さや寒さ対策になるグッズも季節ごとに用意しておきます。
自宅を安心・安全な避難所に!
災害が起こっても、自宅が安全であれば無理に避難所に避難せず、在宅避難をすることができます。
自宅で避難生活を快適に過ごすためには、備蓄が大切です。
防災用品を見直し、万が一のときの備えを万全にしましょう。
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