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2023.06.20

ビルトインガレージのある3階建て、耐震性は大丈夫?高めるためのポイントを解説

車2台分のビルトインガレージ

ビルトインガレージのある3階建て、耐震性は大丈夫?高めるためのポイントを解説

ビルトインガレージをつくると大開口部が必要になるため、耐震性が損なわれる恐れがあります。特に3階建て狭小住宅のように縦に長いと、より不安が残ります。しかし3階建てといっても、構造によっては耐震性を高めることが可能です。

この記事ではビルトインガレージの耐震性に不安を抱いている人向けに、耐震性が必要な住宅や耐震性の高い住宅を建てるためのポイントについて解説します。

ビルトインガレージをつくると耐震性が低くなる理由とは?

ビルトインガレージをつくると耐震性が低くなる理由とは?

ビルトインガレージのある家の耐震性が低くなる理由は、壁や柱が少なくなるためです。

1階にビルトインガレージのある住宅は、車の出し入れをする道路側に大開口部をつくるため、建物を支える壁や柱の量が少なく、耐震性が低くなるのは避けられません。一般的に、2階部分がない平屋や、総2階建てのようにシンプルな形の住宅は地震の力が一部に偏ることがないので、耐震性は強い傾向があります。

ビルトインガレージのように1階部分に大開口部がある住宅は、バランスが悪くなり地震の揺れに弱くなりやすいのです。そのため、以下で紹介する注意点を参考に間取り計画を立てましょう。

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ビルトインガレージのある3階建ては「家の形・大きさ」に注意しよう

ビルトインガレージのある3階建ては「家の形・大きさ」に注意しよう

木造3階建てでビルトインガレージをつくったとしても、すべての住宅の耐震性が劣るわけではありません。重要なのは、「どのように設計されているか」という点です。ここでは家の形、大きさなどに着目して、どのような点に気をつけるべきか解説します。

縦に細長い「狭小住宅」

生活に必要な床面積を確保するために、縦にスペースを広げた3階建て狭小住宅は、特に耐震性が確保しづらい形状です。たとえば、細長い棒を立てると不安定で倒れやすいように、設置面積が小さいのに高さのある家を建てるとバランスが悪くなり、耐震性が低下します。

また周辺に高い建物がある環境では、日当たりを確保するために吹き抜けや大開口窓を設置するケースも多いでしょう。しかし、吹き抜けは床面積が少なくなることで耐震性が低くなります。大開口窓も外壁の面積が少なくなるため、耐震性を下げる要因のひとつです。この状態でビルトインガレージを作ると、さらに耐震性が損なわれる可能性が高くなります。

1階よりも2階、3階の部分が外へせり出している「オーバーハング」

オーバーハングとは、2階以上の部分が外へせり出している形状を指します。ビルトインガレージとは異なるものの、駐車スペースを広く確保するためによく使われる建築スタイルです。

駐車スペースの上にオーバーハングさせたバルコニーを設置することで、雨で濡れたり雪下ろしをしたりする心配が少なくなります。車を停めない時間帯は、作業スペースとしての使い方も可能です。

またオーバーハングを採用した住宅は、狭い土地を有効活用できるため、狭小土地で1階部分に十分な床面積を確保できない場合に採用されるケースが多く見られます。庭を確保できない住宅では、2階部分をオーバーハングさせて面積を広げ、1階の面積を小さくすれば庭をつくることも可能です。この場合、1階部分の面積が小さくなるため基礎工事の費用を抑えられるメリットがあります。

さらに、個性的な印象の外観にできるのもオーバーハングのメリットです。ただし建物からせり出している部分は支えが無いため、全体の荷重バランスが不安定となり、耐震性が低くなる点は注意が必要です。

