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2023.08.21

二世帯住宅は完全分離型がおすすめ!費用の目安、予算を抑える方法も紹介

二世帯住宅は完全分離型がおすすめ!費用の目安、予算を抑える方法も紹介

二世帯住宅は完全分離型がおすすめ!費用の目安、予算を抑える方法も紹介

親子で同居するにあたり、「世帯ごとのライフスタイルやプライバシーを大切にしたい」と考える人には、完全分離型の二世帯住宅がおすすめです。ただし、完全分離型は共用型に比べると建築費用が高額になりがちで、どのくらいかかるのか不安に感じる人は多いでしょう。そこでこの記事では、完全分離型二世帯住宅の建築費用の目安、計画時の注意点、予算をオーバーしてしまったときの対処方法などを紹介します。ぜひ参考にしてください。

二世帯住宅は「完全分離型」がおすすめ

二世帯住宅は「完全分離型」がおすすめ

二世帯住宅を検討するとき、「プライバシーが確保されるか」を心配する人は多いでしょう。血のつながった親子ならまだしも、義両親との同居だと余計に気になるかもしれません。ちょっとした生活習慣や生活リズムの違いもストレスになりがちで、小さな不満が積み重なって関係性が悪くなるケースもあります。できればお互いに気兼ねなく生活できる二世帯住宅にしたいものですね。

二世帯住宅には「完全同居型(共用型)」「一部共用型」「完全分離型」の3タイプがあります。完全同居型は文字どおり一つの家に親世帯・子世帯が同居するスタイル。一部共用型はそれぞれの世帯専用のスペースを確保しつつ、玄関や水回りなど一部のスペースを共有するスタイルです。共有するスペースが多くなるほど距離感が近くなりますが、完全分離型の場合、個々の居室はもちろん玄関やLDKなど生活に必要なスペースをそれぞれに設置します。

二世帯がお互いに気兼ねなく暮らすことを最優先に考えるなら、完全分離型がよいでしょう。ほぼ別居のようなものですが、近隣に住む「近居」とは違って同じ敷地内なので、工夫次第では住居費や建築費を節約できます。必要に応じて助け合える距離感も魅力です。

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完全分離型二世帯住宅の建築費用は高いって本当?

同じ二世帯住宅でも、完全同居型や一部共用型に比べて完全分離型は建築費用がかかるといわれます。それもそのはず、完全分離型の二世帯住宅は2軒の家を建てるようなもの。LDKや浴室など家族で使用するスペースをそれぞれに設けなくてはならず、必然的に建築費は上がります。ただし、屋根や基礎などの構造部は共有するため、2棟を別々に建てるのに比べると割安といえるでしょう。

また、土地代も建築費が上がる要因の一つです。二世帯住宅を建てるとなると、土地にもある程度の広さが必要になります。すでに土地付き戸建てに暮らしていて二世帯住宅に建て替えるなら土地代は不要ですが、十分な広さがない場合は新しく土地を探さなくてはなりません。特に通勤・通学に便利な都市部は土地代も高く、一世帯のみで暮らす注文住宅よりも多めの予算を立てる必要があります。

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完全分離型二世帯住宅の建築費用の目安は?

少し古いデータになりますが、リクルート住まいカンパニーの「2014年 注文住宅動向・トレンド調査」によると、二世帯住宅のタイプ別の平均建築費は以下の結果となっています。

タイプ 平均建築費(土地代を除く)
完全同居型 3,200万円
一部共有型 3,695万円
完全分離型 4,009万円

出典:(株)リクルート調べ https://suumo-research.com/

2013年にオリンピックの東京誘致が決まってから、不動産価格は上昇傾向にありました。その後、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、巣ごもり需要の高まりによるウッドショック(建築用木材の価格高騰)などの要因が重なり、住宅価格は高騰を続けます。ちなみに、国土交通省がまとめる「住宅市場動向調査」によると、注文住宅建築費用の全国平均は以下のとおりです。

2014年 2021年 上昇率
住宅建築資金 3,007万円 3,299万円 9.7%
住宅建築資金+土地購入資金 4,227 万円 5,112 万円 20.9%

出典:平成26年度 住宅市場動向調査 報告書|国土交通省

出典:令和3年度 住宅市場動向調査 報告書|国土交通省 

このデータは注文住宅全般の平均値であり、二世帯住宅のみの費用の推移はわかりません。あくまでも概算ですが、前出の二世帯住宅の平均建築費に10%の上昇率を加味すると、約3,520~4,400万円となります。土地を購入する場合は、20%プラスして約3,840~4,810万円です。全国平均であるため、地価が高い都市部では高めになると思われます。

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完全分離型二世帯住宅の間取りスタイル

完全分離型二世帯住宅の間取りスタイル

二世帯住宅は、住み方によって「完全同居型・一部共有型・完全分離型」の3つのスタイルがあるとお伝えしました。さらに建て方にも「上下分離型」と「左右分離型」があり、それぞれを組み合わせて自分たちの希望する二世帯住宅を考えていくことになります。ここでは、上下分離型・左右分離型の特徴と完全分離型におけるメリットやデメリットについて解説します。

