バリアフリーで世代を問わず暮らしやすいとあって、平屋を新築で建てたい人が増えているのをご存知でしょうか。老後を見据えた建て替えだけではなく、おしゃれな平屋にしたいという若者や子育て世代も多くいます。そこで、新築平屋を建てる際の費用目安やおすすめの間取り、プラニングする際の工夫について解説します。
今、新築の平屋を建てる人が急増!注目される理由とは?
新築平屋を建てる人が増えている背景には、さまざまなことが関係しています。国土交通省の建築着工統計調査によると、平屋の建築着工棟数は年々増加傾向です。2013年は36,551棟でしたが、2023年の平屋の着工棟数は57,848棟と10年前のおよそ1.58倍になり、続々と平屋が建設されています。理由として次の4つが考えられます。
・団塊世代の住み替えニーズの高まり
・都市部から地方への移住者の増加
・バリアフリーで暮らしやすい
・耐震面の安心感がある
特にバリアフリーで暮らしやすく耐震面で安心感があるため、最近では若者・子育て世帯からも注目されています。もはや平屋はシニア世代だけではなく、あらゆる世代において人気の住宅の形だといえるでしょう。
※平屋の着工棟数に関する情報は2024年4月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
新築平屋を建てるメリット
シニア世代だけでなく、若者・子育て世代に需要があるのはなぜでしょうか。平屋を建てるメリットをご紹介します。
家族間のコミュニケーションが取りやすい
平屋を建てる大きなメリットが、家族間でのコミュニケーションが取りやすい点です。2階建てだと生活空間が上下階に分かれるため、家族が今何をしているか分かりづらいことがあります。
特にリビングを通らずに2階へ上がれる階段がある場合、子どもが自分の部屋に直行してしまう可能性があり、言葉を交わすタイミングが少なくなってしまうことがあります。
しかし平屋にすると、リビングを中心とした間取りにできます。リビングと同じフロアに個室があるため、家族の気配を感じやすく自然と家族間のコミュニケーションが取れるでしょう。
ワンフロアで動線がコンパクトにまとまる
平屋の場合は上下階の行き来がないので、ワンフロアで生活が完結します。掃除機を2階まで運んで掃除をしたり、布団や洗濯物を干すのに上下階を行き来したりする必要がありません。また、階段もないので階段掃除の手間も省けます。生活動線がコンパクトになるので、家事がしやすく、暮らしやすくなります。
天井が高く、自由な間取りが実現できる
平屋は2階部分に吹き抜けを設けることができます。そのため、天井が高く開放感あふれるリビングの設計も可能です。さらに屋根裏空間やロフト空間も取り入れられます。これは平屋ならではのメリットです。
リビングの近くの天井裏にスキップフロアや収納スペースを設ければ、散らかりがちな子どものおもちゃなども自由に出し入れができて、リビングがスッキリと片付きます。また天井裏にロフトを設ければ、子どもの寝室としても使えます。このように、天井高を自由に活用できることで思い通りの間取りが実現可能です。
構造が安定しやすく耐震性が高い
平屋は耐震性の面でも注目されています。平屋には支えるべき2階部分がないためです。地震が起きたとき、1階より2階、2階よりも3階のほうが揺れて、1階部分に負荷がかかります。
しかし1階のみでできている平屋は、上階を支える必要がないので構造が安定するのです。さらに、建物自体が低いことで風の影響を受けにくく、地震や台風などの災害には強い傾向があります。
新築平屋を建てるデメリット
次は平屋を建てるデメリットについて解説します。特に費用面での懸念点が多くあります。
広い土地を必要とするケースが多い
平屋は1階部分にリビングやキッチン、トイレ、お風呂、寝室、個室などすべての部屋を配置しなければならないため、同じ床面積の2階建てに比べて広い土地が必要です。土地が広いと、土地取得代が高くなるうえ、住んでから固定資産税などの税金も上がりやすくなります。
初期費用だけではなく、毎年支払う費用が高くなる点について、余裕を持って支払い続けることができるか、よく検討しましょう。また都心部では、平屋を建てられる広い土地が見つかりにくいということもあります。
