子育て世帯が注文住宅を建てるなら、子育てしやすい家にしたいと誰もが願うものです。しかし「こんな間取りなら、子育てしやすい」と具体的な事例を挙げられる人は少ないかもしれません。
そこでこの記事では、これから注文住宅を建てる子育て世帯に向けて、子育てしやすい家を建てるためのポイントを解説します。さまざまなアイデアを知り、子育て世帯の家づくりに役立ててください。
子育てしやすい家とは?
一言で「子育てしやすい家」といっても、子どもの年齢によって、どのような間取りが子育てしやすいかも変わります。また子どもの成長に伴い、暮らしやすい間取りも変化するのは当然のことです。
何をするにも目が離せない赤ちゃんがいる家庭なら、リビングといった共有スペースが広い方が使い勝手は向上します。しかし中学生や高校生など思春期を迎えるお子さんがいる家庭では、個々のスペースを確保したうえでコミュニケーションが取りやすい間取りが必須といえます。
家事、育児、仕事と忙しい時期だからこそ、子どもの成長をあたたかく見守ることのできる、効率の良い間取りを選択しましょう。
子育て世帯が家づくり、間取り決めで意識すべき7つのポイント
子育てしやすい家をつくるには、間取りを決める段階から意識すべきポイントがあります。早速、子育て世代の家づくりのポイントをチェックしてみましょう。
家事をしながら子どもの見守りができる
子育てと家事は切っても切れない関係にあるため、家事をしながら子どもの見守りもできる間取りは不可欠です。特に0~5歳の乳幼児期はパパやママからの見守りが必要で、不慮の事故を防ぐためにも目を離せません。子どもにとっても大人が見えないと不安なため、後をついてきたりすぐにパパやママを呼んだりして、家事の邪魔をしてしまいがちです。
そこで、家事をしながらでも見守りできる間取りにすると、子育てのしやすさがグンとアップします。
たとえば、キッチンからLDKが見渡せるようなオープンキッチンにして、LDKは広くスペースをとれば、LDKで子どもが遊ぶ様子をキッチンから見守ることができます。あるいはキッチンから目が届く場所に小上がりをつくり、キッズスペースとして活用する方法もあるでしょう。
中庭をつくり、窓から子どもが遊ぶ様子を見守るのも効果的です。中庭は道路に出られないため安全性が高く、物干しスペースなどを工夫することで家事にも便利に利用できます。
家事効率が良い動線にする
子育て中は何かと忙しいため、家事動線がコンパクトにまとまった、効率の良い間取りを選択しましょう。家事動線がまとまっていると、家事における移動距離が少なく済むため時短になります。
たとえば水回りを一カ所にまとめると、調理の合間に掃除ができる、洗濯機を回せるなど、家事を同時進行したいときも移動が短いため楽です。LDKと洗面室、浴室等の水回りを回遊動線でぐるりと回れるようにつくるのも、家事の同時進行には有効でしょう。
洗濯を効率的に済ませるため、ランドリールームを設置するのもおすすめです。洗濯は毎日の作業になるため、洗濯機と干し場が遠いと負担が非常に大きくなってしまいます。ランドリールームがあれば、洗濯機から出した洗濯物をその場ですぐに干せるため便利です。
子どもの帰宅後、浴室に直行できる回遊動線にする
家事を便利にする回遊動線は、子育てを便利にする側面もあります。とりわけ子育て世帯では、外出からの帰宅時に玄関からリビングを通ることなく、浴室までアクセスできる回遊動線にしておくことをおすすめします。
こうした動線ができていると、子どもが公園遊びで泥だらけになって帰宅したときも、浴室へ直行できるためリビングを汚さず、パパやママの手間が軽減できます。子どもが成長した後、部活帰りで汗だくで帰宅する際も役立ちます。
子どもとのコミュニケーションを取りやすくする
子どもの成長に伴い、親とのコミュニケーションは希薄になりやすいものです。しかし間取りを工夫しておくと、子どもとのコミュニケーションが取りやすくなるメリットがあります。
家に帰ってきた子どもが部屋に行くまでに必ずリビングを通るよう、帰宅動線を考慮しておくことは大切です。リビング階段を採用すれば、リビングやキッチンにいる家族と必ず顔を合わせることになり、子どもが成長しても会話のきっかけがつみやすくなるでしょう。
子ども部屋もあえて個室ではなく、スキップフロアにスタディスペースを設けるのもおすすめです。スキップフロアは、段差で空間を区切る間取りです。リビングと緩やかにつなげることで、子どもも家族の気配を感じながら勉強ができて安心感を生み出せます。
スキップフロアは、子どもが小さいときにはキッズスペースとして使えます。リビングにおもちゃなどが散らからず、目隠しできるのもメリットです。
内装材は汚れが付きにくくメンテナンスしやすいものを選ぶ
