「将来的なことも考えて車2台停められるガレージが欲しい」「ガレージを趣味のスペースとしても使いたい」など、ガレージハウスを建てるなら2台分の駐車スペースを確保したいと考える人も多いでしょう。しかし、車2台が停められるほどの広さのガレージを作るためには、事前に考えておくべきことがいくつかあります。
そこでこの記事では、車2台のガレージハウスを建てたい人向けに、建てる前に押さえておくべき注意点を解説します。間取りの実例や費用の相場についても紹介しますのでぜひよく読んで、どんなガレージハウスにしたいのかイメージづくりにお役立てください。
車2台分のガレージハウスを建てる際の注意点
ここからは、車2台のインナーガレージを作る前に知っておきたい注意点について紹介します。事前にポイントを押さえて、後悔のないガレージハウスを建てましょう。
車2台分のインナーガレージを作るなら最低でも約10坪が必要
一般的に、国産の普通車で車1台分の駐車スペースを確保する場合、約5坪が必要だといわれています。そのため車2台分の駐車スペースを確保しようと思ったら、最低でも約10坪の広さが必要になるでしょう。もし国産車よりも車幅が大きい外車や輸入車に乗っていたり、これから乗り換える可能性があったりするなら、10坪以上の広さを確保しなければなりません。
もし敷地面積15坪程度の狭小地に車2台分のインナーガレージを作ろうと思ったら、1階部分はほぼすべてインナーガレージになることが予想されます。このような場合は必要な居住スペースを確保するため、住宅を3階建てにして縦に生活空間を延ばすことが一般的です。
ただし土地には、法律で用途地域が定められています。用途地域ごとに建てられる建物の種類や大きさなどが制限されており、中でも最も規制が厳しいのが「第一種低層住居専用地域」です。
この地域は店舗や工場は建てられないため、静かで戸建ての建築にも適しており、ルール上は3階建ての住宅も建築できます。とはいえ実際は、10mまでの高さ制限や斜線制限がかかる場合も多く、3階建てだと思うように天井高が確保できず、結果として2階建てになってしまうことも少なくありません。
車2台分のインナーガレージを作る場合は、削られた居住スペースをどのように確保するのか、あらかじめ考えておくようにしましょう。
縦列駐車か並列駐車かで使いやすさが変わる
車2台分の広さのガレージを作る場合は、縦列駐車にするか並列駐車にするかによっても使いやすさは大きく左右されます。縦列駐車だと、奥に停めた車はなかなか出し入れしにくいため、2台のうち1台をあまり使わない家族には適しているでしょう。しかし日常的に2台の車を使う家族だと、いちいち奥の車を出すために手前の車を出さなければならず、手間がかかってしまいます
とくに旗竿地や変形地に住宅を建てる場合は、インナーガレージの形が細長くなりがちです。車2台分の駐車スペースを確保するなら、基本的に縦列駐車の形になるでしょう。リフトを使って上下に2台を駐車する方法もありますが、その場合は費用もかさむうえ、縦列駐車と同様に下段の車を出さなければ上段の車は出し入れできません。
もし車2台分のインナーガレージを作りたいなら、あらかじめ車の使用頻度や出し入れの手間についてもしっかり考えておくことが大切です。
※費用に関する情報は2023年2月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
車2台分の並列駐車にすると開口部を大きくする必要がある
並列駐車で車2台分の駐車スペースを確保しようとする場合は、当然ながら車1台分のときよりもガレージの開口部(間口)は大きくなります。車1台当たりの間口の目安は3~3.5mといわれているので、車2台分の駐車スペースにする場合は、2倍の6~7mの間口が必要になるでしょう。外車など車幅が大きい車は、それ以上の幅が必要になるかもしれません。
このように大きな開口部を作る場合に気を付けたいのが、「耐震性」です。住宅は1階部分で家全体の重量を支えることになりますが、1階に柱や壁が少ないと耐震性が損なわれてしまう場合があります。とくにガレージの幅はそのまま柱の無い空間になるため、車2台分のガレージを作る場合は最低でも6~7mは柱が無いことになり、耐震性には注意が必要です。
