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2024.04.25

【注文住宅】細長い家の間取り実例!メリット・デメリット、おしゃれな空間にするポイントも

【注文住宅】細長い家の間取り実例!メリット・デメリット、おしゃれな空間にするポイントも

【注文住宅】細長い家の間取り実例!メリット・デメリット、おしゃれな空間にするポイントも

地価の高い都市部では住宅の土地代を抑えるため、しばしば南北に細長い土地が見られます。利便性の高い場所を求めて、細長い土地に家を建てることを検討している方もいるのではないでしょうか。

ここでは、細長い家で暮らすメリット・デメリットを解説したうえで、実際の間取り事例を紹介します。併せて細長い家をおしゃれにするためのポイントもみていきますので、ぜひ今後の住まいづくりの参考にしてください。

細長い家とは?

建物と道路が面する部分を間口と言いますが、間口が6m以下と狭く奥行きが深い土地に建てられたコンパクトな家を細長い家と表現しております。

いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる細長い土地に建てられた住宅のことで、東西方向が南北方向に比べて極端に短いのが特徴です。歴史的に京都や大阪にある町家で多く見られる間取りです。

一方、東京都心などの都市部でみられる細長い土地は、高い土地代が要因で新たに生まれました。土地代を抑えつつ最大限の戸数を確保するため、細長い土地に分割して販売しているのです。さらに土地の広さが15坪以下の場合は、狭小住宅の部類に入ります。

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細長い家に住むメリット

細長い家に住むメリット

スペースが限られる細長い家はデメリットが多いように感じますが、生活するうえではメリットも多くあります。まずは、細長い家のメリットを詳しく見ていきましょう。

土地代を抑えながら利便性の高いエリアで暮らせる

細長い土地は、都市部の駅近など利便性が高いエリアで供給されることが多く、余っている土地の少ない都心部などで暮らせるのがメリットです。面積が小さい分、地価の高いエリアでも比較的土地代が抑えられるため、手の届く価格で好立地な家を手に入れられます。

メンテナンスや掃除が楽

細長い家はコンパクトであるため、メンテナンスしなければならない面積も小さくなります。日常の家の掃除などもやらなければならないスペースが少なく、広い家に比べると楽でしょう。掃除にかける時間が減れば、他のことに使える時間が増えるのも嬉しいポイントです。

また細長い家は建物面積が小さく、外壁塗装や屋根塗装などの際、修繕しなければならない範囲も少なくて済みます。その結果、広い家に比べて維持費も抑えられるのです。

光熱費や税金が抑えられる

細長い家は容積も小さいため、空調を効かせなければならない範囲も少なくなります。パワーの小さなエアコンでも比較的すぐ効くので、冷暖房にかかる光熱費を一般的な住宅よりも安く済ませられるでしょう。

住宅の所有者は毎年、固定資産税と都市計画税を支払わなければなりませんが、税額は土地や建物の固定資産税評価額によって決まります。細長い家は土地・建物の面積が小さい分、評価額が低くなるため、税金も安く抑えられるのです。

動線がコンパクトにまとまる

スペースが限られている細長い家では、必要最低限の設備や部屋を効率的に配置した間取りが求められます。水回りはできる限り近くにまとめ、玄関や廊下はできる限り省スペース化するなどの工夫が必要です。結果として動線がコンパクトにまとまりやすく、家事にかかる時間を短縮できるのはメリットといえます。家事にかかるストレスが低減されれば、暮らしの快適性もアップするでしょう。

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細長い家のデメリット

細長い家は、土地形状や面積の狭さを要因とするデメリットがいくつかあります。細長い家の建築を検討する際は、先ほどのメリットと以下に挙げるデメリットを比較するようにしましょう。

間取りによっては日当たりが確保しづらい

細長い家は土地が南北に長いため、間取りによって、北側に位置する部屋の日当たりが悪くなりやすい点は注意が必要です。細長い家がみられる都市部の住宅密集地では、両側に近接して住宅が建っているケースも多く、側面からの日差しもあまり期待できません。日当たりに加えて風通しも確保しづらいので、間取り上での工夫が求められます。

高齢になると階段の上り下りが辛くなる

細長い家は床面積が限られているので、居住スペースを確保するために3階建て以上で建設するケースが大半です。すべての機能を1つのフロアに収めるのは難しく、日常生活においてどうしても階段の上り下りが多くなるのはデメリットといえるでしょう。若いうちは慣れてしまえば、気にならなくなることも…。しかし高齢になると、階段の上り下りが負担になる可能性があります。