基礎部分が多く、建築費用が高くなる可能性がある
平屋は土地代だけではなく、建築費用も高くなる傾向があります。それは、基礎部分が多いためです。基礎工事は、建築費用のなかでも最も多くの割合を占める部分です。平屋の場合は1階部分にすべての部屋を配置するため、2階建てに比べて基礎工事が多くなります。その分、全体の建築費用にも大きく影響するため、総額の建築費用が高くなってしまうのです。
水害リスクが高くなる可能性がある
平屋は2階建てのように垂直避難ができません。そのため浸水が起きた際は、室内に逃げ場所がないこともデメリットのひとつです。近くの避難所を確認しておくことはもちろんですが、平屋を建てるときはハザードマップなどで浸水の可能性がない土地か確認して建てるようにしましょう。もし建築予定地での浸水の可能性が高い場合は、地盤や基礎を高めに設定するのもひとつの方法です。
新築平屋を建てる際の費用目安
平屋を建てると基礎や屋根部分が多くなることから、2階建てと比較すると建築費用が高くなる傾向があります。木造か鉄骨など構造によって費用は異なるものの、新築平屋を建てる際は同じ規模の2階建てと比較して、1〜2割程度割高になるとされています。
面積が広ければ広いほど価格は高くなりますが、2階分のトイレや階段がない分総面積は抑えることができることも多いです。そのため、費用を抑えたい場合は部屋数を少なくしたり、間取りをシンプルにしたりするとよいでしょう。
平屋の間取り別の価格相場
平屋を新築するにはどのくらいの費用がかかるか、家の広さや部屋数別に紹介します。
1LDK~5LDKの平屋を建築する費用の目安は、下表のとおりです。
※それぞれの価格に、土地取得費用は含まれません。また、建物の材質のグレードによっても変動します。
間取り | 広さの目安 | 坪単価 | 費用相場 |
1LDK | 10~15坪 | 50万円~ | 500万~800万円 |
2LDK | 15~23坪 | 53万円程度 | 800万~1,200万円 |
3LDK | 26坪程度 | 57万円程度 | 1,500万円程度 |
4LDK | 28坪程度 | 71万円~ | 2,000万円台 |
5LDK | 35坪程度 | 85万円~ | 3,000万円台 |
※平屋の間取り別の価格相場に関する情報は、2024年4月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
新築平屋のおすすめの間取り
最近では昔ながらの純和風な平屋だけではなく、モダンなデザインの平屋も増えています。ここではトヨタホームで人気のある平屋の間取りをご紹介します。
屋根裏を有効活用したスキップフロアのある平屋
こちらの間取りは天井裏を活用したケースで、広々としたロフト収納や5.1畳のスキップフロアを設けています。部屋の中心部に配置することで、リビングに収まらないものを収納でき、気軽に取り出すことができます。さまざまな間取りのアイデアが詰まった平屋です。
屋根裏を有効活用したスキップフロアのある平屋の間取り詳細はこちら
ファミリークローク中心の家事が楽な平屋
リビング隣に、5.3畳の大きなファミリークロークを配置している間取りです。回遊動線になっているので、各部屋にアクセスしやすく、家事が楽になるように設計されています。天井裏部分にも大容量のロフト収納やスキップフロアが設けられていて、十分な収納スペースがあるので生活空間をスッキリと片付けることができます。
トヨタホームで暮らしやすい平屋を建てよう
家族間のコミュニケーションが取りやすいなど多くのメリットがあり人気の平屋ですが、平屋を建てるときには1階部分に全ての部屋を配置する必要があるため、どうしても間取りに制限が生じてしまうことがあります。暮らしやすく効率の良い平屋を建てるために、まずは施工実績が多いハウスメーカーに相談することを検討しましょう。
トヨタホームでは間取りの工夫だけでなく、全館空調システムを取り入れるなど、暮らしやすくするための工夫が随所に散りばめられています。ぜひ、お近くの展示場でトヨタホームの大空間をご体感ください。平屋の実例集のお届けも可能なのでお気軽にご利用ください。
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