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2023.05.30

【注文住宅】ビルトインガレージの寸法、幅や高さについて知っておきたい注意点を解説

ビルトインガレージの寸法、幅や高さについて知っておきたい注意点

【注文住宅】ビルトインガレージの寸法、幅や高さについて知っておきたい注意点を解説

車好きであれば、ビルトインガレージ付きの家に住むことを夢見ている人も多いのではないでしょうか。しかし、「車1台分を駐車できる大きさの目安は?」「車2台に必要な間口のサイズは?」など、ビルトインガレージのサイズ感はイメージがつきにくいものです。

この記事では、ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てたい人向けに、ビルトインガレージの具体的な寸法や、台数ごとに必要な幅・高さ・間口について解説していきます。

また、ビルトインガレージをつくる際の注意点も合わせて紹介します。「ビルトインガレージをつくると耐震性に不安がある」といった話を聞いたことがある人は、この記事を読んで気を付けるべきポイントを正しく理解しましょう。

駐車スペースに必要な寸法は?

駐車スペースに必要な寸法は?

ビルトインガレージの寸法について解説する前に、まずは一般的な駐車スペースに必要な寸法を確認していきましょう。

通常、駐車スペースの広さは「幅員×奥行」で表されます。国土交通省が駐車場設計に関して示す、「駐車場設計・施工指針」で定められている最低限必要な車室の広さは次のとおりです。

設計対象となる車の種類 車室の最低サイズ(幅員×奥行)
軽自動車 2.0m×3.6m
小型自動車(5ナンバーもしくは7ナンバー) 2.3m×5.0m
普通自動車(3ナンバー) 2.5m×6.0m

(出典)国土交通省「駐車場設計・施工指針」

ミニバンやSUVといった車は普通自動車に該当するので、車室の広さは2.5m×6.0mが基準と考えればよいでしょう。

屋外駐車場と異なり、ビルトインガレージの両脇は壁になっています。上記の基準よりも幅員を広くして、出入りできるスペースを確保しなければなりません。また、後部も同様に壁となっている場合が多いため、トランクを開けられるスペースも確保したいところです。

そのため、ある程度余裕を持って乗り降りするために必要な幅は3.0mとされています。また奥行きも同様に、トランクをスムーズに開閉できる余裕を考えると、6.0mほどあるとよいでしょう。

なお、この寸法はあくまでも目安となるため、大きめのワゴン車などの場合はさらに広いスペースが必要になる場合もあります。実際の設計時には、駐車したい台数や駐車する車のサイズを考慮して検討することが重要です。

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ビルトインガレージに必要な寸法は?

一般的な駐車スペースで求められる寸法を確認したところで、いよいよ本題のビルトインガレージに必要な寸法について見ていきましょう。

駐車するのに必要な広さは?

先ほど紹介したとおり、国土交通省の指針では、普通自動車1台分の駐車スペースの目安を「幅2.5m×奥行6.0m」としています。壁に囲まれている前提のビルトインガレージでは、幅に余裕を持たせた「幅3.0m×奥行6.0m」を必要最低限の寸法と考えましょう。

つまり、広さとしては4〜5坪程度が必要ということです。2台駐車したいなら8〜10坪程度となります。この寸法はあくまでも一般的な車のサイズに合わせたものであり、幅や奥行きの大きなスポーツカーや高級車などは必要寸法が変わってくるため注意が必要です。

ビルトインガレージは、単純に車を停めるスペースとしてだけでなく、作業場や荷物置き場としての使用も想定されます。荷物の出し入れや車のメンテナンスができるスペースを確保しておくと、より利便性の高いビルトインガレージが実現できるでしょう。

車イスを使用する際に必要な広さは?

雨に濡れることなく車に乗り込めることから、車イスの使用を前提にビルトインガレージを検討している人もいるかもしれません。

ビルトインガレージ内で車イスを使用する場合、車イス1台分の幅を考慮し、3.5m以上の幅を確保する必要があります。後部から乗り込むタイプであれば、当然奥行きに余裕を持たなければなりません。

必要な高さ(天井高)は?

ビルトインガレージの高さは、駐車する車の高さ+αで考える必要があります。

カローラ・プリウスなどの中型車やヴィッツをはじめとしたコンパクトカーであれば、車高は1.5mが一般的です。アルファードやVOXYといったミニバンだと、少し高めの1.85m〜1.9m程度が多くなっています。

メーカーや車種によって車高は異なりますが、一般的な国産車であれば最低2mは確保した方がよいと言えるでしょう。

また、スポーツカーなどで見られるガルウィングドア・ファルコンウィングドア(上に跳ね上がるタイプのドア)の場合、ドアが開く分も踏まえた高さにしなければなりません。

必要な間口(開口部)は?

1台、もしくは2台を縦列駐車する場合の間口は、駐車スペースの幅と同程度か少しゆとりを持たせた3m〜3.5mほどが目安です。2台並列で駐車したいのであれば、2台分の6m〜7m程度を確保するとよいでしょう。

ビルトインガレージ内で車イスを使用する場合、通常サイズにプラス1mの間口を確保しておきたいところです。

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車2台分のビルトインガレージに必要な家の広さは?

