コロナ禍でお家時間が増えたことから、「中庭」といったプライベート空間のある暮らしが、今改めて注目されています。中庭は形によっては外からの視線を完全にシャットアウトできるため、風と光を感じながら家族だけでゆったりと寛げるなど多くのメリットがあります。
では中庭をつくるなら、どのくらいの広さがあればより使い勝手のいい空間になるのでしょうか。中庭の施工事例も紹介しながら、快適な中庭を実現するポイントを解説します。
使い勝手のいい中庭のプラン
中庭のある住宅の間取りは、主に3つあります。カタカナのロの字型、コの字型、アルファベットのL字型です。それぞれの特徴について解説するので、どの中庭プランが自分たちに合っているのかイメージしてみましょう。
完全なプライベート空間になるロの字型
ロの字型は4面すべてを家の外壁に囲まれているタイプの中庭であり、完全なプライベート空間になる間取りです。外からの視線を気にすることなく、屋外で快適に過ごせます。
適度な開放感を確保できるコの字型
コの字型は、中庭の3面が家の外壁に囲まれているタイプです。1か所だけ外に面しているため、家の中からだけではなく外からも直接出入りできます。全てを壁に囲まれているわけではないので、開放感も感じられる点もメリットです。
開放感が魅力のL字型
L字型は、中庭の2面だけ家の外壁に面しているタイプです。外と面する部分が大きいため、プライバシーが確保しづらい部分はありますが、中庭でありながら開放感を生み出せることが魅力です。
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中庭のメリット
中庭をつくるとどんな暮らしが叶うのか、そのメリットを紹介します。
風や光を取り込める
中庭をつくると、中庭に面した全ての部屋に光や風を取り込むことができます。特に平屋のように居室がワンフロアに集中する間取りでは、建物の中心部分にある部屋に窓がないと、自然光を取り込むのが難しくなります。また住宅密集地のような立地では、周辺の建物に太陽光が遮られて採光しにくいこともあるかもしません。
そういったケースでは、家の中心に中庭をつくると風通しや日当たりがよくなります。自然光が家中に入ることで、開放的な雰囲気にもなるでしょう。
中庭のタイプによって完全なプライベート空間になる
先述したように、中庭にはカタカナの「コの字型」と「ロの字型」、アルファベットの「L字型」の3タイプがあります。このうち、ロの字型にすると完全なプライベート空間になり、外からの視線を気にせずに過ごせます。中庭で子どもがプール遊びをしても、ラフな格好で中庭に出ても、家族以外の誰からも見られることはありません。
壁に囲まれているので防犯性も高く、子どもが道路に飛び出してしまうこともないので、安心して遊ばせられます。
多目的なスペースとして利用できる
中庭の魅力は、その使い道の豊富さにあります。中庭は居室とつながっているので、ガーデニングや家庭菜園をする際に植物のお世話をしやすい点も魅力です。また、ウッドデッキを室内と同じ高さに設置すれば、子どもやペットの遊び場に使えたり、ハンモックなどがあればちょっとした休憩スペースにもなったりします。友人が遊びにきたときはリビングの延長線上として中庭を使うことも可能です。
中庭は多目的スペースとして利用できるので、ライフスタイルが変化したとしても有意義な使い方ができるでしょう。
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中庭のデメリット
中庭は家族だけの特別な空間という大きなメリットがある一方で、デメリットも存在します。中庭をつくってから後悔することがないよう、中庭のデメリットも押さえておきましょう。
中庭のタイプによっては広い土地が必要になる
中庭のタイプによっては、広い土地が必要になることがあります。特にロの字型は、建物の中心に中庭をつくる必要があるため、土地の敷地面積がある程度広くないと中庭の広さを確保できません。
シンボルツリーを植栽するだけなど、コンパクトな中庭を希望する場合は問題ありません。しかし中庭でプールをしたり、子どもを伸び伸びと遊ばせたりできるくらいの広い中庭を希望する場合は、相応の広さがないと使いにくくなってしまいます。中庭の使用目的に合わせた土地の広さが必要です。
中庭を定期的にメンテナンスしなければならない
リビングから緑を楽しめるのも中庭の魅力の1つです。しかし中庭に雑草が生えていたり、窓が汚れていたりするとせっかくの景観も台無しになってしまいます。そのため、中庭はメンテナンスが欠かせません。定期的に雑草取りや落ち葉掃除、ウッドデッキのメンテナンス、窓拭きをする必要があります。
特に4面を外壁で囲まれているロの字型は、雨水が溜まりやすい形なので湿気こもりやすく、虫やコケが発生するリスクが高い点もデメリットといえるでしょう。
建物に凹凸が多くなり、建築費用が高くなりやすい
建物は箱型だと凹凸が少なく使用する建材が少ないため、建築費が抑えられます。しかし中庭をつくると建物に凹凸が多くなり、外壁や窓などの建材が多くなることで建築費用が高くなりやすい傾向があります。
特に中庭をつくると壁ではなく窓が多い構造になるため、壁で建物を支える場合と比べて耐震性が低下する点にも注意が必要です。
※費用や耐震に関する情報は2023年9月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
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使い勝手のいい中庭の広さはどのくらい?
