住まいづくりは、家の中だけではなく外観も決める必要があります。長く住み続ける家なので、デザインや素材にこだわりたい人も多いでしょう。しかし、理想のイメージ通りに外観を作ることがよいとは限りません。住みやすさやメンテナンスのしやすさなども考慮する必要があります。
この記事では、外観の決め方やこだわるポイントについてお伝えします。また外観にこだわった施工例も紹介するので参考にしてください。
家の外観の決め方
自分の住む家とはいえ、注文住宅の外観や内装などをすべて理想にこだわって作るのは現実的ではありません。専門家とじっくり相談しながら、暮らしやすさも重視して決めていくとよいでしょう。
家の外観を決めるときには、一定の手順やルールがあります。外観の決め方で大切な3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
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家の形状を決める
まず、注文住宅を建てるときには、外観を決める前にどのような家の形にしたいかを決めましょう。間取りによって部屋の数や窓をつける場所なども変わってきます。内装を決めることで外観の見た目をイメージしやすくなるでしょう。
家のデザインが和風か洋風かなどによっても外観が変わります。一般的にシンプルな形の家はスタイリッシュな印象、複雑な形の家は豪華な印象になります。
家の形状は、家の階数、角の多さで決まります。シンプルな四角い形状で2階建ての家は日本でも一般的な形状です。広い土地があるなら階段の上り下りのない生活動線がシンプルな平屋建てもよいでしょう。
L字型やコの字型など角を多く取った家は、個性的で豪華な印象になります。また、土地が狭い場合は、下の階よりも上の階の面積が広く取られている形状の家が適しています。
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窓の形を決める
窓の形にもさまざまな種類があります。窓のデザインによって家全体の印象が大きく変わるので、風通しや採光など機能的な部分とあわせて選びましょう。
窓の種類は、大きく分けて縦すべり窓、横すべり窓、引違い窓、FIX窓の4つがあります。両開きのドアのように左右に押し開いて開ける縦すべり窓は、ホテルやビルなどでよく使われるタイプです。デザイン性が高く、大きく開けられるので風を通しやすい特徴があります。
窓の下部を押し上げて開く横すべり窓は、部屋の中を見られないようにして換気ができるタイプです。浴室やトイレなどに設置されることが多く、開口部が大きく開かないので防犯性も高いデザインです。
半分だけ開き窓からの出入りがしやすい引違い窓は、日本の住宅で多く取り入れられているタイプです。網戸を外側に設置できます。また、数多くの住宅に採用されているので、コストが抑えられる点もメリットといえるでしょう。
FIX窓は、いわゆるはめ殺しタイプで開閉ができない窓です。シンプルなデザインで機密性と防犯性が高く、採光したい場所などに取り付けられるケースが多く見られます。
外壁の色と素材を決める
次に外壁の色と素材を決めます。外壁は建物の外側で面積が広いので、家全体の印象が左右されます。色だけではなく素材の質感でも大きくイメージが変わるのでじっくり考えて決めましょう。
白は明るいイメージで和洋問わず合わせやすい色です。シックで上品な印象にしたいならグレーがよいでしょう。ブラウンはモダンなイメージ、黒は高級感が演出できます。
外壁の素材は、デザインが豊富で高級感のあるタイル、機能性とコストに優れたサイディング、などさまざまなものがあります。特徴と風合いなどを実際に見て選ぶとよいでしょう。
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屋根の形を決める
最後に屋根の形を決めます。屋根の形によって外観の印象も大きく変わります。建物全体のイメージを考えながら選ぶとよいでしょう。
オーソドックスなてっぺんで2つに折れている形の切妻屋根(きりづまやね)は、日本の家屋によく使われています。てっぺんから屋根が四方向に下がる形の寄棟屋根(よせむねやね)は家がどのような方角に建っていても対応できるタイプです。
一方向へ屋根が流れている片流れ屋根(かたながれやね)は、シャープでモダンな印象で、太陽光発電を取り付けやすい形です。また、屋上にバルコニーを取り付けられる形は陸屋根(りくやね)と言います。
失敗したくない!外観選びのこだわりポイント!