上下分離型

各世帯の居住スペースを上下に分けたつくりを「上下分離型」といいます。同じアパートやマンションの上下階に住むことをイメージするとわかりやすいかもしれません。生活のすべてがワンフロアで完結し、スムーズな生活動線が作れます。縦の空間を利用するため、それほど広い敷地を必要としない点もメリットといえるでしょう。

上下分離型の二世帯住宅では、階段の上り下りを減らすために1階部分を親世帯が使用するケースが多いようです。もし子世帯の居住ペースが不足する場合は、3階建てにして2階と3階を子世帯が利用するという手もあります。

注意したいのは、上階の生活音や振動が下に伝わりやすいという点です。集合住宅では、生活音が深刻なトラブルに発展することがあります。二世帯住宅でも、身内とはいえ毎日のこととなるとストレスに感じるでしょう。特に生活リズムが大きく異なる場合は、十分な配慮が必要です。

左右分離型

左右分離型は、親世帯・子世帯が左右隣り合わせに住む二世帯住宅です。左右を均等な広さにすることもできますが、家族の人数が多い子世帯を広めにするケースが多いようです。上下分離型と違い、生活音や振動に悩まされることは少ないでしょう。お隣さん感覚でコミュニケーションがとりやすいことも魅力の一つといえます。

ただし、隣り合わせにするには広い土地が必要です。平屋では十分な居住スペースをとれないこともあり、2階建てにするのが一般的ですが、そうすると家の中を階段で移動しなくてはなりません。親世帯が高齢だと生活に不便が生じ、せっかくの二世帯住宅も住みにくい家になってしまいます。長く快適に住み続けるためにホームエレベーターを設置するなどの工夫が必要になり、そのぶん費用がかかる可能性があります。

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完全分離型二世帯住宅の予算を抑える方法

注文住宅は間取りや設備などを自由に決められるのが魅力ですが、希望をすべてかなえようとすると予算をオーバーしてしまいがちです。ここでは、予算内で完全分離型の二世帯住宅を建てるために押さえておきたいポイントを紹介します。

建物の形は凸凹をなくしてシンプルに

建物の形は凸凹をなくしてシンプルに

二世帯住宅に限らず、住宅は凸凹の少ないシンプルな形にすることで建築費用が抑えられます。形がシンプルであるほど資材のムダを省けますし、作業工程が短縮できて人件費も少なく済むためです。

外観と同じように、間取りも工夫するようにしましょう。たとえば、部屋を壁で仕切るのではなく可動式の間仕切りを使用すれば、ドアや壁材などのコスト節約につながります。特に子ども部屋は、年齢や人数に応じて仕切ったり広くしたりできると便利です。ただし、柱や壁は建物の耐震性にも関わるため、ハウスメーカーや設計士に相談しながら決めていくようにしてください。

上下分離型にして土地代を安く抑える

先述のとおり、左右分離型は広い土地を要するため、土地探しから始める場合は上下分離型を選んだほうが土地代を安く抑えられます。また、建築費も上下分離型のほうが安くなる可能性があります。建築費のうち比較的大きな割合を占めるのは、屋根や基礎などの構造部です。左右分離型は屋根や基礎も広くなるのに対し、上下分離型は1棟分で済むため、建物自体にかかる費用を少なくできます。浮いた費用を設備のグレードアップに充てれば、より暮らしやすい二世帯住宅になるのではないでしょうか。

水回りの位置は上下階でそろえる

キッチンや浴室などの水回りは、なるべく近くに配置するのが基本です。水回りの位置にばらつきがあると配管が複雑になり、資材や工事のコストが上がります。上下分離型の場合は水回りの位置を上下階でそろえること。左右分離型の場合は、水回りをお互いの家に寄せるように配置すると配管の距離を短くできるでしょう。配管設備は住み始めてからも定期的なメンテナンスが必要です。配管が近くに集まっているとメンテナンスが比較的簡単に行え、ランニングコストの節約にもつながります。

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満足度の高い二世帯住宅を建てるならトヨタホーム

世帯ごとのプライバシーを重視する場合は、完全分離型の二世帯住宅がおすすめです。建て方では上下分離・左右分離という2つの選択肢があります。土地があまり広くない場合や建築費用を抑えたい場合は、上下分離を選ぶとよいでしょう。とはいえ、実際の住み心地は二世帯住宅での生活を始めてみないとわかりません。計画の段階でなるべく多くの実例に触れて参考にすれば、後悔のない二世帯住宅になるのではないでしょうか。

費用面でも間取り面でも、すべてにおいて満足度の高い二世帯住宅を建てたいなら、これまでにさまざまなタイプの二世帯住宅を数多く手がけてきたトヨタホームがおすすめです。まずはカタログや展示場で、その実績を確かめてみてください。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

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