また、限られたスペースに階段を設けるので、直階段になるケースが多いのも細長い家の特徴です。踊り場がない直階段は上り下りの途中で休憩するのが難しいうえ、転倒時、一気に下まで転げ落ちるリスクも高くなります。

間取りの自由度が低い

細長い家のデメリットとして、間取りの自由度の低さも挙げられます。細長い家は間口が狭いため、土地形状によってある程度間取りが制限されてしまうのです。

たとえば、1階には玄関を設けなくてはならないので、その横のスペースは幅がさらに小さくなり用途が限られます。LDKと水回りを近接させたくても、床面積が小さければ物理的に難しい場合もあるでしょう。

このように細長い家は間取りのアレンジがしづらく、設計時に工夫しないと単調で閉塞感のある住空間になりやすいため注意が必要です。

耐震性が低くなる

細長い家には、構造上のデメリットもあります。3階建て以上で建てられることの多い細長い家は、安定性の高い正方形の家に比べて耐震性が低くなりやすいのが弱点。なぜなら、外部からの力が4つの辺に対して均等にかかる正方形の家と異なり、細長い家は力のかかり方が不均等なうえ、長さの短い東西方向に耐力壁を設けづらいからです。

細長い家では1階にビルトインガレージを設けるケースも多いですが、1階部分を支える柱や壁が少なくなるため、より耐震性が損なわれやすくなります。

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細長い家の間取り実例

細長い家のメリット・デメリットを紹介しましたが、間取りのイメージがつかないという方もいるでしょう。細長い家の具体的なイメージを膨らませるため、以下では間取り事例を2つ紹介します。

都市部でも明るいダイニングキッチンを実現する3LDK

都市部でも明るいダイニングキッチンを実現する3LDK

1つ目に紹介するのは、都市部に立つ間口わずか3mの細長い家です。対する奥行きは13.5mと深いので、南北方向の広がりを上手に利用した間取りになっています。

1階には水回りと主寝室を配置し、メインの生活スペースとなるLDKは2階に配置しています。日当たりのいい南側にリビングを持ってくることで、明るい空間で家族の時間を過ごすことが可能です。北側のダイニングキッチンの上部は吹き抜けになっており、3階を通して明るさを確保。3階には2つの子ども部屋を配置するとともに、階段と吹き抜けの間のスペースを書斎として上手に活用しています。

南北方向の廊下に沿って直列で部屋を配置することで、階段に折り返しをつけており、老後の安全性を高めているのもポイントです。

都市部でも明るいダイニングキッチンを実現する3LDKの詳細はこちら

間口5m、狭小地ならではの3LDK

間口5m、狭小地ならではの3LDK

2つ目に紹介するのは、2階建てで間口4.5mの細長い家です。

1階の南側、玄関から入ってすぐの位置にLDKを配置しているのが特徴。階段や水回りに向かうにはLDKを通過しなければならない間取りのため、子どもが外出したり帰宅したりする際、自然と家族間コミュニケーションが生まれるでしょう。

北西角の階段は1つ目の事例と同様に折り返し階段となっており、老後も安心して暮らせる設計です。2階の廊下から主寝室にかけては壁面が一面収納になっていて、細長い家で不足しがちな収納力を確保しています。

間口5m、狭小地ならではの3LDKの詳細はこちら

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細長い家をおしゃれな空間にするポイント

間取りの自由度が低い細長い家ですが、ポイントを押さえればおしゃれな空間に仕上げることができます。おしゃれな細長い家づくりで意識したいポイントを紹介しましょう。

できるだけ壁や扉でスペースを区切らない

ただでさえスペースの限られている細長い家において、壁や扉で細かく部屋を区切ってしまうと、視覚的にも生活するうえでも圧迫感が出てしまいます。細長い家でも開放的に見せるには、できるだけ壁や扉で区切らず、視線が抜けるような間取りを意識しましょう。

しかし、壁や扉をなくすにも限界があります。どうしても設置しなければならない箇所には、ガラスやアクリルといった透明・半透明の素材を用いるだけでも視線が抜けやすくなります。吹き抜け、蹴込み板のないスケルトン階段なども、空間の広がりを演出するアイデアとして取り入れたいところです。

