ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てたいと検討しているなら、一緒にスキップフロアを間取りに取り入れると、より空間を有効活用できます。特に狭小住宅のように、床面積が限られている住宅では、スペースの有効活用は必須です。
この記事では、注文住宅を立てたい人に向けて、スキップフロアとビルトインガレージを組み合わせるメリットとデメリット、注意点を解説します。快適で使い勝手の良い新居にするためにも、スキップフロアとビルトインガレージを積極的に取り入れましょう。
どうしてビルトインガレージとスキップフロアは相性が良いの?
ビルトインガレージとスキップロアを組み合わせることにより、縦のスペースを有効活用できます。ビルトインガレージは、車を出し入れするため道路とつながっている構造です。ガレージの床面は道路と同じ高さ、または道路よりも少し高くするのが一般的であり、住居内のフロアに比べて床面が低くなります。
一般住宅の1階部分の高さは、40cm程度の基礎に、居室スペースの天井高を加えた2m60 cm~2m80 cm程度が目安です。これに対してビルトインガレージの場合、車両タイプによって異なるものの、2m程度が平均的な天井高となります。つまり、ビルトインガレージの直上スペースは天井高を高く取りやすいのです。
通常は1.5階のスキップフロアを採用すると天井が低くなりがちですが、ビルトインガレージの直上に取り入れた場合、スキップフロアの天井が高くなり、開放的なスペースになります。またスキップフロアの直下スペースは天井高がないため、通常は収納スペースとして活用するケースが多いでしょう。しかしビルトインガレージの上にスキップフロアを配置すると、居室としても使えるなど活用の幅が広がります。
なお、スキップフロアやビルトインガレージのメリット・デメリットは、以下の記事にて詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。
スキップフロアで後悔しないために!メリットを生かしたスペースづくりを
ビルトインガレージはメリット多数!設置で気を付けたいポイントも解説
ビルトインガレージとスキップフロアを同時に取り入れるメリット
ビルトインガレージとスキップフロアを組み合わせることで得られるメリットは、スペースの有効活用だけではありません。特に注目しておきたい2つのメリットを解説します。
騒音対策になる
ビルトインガレージで車のエンジンをかけると、特に深夜や早朝にエンジン音やその振動が直上の部屋に響きやすい点が心配されます。シャッターを開閉する際の音も、気になるところでしょう。そのため、ビルトインガレージの上に寝室や子ども部屋などをつくるのはおすすめできません。1.5階のスキップフロアをビルトインガレージの直上につくれば、2階に音を響きにくくすることが可能です。
高低差のある土地のスペースを有効活用できる
高低差のある土地に家を建てると、どうしてもデッドスペースが多くなってしまいます。そのため、高低差を生かすにはスキップフロアが有効です。スキップフロアを採用すると、高低差を上手に利用した縦に広がる間取りにすることができます。前面道路に面した1階、または半地下にビルトインガレージを取り入れると、さらに無駄なくスペースを有効活用できます。
ビルトインガレージとスキップフロアを同時に取り入れるデメリット
ビルトインガレージとスキップフロアを取り入れることで、快適で利便性の高い暮らしを実現できるものの、気をつけたいデメリットもあります。
ガレージからの動線がコンパクトにまとまらない
ビルトインガレージと室内をつなげることで、車からの荷物の出し入れなどがスムーズになるメリットがあります。たとえば、キッチンとビルトインガレージをつなげれば、移動が少なくなる分だけ買い物した荷物の運び入れが楽にできるでしょう。
しかし、ビルトインガレージからの動線上にスキップフロアを取り入れると、動線が複雑になってしまいます。ビルトインガレージを採用した際のメリットを活かすためにも、家事動線や生活動線がスムーズになるよう計画を立てましょう。
耐震性が低くなる
ビルトインガレージは、車を出し入れするための大きな間口が必要となり、1階部分に壁と柱が少ない構造になります。特に注意が必要なのは、車2台分など並列駐車できるスペースを確保したい場合です。縦列駐車に比べて開口部が大きくなるため、耐震性の面で不安が残ります。
加えてスキップフロアを取り入れると、間取りによっては耐震性の確保が難しくなることもデメリットです。スキップフロアがない間取りの家は、「耐力壁」という地震の揺れを受けとめる壁が含まれている間仕切壁で居室を区切ります。しかしスキップフロアの家には、間仕切壁がありません。
また、床も地震の揺れを受けとめる役割がありますが、スキップフロアは床がつながっていないため、地震の揺れを逃がしにくい構造です。デザイン性が高く、使い勝手も良いスキップフロアですが、その構造は複雑になるため、施工するハウスメーカーには高度な設計や施工技術が求められます。
※耐震性に関する情報は2023年6月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
ビルトインガレージとスキップフロアを同時に取り入れる際の注意点
ここでは、ビルトインガレージとスキップフロアを間取りに取り入れる際に注意すべきポイントを解説します。
土地探しからハウスメーカーにお願いする
土地によっては、車の出し入れがしづらく、使い勝手が悪いビルトインガレージになるケースもあります。たとえば、道路と段差がある土地にビルトインガレージを設置すると、車の出し入れ時に車を傷つけてしまうかもしれません。この場合、ガレージを半地下にすることで解消できるケースもあります。
半地下のガレージにすることでスキップフロアを取り入れやすく、狭小地でも間取りを広く見せられるでしょう。しかし土地が道路よりも低い場合は、大雨の日に半地下のガレージが浸水する恐れもあります。このようなポイントは、素人目で判断するのは簡単ではありません。ビルトインガレージを取り入れたい場合は、施工するハウスメーカーに土地探しからお願いした方が満足度の高いビルトインガレージが手に入ります。
ビルトインガレージの換気対策はしっかりおこなう
ビルトインガレージで車のエンジンをかけると、ガレージ内に排気ガスが充満しやすくなります。場合によっては居室に流れ込んでしまい、健康を害する恐れもあります。特にスキップフロアを取り入れると壁が少ない構造となり、臭いが広がりやすいため注意が必要です。間取りによっては家中に排気ガスが広がる心配もあります。
ビルトインガレージの換気対策として、大型の換気扇や換気用の小窓を設置するなどの方法が有効です。給排気のバランスや空気の流れを考慮して、適切な位置に換気扇や窓を設置すると効果的に換気できるので、ハウスメーカーに相談しながら進めましょう。
なお、トヨタホームのビルトインガレージのある家の建築実例は、こちらをご覧ください。
トヨタホームならビルトインガレージ&スキップフロアの施工実績多数!耐震性も抜群
ビルトインガレージとスキップフロアを組み合わせることで、騒音対策やスペースの有効活用ができます。一方で、動線がコンパクトにならなかったり、耐震性が低くなったりする問題があるため、ハウスメーカーに相談しながら計画を練りましょう。
トヨタホームは、高層ビルにも採用される地震に強い「鉄骨ラーメン構造」を採用しています。鉄の持ち味であるしなやかな粘り強さが、高い耐震性を発揮する構造なので、ビルトインガレージやスキップフロアに最適です。耐震壁が不要な点も大きな特徴です。間口を広く確保しつつ、しかも耐震性の高い住宅が手に入ります。気になる方はカタログ請求、または展示場にお越しください。
※耐震性に関する情報は2023年6月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
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