床材や壁材などの内装材は、汚れが付きにくいなどメンテナンスしやすいものを選ぶと、掃除が楽になります。とりわけ小さい子どもは、食べ物や画材などで内装材を汚してしまうことがあるため、お手入れが楽でキズが付きにくいものを選ぶとパパとママのストレスが軽減するでしょう。
たとえば壁紙なら、ビニールのクロスにするとジュースなどが飛び散ってもすぐに拭き取れて便利です。
床材であれば、無垢フローリングという選択肢もありますが、メンテナンス性を考えると耐水性や耐衝撃性に優れる合板フローリングに軍配が上がります。転ぶと危ない等の理由で柔軟性を重視するなら、クッションフロアを選ぶのもよいでしょう。
収納をしっかり確保する
子どもの成長にともない、モノが増えていくことは避けられません。収納をできるだけ多く確保しておきましょう。特に子育て世帯は、細々としたもので散らかる傾向があります。大きなものを収納できるスペース以外にも、細々としたものを収納できるスペースをしっかり確保しましょう。
また昨今、シューズクロークを取り入れる家庭が増えています。シューズクロークとは、玄関横に設置する、靴のまま入れる収納スペースのことです。広めに確保すれば泥汚れがついた外遊び用のおもちゃを家に持ち込まずに室内保管できるなど、便利に使えるでしょう。
子ども部屋は子どもの成長に合わせて変化させる
子ども部屋の間取りを決めるときは、子どもの成長に合わせて間取りを変更できるよう、あらかじめ計画しておくことをおすすめします。
具体的には、家を建てるときに子ども部屋に可動式の間仕切りを設けておく方法です。これなら、子どもが小さいときは大きな部屋として使い、将来「個室を持ちたい」となったときに簡単に仕切ることができます。
子育てしやすい住まいの事例を紹介
ここでは、トヨタホームで子育てしやすい家を建てた人がどのようなポイントにこだわったのか、住まいの実例からそのポイントをまとめて紹介します。
開放感と生活動線に配慮した住まい
子育てしやすい空間にこだわった2階建てのM様邸は、子どもが遊ぶためのプレイゾーンを設けました。
家を建てる前の賃貸住宅ではLDKが子どもの遊ぶ空間となり、すっきりと片付くことがないことが大きなストレスに…。そのため注文住宅では、LDKの一角にプレイゾーンを設けることで解消しました。
プレイゾーンの床材にはフローリングではなく、テキスタイルフロア(カーペットに近い床材)を採用し、空間の分離と安全性を両立しています。さらに、プレイゾーンを含むリビング・ダイニング全体を見渡せる位置にキッチンを配置し、子どもを見守りながらの家事もスムーズに進むよう工夫しました。
子どものそばにいると、つい手助けをしてしまうというM様。キッチンから声かけができるため、ほどよい距離感を保てることもメリットになっています。
それ以外にも、広々としたテラスで子どもとサッカーをしたり、夏はプールで水遊びをしたりと、子育てを楽しく満喫できる間取りが特徴的です。詳しい間取りは下記のリンクよりご確認ください。
家族がのびのび過ごせる3階建ての住まい
LDKや屋上にも広々とした空間を確保したA様邸では、1階LDKの一角に子どもの遊び場はもちろん、お昼寝にもぴったりのスペースとして小上がりの畳コーナーを設置しました。フローリングのLDKと統一感を感じる小上がりの床材は、畳ではなくクッション性のあるテキスタイルフロアを採用しています。
一方、「庭の代わりになるスペースが欲しい」という要望で設置した屋上バルコニーも、子どもが思う存分に遊べる空間になっています。ウッドデッキ風の素材を敷き詰めた快適なバルコニーでは、人目を気にせず、お友だちを招いてバーベキューを楽しんでいます。詳しい間取りは下記のリンクよりご確認ください。
トヨタホームは家族が楽しく過ごすための家づくりアイデアが豊富!
子育てしやすい家は、家族が楽しく過ごせる家でもあります。賢く家づくりをするならアイデア豊富なトヨタホームにお任せください。
大空間・大開口を実現する自由設計のトヨタホームでは、家族のコミュニケーションを育む開放的なLDK、成長に合わせて変化するキッズルーム、リビングの延長線上にあるウッドデッキ、子どもたちがいつまでもいたくなるリビング、子どもたちを成長させる子ども部屋など、理想の子育てを支えるプランが叶います。
親と子ども、それぞれの暮らしやすさを追求した家づくりが実現するのは、自由設計ならではの魅力といえるでしょう。
トヨタホームの家づくりや間取り例が気になる方、子育てしやすい家づくりをお考えの方は、ぜひお近くの展示場へお気軽にお越しください。無料カタログ請求も承ります。
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