外観を選ぶときにどのような点にこだわるとよいのかお伝えします。
基本の形状をもとにこだわりを考慮
他とは違う外観にしたいと思っていても、最初から独創的な外観をイメージするのではなく、基本の形状をベースにこだわりたいポイントを考えましょう。基本の形状は、耐震性能や耐久性能などの基本的な性能が高く、コスト的にも優れています。
これらの優れた部分を確保しながら、少しずつ基本の形から自分の理想にあった形へと変えていくとよいでしょう。
まずは間取りを決めてからデザインを考える
外観を最初に決めずに、まずは間取りを決めましょう。間取りを明確にすると、具体的なデザインや外観を決めやすくなります。
理想の間取りを考えた場合、基本の形状には当てはまらないことが出てくることもあります。例えばビルトインガレージを作るとなった際に、四角の2階建てでは居住空間が確保できないケースがあります。このような場合は3階建てにする必要があるため、自然と外観もある程度決まってきます。
おしゃれな窓は表から見える位置に設置
外から目立つ場所におしゃれな窓を配置し、一般的によく使われる引違い窓を目立たない場所に使うとスタイリッシュな印象になります。予算を考えながら、表から見えるところには縦すべり窓を使うなどしてみるとよいでしょう。
周辺環境とバランスをとることも重要
理想にこだわりすぎずに周辺環境とのバランスも考える必要があります。地域によっては、統一感のある街並みを守るために景観に対する条例が定められていることもあります。
外観の色味を選ぶときには、好みの色という基準だけではなく、街並みに溶け込む色かどうかバランスも考えるようにしましょう。
こだわり外観の施工事例
快適性もデザイン性も追求した、家族の笑顔がきらめく邸宅
「モデルハウスのようなスタイリッシュでかっこいいマイホーム」を形にしたN様。外観はキューブをベースにしており、外からの視線を遮る構造なのでプライベートもしっかり確保できます。
また、外観は手前の外壁の奥にもう一つの外壁があったり、らせん階段が見えるな個性的なシルエットにこだわっています。屋根ではなく屋上にはバルコニーを設置し、中庭にはテラスを作りました。どちらも開放的なアウトドアリビングとして使えるので、お家にいながらリゾート気分を満喫できます。
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周囲の緑や美しい眺望を間近で感じられる、高台の住まい
「人と違う家にしたい」と住まいづくりに取り掛かったS様邸は、スリット窓を並べたり大きな丸窓をアクセントに取り付けたりと、窓の配置にこだわりました。外壁は、白とダークグレー、木の3色だけを使ったシンプルでモダンな印象に仕上げています。
大きな窓からは山が、和室の吹抜けの高窓からは空が見える自然を身近に感じられる住まいになりました。
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白基調のインテリア空間に光と風を取り込んだ、開放感あふれる邸宅
マイホームの明確なイメージがあるM様邸は、シンメトリーにこだわった外観の家ができました。1階部分も2階部分も外観は左右対称、さらに窓も左右対称と徹底的にこだわっています。また外観のデザインは、名古屋城をイメージしており、白を基調とした明るい外壁に緑青色の屋根や門扉がアクセントになっています。
家の前のアプローチは、東京の神楽坂を意識した石畳を敷き詰めています。
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理想の家づくりをしたい方はトヨタホームにご相談ください
徹底的に品質を追求したトヨタ生産方式で住まいを作るトヨタホームでは、柱や壁の制約が少ない構造なので、理想の住まいづくりができます。また、独自に開発したパワースケルトンで大震災にも強い耐震性能を実現しました。
家を建てた後もきめ細やかなメンテナンスと60年の長期保証があるので、安心して長く住んでいただけます。
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