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2023.02.28

30坪の土地に3階建て、どんな間取りになる?実例から家づくりのポイントを解説!

30坪の3階建て注文住宅

30坪の土地に3階建て、どんな間取りになる?実例から家づくりのポイントを解説!

敷地面積30坪の土地は、東京都内など土地代が高いエリアでは平均的な広さです。なかには、必要な居住スペースを確保するために3階建てにする人も見られます。しかし3階建てを建てる際は、間取りにも工夫が必要です。

この記事では、敷地面積30坪の土地に3階建て注文住宅を建てたい人に向けて、どんな間取りがいいのか実例を用いて紹介します。3階建ての暮らしを快適にする間取りアイデアも解説するので、家づくりの参考にしてください。

敷地面積30坪の土地に3階建て!どのくらい広い家が建てられる?

敷地面積30坪の土地に建てられた3階建て

30坪といえば約99平方メートルですから、ほぼ100平方メートルの広さです。10メートル×10メートルの正方形をイメージするとわかりやすいでしょう。ただし、30坪あれば十分な広さの家を建てられますが、建ぺい率や容積率によっては、30坪の土地目一杯に建物は建てられません。建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積の割合のことで、建築面積とは建物を真上から見たときの面積を指します。

たとえば敷地面積が30坪ある土地の建ぺい率が80%の場合、建築可能な面積は24坪です。建築基準法や都市計画法では、地域ごとの建ぺい率が30%~80%の間で定められており、基本的に敷地面積30坪の土地に、建築面積30坪の家は建てられません。建ぺい率100%であれば可能ですが、条件に当てはまるのは住宅地に向かない土地ですから、探すのは難しいでしょう。

建ぺい率と同様に容積率も建築基準法や都市計画法で定められており、家の大きさに関係する要素です。容積率とは、敷地面積に対する延べ床面積の割合のことです。延べ床面積とは、各階の床面積の合計を指します。

たとえば、敷地面積30坪の土地の容積率が150%なら、3フロア合計で45坪の家が建てられる計算です。ここでは容積率150%としていますが、容積率100%なら30坪、200%なら60坪と、容積率によって建築可能な床面積の広さは変わります。

また建ぺい率上は24坪までOKだとしても、容積率の兼ね合いによって3フロア合計で60坪の家が建てられないケースもあるため注意が必要です。たしかに、敷地面積が30坪で容積率200%だと延べ床面積60坪までの家を建てられます。しかし建ぺい率によって建築可能な面積が24坪だと、24坪×3フロア=72坪となり、12坪オーバーしてしまうため建築できません。このように敷地面積30坪の土地でも、建ぺい率や容積率によって家の大きさが変わることをまず押さえておきましょう。

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3階建ての暮らしを快適にする間取りアイデア

縦に広がる空間のダイニング

ここでは、3階建ての暮らしを快適にするために取り入れたい間取りアイデアを紹介します。その前にまず漠然としたものでいいので、どんな「3階建て」で暮らしたいのかイメージしてみましょう。

敷地面積30坪でも延べ床面積が45坪あれば、家族6人でも5LDKが確保できるほどの広さを確保できます。二世帯住宅のように1階を親世帯、2階を共有スペース、3階を子ども世帯といったように階層によってゾーン分けすることも可能です。住宅密集地に建てる場合、1階から3階までの吹き抜けを作って開放感ある空間にするのも良いでしょう。このように、敷地面積30坪の土地に3階建てを建てる場合、さまざまな間取りが実現できます。

理想の3階建てを思い浮かべながら、取り入れたい間取りがないかチェックしてみましょう。

収納スペースを増やすなら「スキップフロア」

スキップフロアとは、1階と2階の間に作る中間層のことです。1つの階層の床の高さをずらし、段差によって空間を区切るタイプの間取りです。踊り場を拡張するタイプや、1.5階など段差をしっかり作ってスペースを確保するタイプがあるほか、床を下げて作る半地下タイプ(ダウンスキップ)など、さまざまな形状があります。

スキップフロア直下に収納スペースを作るケースも多いですが、その理由は限られたスペースを有効活用できるメリットがあるためです。スキップフロア直下の収納スペースやロフトは、天井高を1.4m以内に収めるなど諸条件をクリアすると、延べ床面積に算入されない建築基準法の緩和規定が適用されます。つまり、容積率を気にせずに床面積を増やすことが可能となるので、収納を増やしたい場合は「スキップフロア+収納スペース」を検討してみましょう。

開放的な空間にしたいなら「吹き抜け+天窓」

土地によっては高さ制限や斜線制限があり、3階建てでも天井高が低くなってしまうケースもあります。天井が低いと圧迫感が生まれやすく、快適な暮らしは実現できません。この圧迫感を解消するには、吹き抜けが有効です。