1階より2階、3階のほうが小さい不整形な「セットバック」

セットバックには3つの意味があります。1つ目は、道路の幅を確保するために敷地を後退(セットバック)させることです。

建築基準法で定める「道路」とは、基本的に道幅が4m以上ある道を指します。道幅が4m未満の道路を「2項道路」や「みなし道路」と呼びますが、これらの道路に接する土地に家を建てる場合、建築基準法の要件を満たすためにセットバックをする必要があります。

2つ目は、道路斜線規制に引っ掛からないようにするために、建築物を後退(セットバック)させて建てることです。斜線規制とは、風通しや日当たりを確保するため、道路境界線や隣地からの距離によって建物の高さを制限する規制を指します。建物のセットバックにより、道路の斜線規制の制限を受けずに家を建てることが可能です。

セットバックの3つ目の意味は、1階よりも2階や3階部分が小さい家のことです。2階や3階部分をセットバックすることで、建築物を後退させるのと同じように、道路斜線制限に掛からず建築可能な空間を広げることができます。

ただしセットバック形状の家は、上階で受けている力を下階へスムーズに伝えることができないため、地震に対して弱くなる点がデメリットです。2階建てであれば、セットバック形状であっても大きな問題はありません。しかし、3階建ては2階の上にもう一階層乗るため、力の伝達がスムーズにおこなえず耐震性に大きく影響します。

床が一体化していない「スキップフロア」

床が一体化していない「スキップフロア」

地震が発生した際は、段差の無い床面は床全体が一体となって揺れるため、地震力が柱や壁などに均等に伝わり、建物に揺れを均等に分散できます。しかしスキップフロアは床が一体化していないため、 地震の揺れを均等に伝えられません。床の高さが異なることで、地震発生時の力の伝わり方がとても複雑です。特定の壁や柱に力が集中してしまい、建物の破損や倒壊につながることもあります。

ビルトインガレージにプラスしてスキップフロアを取り入れると構造が複雑になるため、高度な設計技術が求められます。フロアごとでそれぞれ壁の量や配置バランスのチェックが必要です。

ビルトインガレージ×スキップフロアの家につきまして、詳しくはこちらをご覧ください。

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ビルトインガレージのある3階建てで耐震性を高めるためのポイント

ここでは安心して暮らすために、ビルトインガレージのある3階建ての耐震性を高めるポイントについて解説します。

耐震性が確保できる工法を選ぶ

木造3階建てでビルトインガレージをつくると、どうしても耐震性が損なわれます。木造で建てるなら、細かい壁量計算や偏心率(耐力のバランス)計算が必須です。耐震性の高い家で安心して暮らすためにも、耐震診断や耐震補強の技術が高いハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

耐震性を重視するなら、鉄骨造やRC造を選ぶのがおすすめです。大きな間口を1階部分につくっても、耐震性が損なわれることがありません。特に並列駐車のように、大きな間口をつくりたいなら耐震性の高い工法を選ぶことが大切です。

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安心で暮らしやすいビルトインガレージを手に入れたいならトヨタホームへ

ビルトインガレージは、つくればよいというものではありません。将来的な車の買い替えや駐車スペース以外の使い方、家への動線など、あらゆる角度からそこで暮らす人の暮らしやすさを考慮しましょう。

トヨタホームでは、高層ビル建築にも用いられる鉄骨ラーメン構造を採用しています。高い耐震性と耐久性を確保しつつ、暮らしやすいビルトインガレージが手に入ります。しかもトヨタホームでは、業界トップクラスとなる125ミリ角の太い柱を採用した独自構造です。長年に渡って鉄に携わり、鉄を知り尽くしたトヨタならではの高品質住宅で住まいの安心を守ります。

鉄骨構造はサビを心配する人もいるかもしれませんが、自社工場での徹底管理によって隙のない防錆品質を実現しています。トヨタホーム独自の鉄骨ラーメン構造について気になる方は、カタログを請求のうえご確認ください。お近くの展示場へお越しいただくと、実際の居住イメージを掴めるでしょう。

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