車2台分のビルトインガレージ

先ほど紹介したとおり、ビルトインガレージに必要な面積は1台あたり4〜5坪程度です。2台駐車できるビルトインガレージをつくりたいなら、8〜10坪程度が必要となります。

言い換えれば、居住空間として使える広さのうち、8〜10坪を駐車スペースに割かなくてはならないということです。居住区間もある程度確保したいとなると、30坪程度の床面積は欲しいところでしょう。

ここでは、面積30坪強で2台並列駐車ができるビルトインガレージを設けた家の事例を通して、間取りがどのようになるのか解説していきます。

その他トヨタホームのビルトインガレージのある家の建築実例は、こちらをご覧ください。

【38.3坪】2台並列駐車ができるビルトインガレージのある家

【38.3坪】2台並列駐車ができるビルトインガレージのある家

こちらの住宅では、道路に面した位置に2台駐車可能なビルトインガレージを設置しました。ビルトインガレージはリビングダイニングと直結しており、食事しているとき、くつろいでいるとき、どのようなときでも室内から愛車を眺められるのがポイントです。

この間取りは北向きの玄関です。LDKに面してビルトインガレージを設けても、南側に開口部を確保できるため、生活空間に十分な日差しが届くようになっています。南側に道路が面している土地では、LDKに日差しが届くよう配慮した設計が求められるでしょう。

1階はビルトインガレージとLDKでスペースの大半を占めているため、浴室や洗面所といった水回りは2階に配置しました。ビルトインガレージの上部に個室を設置することで、子ども部屋も2つ確保できています。

このように床面積が30坪以上ある家の場合、2台分のビルトインガレージを設けても、子どもの2人いるファミリーが十分に暮らせる間取りを実現できるのです。

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ビルトインガレージをつくる際の注意点

車好きなら一度は憧れるであろうビルトインガレージですが、一度つくると後から変更するのが難しいでしょう。後悔のないビルトインガレージを実現するため、あらかじめ注意したい2つのポイントについて解説します。

並列駐車のビルトインガレージをつくるなら耐震性に気を付ける

車2台分が駐車できるビルトインガレージをつくるにあたって、スペースの作り方は並列駐車と縦列駐車の2パターンがあります。

土地の観点で言えば、間口があまり広くなく、奥行きのある土地は縦列駐車向きです。間口がしっかり取れる土地であれば、並列駐車のビルトインガレージが向いています。

ただし縦列駐車の場合、前の車をどかさないと後ろの車を出し入れできないという不便さがあります。

並列駐車であれば車の出し入れはしやすいですが、間口を広くとらなければならないため、耐震性に不安が残る場合もあるでしょう。間口を広くするには、建物を支える柱や壁を少なくしなければならず、どうしても家全体が不安定な構造になりやすいのです。

特に並列駐車のビルトインガレージを設置する場合には、耐震性に優れた構造での建築を検討するとよいでしょう。

将来的な車の買い替えを考慮してサイズ、仕様を決める

ビルトインガレージは建物と一体的に整備するので、最初につくった寸法や仕様を後から変更するのは難しい場合がほとんどです。そのため、当初から将来を見据えて設計しなければなりません。

たとえば、新築時コンパクトカーに乗っているからといって、コンパクトカーしか入らないサイズで駐車スペースを設計するのは危険です。将来子どもが成長して、ミニバンやSUVなどひと回り大きなサイズの車に買い替えたくなる可能性もあります。

将来を考えずに寸法を決めてしまうと、「車庫に収まらないから希望する車を諦めざるを得ない」といった事態に陥ります。ビルトインガレージを設計する際には、将来の買い替えも考慮に入れて寸法や仕様を決めましょう。

また、今後は電気自動車(EV)の普及が見込まれます。EVを自宅で効率的に充電するには、通常のコンセントよりも電圧の高い200Vのコンセントが必要です。後から設置するには大がかりな工事が必要になるため、将来に備えて設計時点でEVコンセントの導入を検討するのもおすすめです。

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トヨタホームのビルトインガレージで暮らしを楽しむためのアイデアを見つけよう

ビルトインガレージの役割は、単なる駐車場や車好きのためのスペースだけに留まりません。アウトドア用品を収納したり、子どもとの「おうちキャンプ」に活用したりと、家族の時間を楽しむ空間としても有益なのです。

ビルトインガレージのある家は耐震性が不安と言われますが、トヨタホームが採用する「鉄骨ラーメン構造」は中心の柱や耐震壁が不要な構造で、ガレージの間口を広くしても耐震性を損なわない点が魅力です。

EV・PHV(プラグインハイブリッド車)の普及とIoT技術の進歩により、今後ガレージは、家とクルマがエネルギーや情報をやり取りする重要な場所になっていきます。トヨタホームが提案するのは、そういった機能を果たせる「キーステーション」としてのビルトインガレージです。

トヨタホームは、トヨタグループならではの自動車製造技術を活かした高品質な家づくりが強み。技術のさらなる進展を視野に入れた、新時代のビルトインガレージ付き注文住宅を実現する第一歩として、カタログ請求や展示場へのご来場をお待ちしています。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

【カタログ請求はこちら】https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/list/?ad_cd=hometag

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