少しの段差で空間を区切る「スキップフロア」は、おしゃれな雰囲気で人気がある間取りです。空間を壁で完全に区切ることなく縦に緩やかにつなげることで、視覚的に広く感じて開放的な印象にもなりやすいでしょう。
スキップフロアは「リビング」中心に取り入れるものと思っている方も多いようですが、実は「キッチン」に取り入れることで、暮らしやすさがグンとアップします。この記事では、スキップフロアのあるキッチンに注目して、その魅力とメリットについて解説します。おしゃれで便利な家づくりの参考にしてください。
スキップフロアの魅力とは?
スキップフロアは、間取りに大きなメリットをもたらす魅力的なデザインです。ここからスキップフロアの魅力やそのメリットを解説します。
併せて、老後生活でスキップフロアのある暮らしの魅力についてもご覧ください。
限られたスペースを有効活用できる
家の中にスキップフロアがあると、限られたスペースでも空間を広く感じながら有効活用できます。例えばワンフロア10坪の狭小住宅で壁を作って部屋を確保すると、壁があることで圧迫感が生まれ、狭く感じやすくなります。
そんなときにスキップフロアを取り入れれば、壁を設けることなく少しの段差で部屋を区切れるので、空間同士が緩やかにつながり圧迫感が生まれにくくなるでしょう。限られたスペースを有効活用したいときこそ、スキップフロアが役立ちます。
家族とコミュニケーションが取りやすい
空間が緩やかにつながっていることで、家族の気配を感じてコミュニケーションが取りやすくなります。
間取りを考えるとき、子ども部屋を2階に作るのはスタンダードな方法といえます。しかし子どもが部屋にこもりがちになると、様子が分かりづらくなり悩む親も多いでしょう。
その点、スキップフロアを子どもの学習スペースにすれば、緩やかなつながりを保ったまま半プライベート空間が作れます。子どもに自分の空間を持たせつつも完全な個室ではないため、程よい距離感で家族それぞれが快適に過ごせるはずです。
明るく開放的な空間になる
スキップフロアと吹き抜けを一緒に作れば、吹き抜けの天窓からの光が1階の部屋まで届きやすくなります。結果として家全体が明るく、開放的な空間になるでしょう。
さらにスケルトン階段を採用すれば、踏み板の間から光が漏れて間接照明のような役割を持たせることができます。明るく開放的な空間は、おしゃれな印象も与えやすいのがメリットです。吹き抜けとの相性も良いので、家のデザインにぜひ取り入れてみましょう。
こんなに便利!スキップフロアをキッチンに取り入れてみよう
スキップフロアはキッチン周りに取り入れても便利です。ここではキッチンにスキップフロアを取り入れるメリットをご紹介します。
単調なLDKにメリハリが生まれる
広いLDKはインテリアを工夫しないと、単調なデザインになりやすいものです。しかしスキップフロアを活用することで、メリハリのある室内にできます。
例えばリビングとダイニング、キッチンを縦長に並べる「I字型」のLDKは、空間が広々と見える一方で、空間に動きがないためメリハリがなく、間延びした印象になりやすいこともあります。スキップフロアを取り入れると、単調なLDKに動きが生まれ、空間に変化がつくでしょう。
またスキップフロアの設置方法の一つとして、床を下げる「ダウンフロア」という設計方法があります。これならキッチンからリビングを見渡すことができ、リビングに置く家具の高さを目線より低くすれば、限られた空間でも圧迫感なく過ごせるでしょう。狭小住宅のキッチンに有効な方法といえます。
立っている人と座っている人が目線を合わせやすい
スキップフロアには、目線の高さを調整しやすい特徴があります。
例えばキッチンの床を下げると、キッチンで立ち仕事をしていても、ダイニングやリビングで座っている家族と目線が合いやすくなるでしょう。目線が合いやすいと目線を上げ下げせずに家族と会話ができ、コミュニケーションが取りやすくなります。
キッチンで大人が料理や洗い物をしている間に、ダイニングテーブルで子どもが勉強する、リビングで子どもが遊ぶといった光景はよくあります。そういった子どもの見守りにも、スキップフロアは役立つでしょう。
オープンキッチンの手元が見えにくくなる
キッチンにスキップフロアを取り入れると、あこがれのオープンキッチンでもリビングから手元が見えにくく、楽に使えるようになります。
アイランドキッチンをはじめ、オープンキッチンは開放的でおしゃれな印象が強く、注文住宅を建てるならぜひ取り入れたいと考える人も多いアイテムです。とはいえ、オープンキッチンは手元が丸見えになりやすく、ワークトップにモノがたくさん置かれていると散らかった印象にも。急な来客時に、慌てる人も多いのが現実です。
そんなデメリットを解消したいときも、スキップフロアが役立ちます。キッチンの床を上げることで、アイランドキッチンの手元をリビングやダイニングから見えにくくする効果が期待できます。「アイランドキッチンにしたいけれど、常にきれいな状態をキープできるか不安…」という方こそ、キッチンにスキップフロアの設置を検討してみると良いでしょう。
段差がイス代わりになる
スキップフロアの段差は、イスの代わりとして利用できます。マイホームを持ったら、友だちを家に呼んでパーティーをしたい人も多いでしょう。しかしゲストの人数分、イスがあるとは限りません。スキップフロアの好きな場所で座れるので、気軽にゲストを招くことができます。
階段下スペースにパントリーが作れる
スキップフロア下を収納スペースにすれば、キッチンのパントリーとして利用できます。例えばキッチン周辺に階段下スペースが来るなら、階段の踊り場をスキップフロアにして、その下をパントリーとして活用してみましょう。
天井の高さが足りない場合は、収納スペースの床をダウンフロアにすれば天井高を確保できます。ただし建築基準法には、収納や物置スペースの天井高を1.4m以内に収めれば延べ床面積に含まれないという規定があります。延べ床面積に算入されなければ、容積率にも影響しません。
とくに容積率の制限が厳しい狭小地では、あえてスキップフロアを取り入れ、スキップフロア下に収納スペースを作る方法が有効でしょう。
スキップフロアのアイデアを知りたい人は、施工実績が豊富なトヨタホームに相談してみよう
スキップフロアはさまざまな活用術があるスタイルで、アイデアを駆使すれば間取りの自由度が上がり、個性的な家に仕上がるのも魅力です。ただし、スキップフロアはその構造から設計が複雑になるため、間取りに取り入れたいなら施工実績が豊富なハウスメーカーへの依頼がおすすめです。
独自の工法で設計の自由度が高いトヨタホームは、スキップフロアの施工実績が多く、活用術についても豊富なアイデアをご用意しています。注文住宅を多く手掛けてきたこその経験から、理想の住まいのスタイルを叶えるスキップフロアのデザインをご提案します。
トヨタホームの施工するスキップフロアが気になる方は、お気軽にカタログをご請求ください。お近くの展示場でも、たくさんの事例をご用意してお待ちしております。
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