1階から3階までつながる吹き抜けは大きな広がりが生まれ、視野が開けます。吹き抜けの天井部分には天窓を設けることで1階まで光が届き、家全体が明るくなるうえ、おしゃれな雰囲気もプラスされます。

ただし、大きな吹き抜けを作ると冷暖房効率が下がる点がデメリットです。高気密高断熱の家であることはもちろん、対策として全館空調を取り入れると解消されるので、寒さや暑さが厳しい地域では検討してみましょう。

駐車スペースを確保しながら家の広さを確保したいなら「ビルトインガレージ」

a【注文住宅】3階建てのビルトインガレージにするメリット・デメリットは

戸建ての場合は「駐車スペースをどうするか?」といった問題で頭を悩ませる人も多いでしょう。敷地の一角に駐車スペースを設ける場合、家が小さくなるといった悩みも生じます。そこで、敷地を有効活用しつつ駐車スペースも確保したいなら、ビルトインガレージがおすすめです。

ビルトインガレージとは、住宅の内部に組み込まれたガレージのことで、インナーガレージとも呼ばれています。シャッターのないオープンタイプのほか、駐車スペースと外部をシャッターで仕切れるクローズタイプもあります。

ビルトインガレージは、駐車スペースを確保しながら建ぺい率目一杯に家を建てることも可能です。しかも「家の延べ床面積の5分の1までなら床面積に含まれない」という容積率の緩和措置が適用されます。ただしデメリットもあるので、しっかり考慮しながら検討しましょう。

【関連記事】

【注文住宅】3階建てのビルトインガレージにするメリット・デメリットは?

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【間取り実例】3階建ての間取り集まとめ

ここから実例を用いて、3階建て30坪台・40坪台・50坪台の間取りを紹介します。

【30坪台】ダイニングキッチンに吹き抜けのある3階建て

ダイニングキッチンに吹き抜けのある3階建ての間取り図

約15坪程度の狭小地に建てた、延べ床面積122.70m2(37.1坪)の3階建て、3LDKの間取りです。両親の主寝室とバスルームを1階に設置し、階段を上り下りする負担を軽減しています。2階リビングは、階段を中央にしてリビングとダイニングをゾーン分けしました。北側ダイニングキッチンでありがちな日当たりの悪さを吹き抜けでカバーし、明るさを確保しています。

3階部分は、階段と吹き抜けの空きスペースに書斎を設置し、吹き抜けに面したスペースを有効活用しています。全館空調を取り入れれば、夏暑くなく冬寒くないため、子どもの学習スペースとしてもおすすめです。

【40坪台】家事動線がコンパクトな3階建て

家事動線がコンパクトな3階建ての間取り図

延べ床面積139.86m2(42.3坪)の3階建て、4LDKの間取りです。1階部分に主寝室と子ども部屋、大容量の収納を設置しています。大開口の窓を設置した2階リビングは朝日が入り込み、十分な明るさを確保できます。家事動線がコンパクトで、アクセスしやすいパントリーもポイントです。回遊動線を作ると家事がしやすくなるうえ、家族が多くても渋滞が起こりにくいメリットもあります。

【50坪台】インナーガレージのある3階建て

インナーガレージのある3階建ての間取り図

延べ床面積176.99m2(53.5坪)の3階建て、5LDKの間取りです。2台駐車できるインナーガレージを配置。スマート和室の窓から、インナーガレージを眺めることができる仕様です。

2階には家族が自然と集まりやすい19.6畳の広いLDKを、3階には洋室を2間と充実の収納スペースを設置しました。1階は親世帯、3階は子ども世帯が使用するなど、二世帯同居にもおすすめの間取りです。

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トヨタホームの3階建てで、大開口・大空間の開放感を味わおう

敷地面積30坪は狭いと感じる人もいるかもしれません。しかし家族6人でも、十分な居住スペースを確保した3階建てを建てることが可能です。より快適な暮らしを実現するためには、収納スペースとしても活用できるスキップフロアや、開放感を高める吹き抜けや天窓を採用することが有効です。

トヨタホームの3階建てなら、大きな吹き抜けがある開放的なリビングや、四季の移り変わりを感じる大開口窓、光と風があふれた贅沢で心地よい暮らしが手に入ります。その秘密は、トヨタホーム独自の鉄骨構造だから。

単体でも強い柱と梁を強固に一体化した構造により、筋交いや耐力壁を必要としません。設計の自由度も高く、あなたの理想とする3階建て住宅が建てられます。トヨタホームの3階建てを詳しく知りたい方はまずはカタログ請求を、実物を確かめたい人はお近くの展示場にお越しください。

【全国のトヨタホーム展示場を探すhttps://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

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