日の光を多く取り込む

日の光を多く取り込む

日の光が届かない部屋ができやすい細長い家では、できるだけ部屋全体に自然光が行き届くよう工夫すると、家の中が明るくなっておしゃれな雰囲気を演出できます。

細長い家は日当たり良好な南面が狭いので、中庭を設けたり、吹き抜けと天窓・高窓を組み合わせたりして、光の取り込み口を増やすのが効果的です。南面にガラスの面積が広い大開口窓を設置するのもいいでしょう。

ただし、大開口窓を取り入れると耐震性が低くなりやすいという欠点があります。地震に備える観点から、大開口窓を設置しても耐震性が確保される工法や構造で建築するのがおすすめです。

収納スペースの確保を優先する

収納スペースの確保を優先する

床面積が限られている細長い家で、実は大切なのが収納スペースの確保です。面積が狭いと居住スペースをいかに広くするかという点に目が行きがちですが、快適かつおしゃれに暮らすためには、十分な収納スペースを用意することが重要なのです。

しかし、収納スペースを設けるために必要な居住スペースを削るのはおすすめしません。階段下や小屋裏スペースなどのデッドスペースを活用し、居住スペースと収納スペースを両立できるよう検討しましょう。

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細長い土地でも明るく開放的に暮らしたいならトヨタホームの狭小住宅

面積が限られている細長い家はデメリットが多いように感じますが、実際にはコンパクトさがもたらすメリットも多くあります。一般的な住宅では手の届かない好立地に住みたい方は、細長い家も有効な選択肢になるでしょう。

トヨタホームは都市型の狭小住宅も多数手がけています。独自の鉄骨ラーメンユニット構造で建てる3階立て狭小住宅は、大開口や柱・梁の少ない空間を取り入れながら、高い耐震性を確保できるのが魅力です。

都市部の細長い土地でも明るく開放的な家を実現したいなら、ぜひトヨタホームにご相談ください。気になる方はカタログ請求、もしくは展示場へのご来場をお待ちしています。

細長い家に関するよくある質問

細長い土地のメリットは何ですか?

細長い土地には以下のようなメリットがあります。

1.独特のデザイン: 細長い土地は、一般的な土地形状とは異なるため、独特のデザインの家を建てることが可能です。例えば、長い廊下を設けたり、吹き抜けを設けて開放感を出したりすることができます。

2.プライバシーが保てる:道路に対して奥行きが細長い土地は道路からのプライバシーが保ちやすいという特徴があります。

3.価格が割安の場合がある:細長い土地は住みやすい間取りを作るのが比較的難しいため価格は割安な場合があります。

細長い土地のデメリットは何ですか?

細長い土地には以下のようなデメリットがあります。

1.間取りの制限: 細長い土地では、建物の形状が長方形になりがちで、間取りの自由度が低くなる可能性があります。特に、広々としたリビングやダイニングを設けるのが難しい場合があります。

2.採光の問題: 建物が細長くなると、窓からの自然光が届きにくい部屋が出てくる可能性があります。これは、居住者の生活環境に影響を及ぼす可能性があります。

3.敷地利用の制限: 長さがある一方で幅が狭い土地では、駐車スペースや庭を設けるスペースが限られる可能性があります。

これらのデメリットを解消するためには、設計段階での工夫が必要となります。例えば、スキップフロアや吹き抜け構造を取り入れることで、自然光を効果的に取り入れたり、プライバシーを確保したりすることが可能です。

30坪の家は小さいですか?

30坪の家は一般的な3LDKの間取りを持つ家庭に適していると言われています。

30坪の家が小さいかどうかは、家族構成やライフスタイル、必要な機能や収納スペースの量など、個々の生活スタイルやニーズによります。

設計や間取りによっては、十分な広さと機能性を確保することが可能です。

4人家族だと何坪の家を建てるべきですか?

一般的に、4人家族の場合、30坪から40坪台の家が適切とされています。しかし、これはあくまで目安であり、家族のライフスタイルや将来の生活計画、予算などにより変わります。例えば、家で仕事をする時間が多い、趣味のスペースを確保したい、将来的に家族が増える可能性があるなどの要素を考慮に入れると、もう少し広い家を建てることもあります。

20坪の家は何畳になりますか?

20坪は40畳です。1坪=2畳であり、畳の長い方が約1.8m、短い辺が約0.9mとされています。

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