狭小住宅での暮らしは、限られたスペースをどのくらい有効活用できるかによって快適さが左右されます。とくに3階建ての狭小住宅は階段が多いつくりになるため、いかに階段スペースを活用するかが、家づくりを成功させるカギになるでしょう。
そこでこの記事では、3階建て狭小住宅を検討している人に向けて、階段スペースの活用術を紹介します。上手に階段スペースを活用して、快適な家づくりの成功にお役立てください。
階段スペースの活用術8選
狭小住宅はどうしても床面積が限られてしまい、スペースに余裕がありません。そのため階段スペースをいかに活用するかが重要なポイントです。階段を単なる上下階をつなぐための道具としてとらえるのではなく、オープン階段を取り入れるなどして、うまくデッドスペースを活かす工夫ができるとよいでしょう。ここからは、階段スペースの具体的な活用術を8つ紹介します。
収納スペースとして
階段下スペースの最もオーソドックスな活用方法は、収納スペースにすることです。ただの収納庫として使用してもよいですが、ハンガーパイプを設置すれば、通常のクローゼットと同じようにコートなどの衣類も収納できます。
また、扉を付けずにあえて見せる収納にすると開放感があり、インテリアとしておしゃれさも演出できるでしょう。最下段の蹴り込み部分は、収納に困りがちなお掃除ロボット専用の収納スペースとして活用するのもよいでしょう。
トイレとして
階段下のスペースにトイレを設置することも、一般的な活用方法です。しかし階段下にトイレを設置する場合は、トイレの空間が窮屈になりやすいため、注意しなければなりません。
トイレの天井の形状には、段々を残した「階段なりタイプ」と、天井を階段に沿って斜めに設計する「勾配天井タイプ」の2種類があります。できるだけ圧迫感を無くして広さを確保したい場合は、後者の勾配天井タイプを選ぶとよいでしょう。
タンクレスやスリムタイプなど省スペーストイレ、また折り畳み式のドアを採用するのもおすすめです。また間接照明や明るめの壁紙を使うことでも、圧迫感が和らぎます。
洗濯乾燥機などのランドリー置き場として
階段下スペースは、ランドリー置き場としての活用もおすすめです。洗濯機や乾燥機などの大型家電を隠せるだけでなく、洗剤など細々とした生活用品も収納できるスペースも一緒に確保しましょう。また3階の階段ホールや吹き抜けは、雨の日の物干しスペースとしても利用できます。洗濯ものを洗ってから干すといった家事動線もコンパクトにまとまります。
パントリーとして
キッチンの近くに階段下スペースが来るときは、パントリーや背面収納として使うとよいでしょう。階段の傾斜に合わせて棚をつくれば、スペースを無駄なく活用でき、かさばりがちな食材のストックや調味料などもたっぷり収納できます。
もし階段下のスペースが低い場合は、ワゴンを利用するとよいでしょう。キッチン用品や使用頻度が低い食品をひとまとめにしておけば、必要な時に出し入れもしやすく、使い勝手が良くなります。
おもちゃ置き場や子ども部屋として
高さが低めの階段下スペースは、おもちゃ置き場や子ども部屋にするのもおすすめです。子どもの背丈にぴったり合うので、大人には窮屈でも子どもは快適に自分でおもちゃや本を出し入れできます。
階段の傾斜に合わせて壁に収納ボックスを設置したり、小さなカラーボックスを組み合わせて本棚を作ってあげたりすれば、スペースを無駄なく有効活用できます。かさばりがちなおもちゃや絵本もたっぷり収納可能です。
またフリースペースにして、小さな机やおままごとセットなどを置いてあげるのもよいでしょう。他の居住スペースを圧迫せずに、子どものちょっとした遊び場を作ることができます。
本棚として
階段下スペースは、本棚として使うこともできます。階段下に本をまとめて収納できるスペースを作っておけば、わざわざ部屋に本棚を備える必要もありません。
階段下でなくとも、階段スペースの壁面を使って本棚を作る方法もあります。この場合、階段に座って本を読むことができるので、絵本などを置いておけば子どもの読書スペースとしても活躍するでしょう。
ワークスペースや書斎として
コンセントを配置して机やイスを置けば、階段下スペースはワークスペースや書斎としても活用できます。設計時にあらかじめカウンターをつくり、目線より少し高めの位置に高窓を設置すれば、光が差し込んで明るい空間にすることもできます。ワークスペースや書斎としてはもちろん、子どもの学習スペースにもおすすめです。
テレビを置くスペースとして
階段下スペースに棚を設けて、テレビを配置する方法もあります。新たにテレビ台などの大型家具を置く必要がないため、階段下のデッドスペースを有効活用できるだけでなく、ほかの居住スペースを圧迫せずに済む点は大きなメリットです。
また階段下に壁を貼った場合は、その壁にテレビを取り付ける方法もあります。圧迫感が少なくなるため、部屋をすっきりとより広く見せることができるでしょう。
狭小住宅は「リビング階段」と相性抜群!
どうしてもスペースが限られてしまう狭小住宅は、リビング階段との相性が抜群です。リビング階段を取り入れれば階段下がリビングに来るため、収納スペースとしてはもちろん、テレビ置き場や子どもの遊び場、ワークスペースなど、活用方法も広がるでしょう。
またリビング階段には、目線が抜けて開放感が生まれやすいという特徴があり、取り入れることで部屋が広く見えやすくなります。インテリアの一部のような効果もあり、家具と調和したデザインのものを取り入れれば、部屋全体のデザイン性もアップできるでしょう。
廊下のスペースを削減できるため、狭小住宅ではリビング階段を採用すればスペースをさらに有効活用することができます。中でもとくに省スペースなのが、螺旋階段です。1本の柱を中心にして縦の空間を利用するため、幅を取らず床面積を節約できます。映画や外国の住宅などで見かけることが多く、おしゃれなイメージのある螺旋階段ですが、実は狭小住宅との相性も抜群。スケルトン階段でも視線が抜けるので、狭小住宅を広く見せることができます。
トヨタホームは階段スペースの活用アイデアが豊富!どんな間取りができるか展示場に行ってみよう
狭小住宅では、いかに限られたスペースを有効活用できるかがとても重要です。とくに3階建て狭小住宅の場合は、どうしても多くなる階段をうまく活用する必要があります。
この記事では、狭小住宅におけるさまざまな階段スペースの活用方法について紹介してきました。もっといろいろなアイデアを知りたい人は、ぜひトヨタホームの展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
注文住宅の施工実績を多数持ち、これまで手掛けてきた家づくりのノウハウが豊富なトヨタホームなら、住む人のライフスタイルにぴったり合った階段スペースの活用方法を提案できます。ぜひ一度、お近くの展示場まで足を運んでみてください。
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