木造住宅でも耐震性を確保できるケースもありますが、ガレージハウスは特殊な間取りなので、一般的な木造住宅の構造では難しいかもしれません。そのため、並列駐車で車2台分の駐車スペースを確保するなら、鉄骨など、壁や柱が無くてもしっかり耐震性が確保できる構造を選ぶようにしましょう。
※耐震性に関する情報は2023年2月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
車2台の駐車スペースがあるガレージハウスの費用相場
一般的に、インナーガレージの坪単価は50万~80万円ほどが目安といわれています。先述したように、車2台を駐車できるインナーガレージは最低10坪の広さが必要です。500万~800万円ほどの費用がかかるとイメージしておきましょう。
例えば、インナーガレージ以外の建築費が3000万円かかる場合は、住宅全体では3500万~3800万円の費用が必要になる計算です。シャッターを設けたり、ガレージ内に水道や空調システムを導入したりする場合は、さらに費用が上がるでしょう。
耐震性をしっかり確保したい場合は、鉄骨の構造を取り入れるのがおすすめです。建築費用はさらに上がってしまいますが、設計の自由度は上がるため、好みに合わせた使い勝手のいいガレージを手に入れることができるでしょう。
※費用に関する情報は2023年2月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
【間取り図】車2台の駐車スペースを確保したガレージハウス
ここからは、実際に車2台分の駐車スペースを確保した間取りを紹介します。住宅の広さや好みに合わせて、取り入れられそうな間取りはないか参考にしてください。
その他トヨタホームのビルトインガレージのある家の建築実例は、こちらをご覧ください。
【30坪台】2台並列駐車ができるガレージハウス
延べ床面積126.57m2(38.3坪)の2階建て住宅です。1階にはLDKと、2台の車を並列駐車できる広々としたインナーガレージを設けました。敷地の接道が北側にあるため、北側にインナーガレージ、南側にLDKを配置することで、LDKにたっぷりの日当たりを確保することができます。
LDKとインナーガレージの間には、窓を設置しました。24時間365日、部屋でくつろぎながら愛車を眺めることができ、車好きの人にとってはたまらない空間となっています。
【40坪台】2台並列駐車ができるガレージハウス
延べ床面積151.47m2(45.8坪)の2階建て住宅です。1階にはLDKとスマート和室、車2台を並列駐車できるインナーガレージを配置しました。こちらも、LDKとインナーガレージの間に窓を設置し、いつでもお気に入りの愛車を部屋の中からじっくり眺めることができます。
また、インナーガレージには廊下側と玄関側の2か所にドアを設置し、買い物や週末のアウトドアなど、大量の荷物の積み下ろしが必要なときも便利です。雨の日でも濡れることなくガレージと家を行き来できるため、傘を差す手間が省け、ゆったり乗り降りできるでしょう。
トヨタホームなら柱のない大空間を実現!車2台のガレージハウスを建てるなら相談してみよう
車2台分のインナーガレージを作る場合は、縦列駐車にするか並列駐車によって使いやすさが大きく変わります。2台とも日常的によく使うなら、出し入れが楽な並列駐車のインナーガレージを選ぶとよいでしょう。
並列駐車のガレージを作る際に気になるのが耐震性の問題ですが、トヨタホームの独自の鉄骨ラーメン構造を採用すれば、開口部を広く取りつつ高い耐震性も確保できます。設計の自由度も高いため、お気に入りのさまざまなデザインやアイデアを取り入れた、柱の無い大空間を実現することができるでしょう。
トヨタホーム独自の鉄骨ラーメン構造が少しでも気になったら、カタログ請求がおすすめです。詳細を知りたい人は、展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※耐震性に関する情報は2023年2月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
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