せっかく中庭をつくっても、使い勝手が悪いと使わなくなってしまったり、物置になってしまったりすることもあります。では実際に、どれくらいの広さがあれば使い勝手のいい中庭になるのでしょうか。
使い勝手のいい中庭の広さは、「中庭で何をしたいか」によって変わります。家族でBBQをしたいなら約5~6帖が目安となり、6帖あれば子どものプール遊びにも最適です。ちょっとしたテーブルとイスを置いて寛ぎのスペースにするなら約3帖~4.5帖でも問題ないでしょう。広いとメンテナンスの範囲も広くなる一方、面積が小さいとその分掃除する範囲が狭くなるのでちょうどいいサイズを見つけることが重要です。
管理できるか心配な人やメンテナンスの頻度を減らしたい人は、4.5帖程度がおすすめです。4.5帖程度の大きさなら、メンテナンスもしやすく中庭で寛ぐこともできるでしょう。
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使い勝手のいい中庭の間取りポイント
中庭をつくるときは間取りにも工夫が必要です。ここでは、中庭のある住宅における間取りのポイントについて説明します。
室内と中庭をフラットにする
室内と中庭をフラットにすると、内と外に一体感が生まれて開放的な空間になります。室内とフルフラットにつながるウッドデッキなどを設置して、中庭とのつながりを意識しましょう。特に都市部の狭小住宅のように狭さを感じる間取りの場合、中庭をつくると外に視線が抜けて部屋が広く感じられます。
みんな、中庭でどんな過ごし方をしてる?トヨタホームの施工事例から紹介
住宅に中庭を取り入れた人は、どのように中庭を活用しているのでしょうか。ここでは、トヨタホームの中庭の施工事例から、実際に中庭をつくった人がどんな過ごし方をしているのか紹介します。
家族で寛ぐセカンドリビングとして
家の中心に中庭を配置し、家族で寛ぐセカンドリビングとして過ごされています。人の目を気にしなくてもいいので、お子さまを寝かしつけたあとにお茶を持って中庭に出て、おうちカフェを楽しんでいるそうです。また友人を招待しバーベキューやホームパーティをして、家族のお気に入りの場所になっているそうです。
砂場やプールなどお子さんの遊び場として
「外からの視線を気にせず、暮らしの中で自然を感じたい」という想いから、中庭を取り入れられたH様ご家族。そんな光あふれる中庭では、中央にシンボルツリーを植えてベンチに座って癒されたり、砂場やプールを出してお子さまを遊ばせたりしているそうです。
シンボルツリーを植えて癒しの空間として
住宅密集地でも周囲からの視線を遮りつつ、各部屋に光が入るように取り入れられた中庭。シンボルツリーとして人気の常緑樹「シマトネリコ」を植えて、さわやかな緑に日々心が癒されているそうです。夜はライトアップされたシンボルツリーが、幻想的な雰囲気を演出します。
耐震性が低下する中庭のデメリットをトヨタホームなら解消できます!
中庭を設置すると、窓が多い設計となり耐震性が低下するデメリットがありますが、高い耐久性を発揮するトヨタホームの鉄骨ラーメンユニット構造なら解消できます。
さらに屋内外の段差がないフラットバルコニーや、階下に光と風を招くグレーチングバルコニーなど中庭のデザインの選択肢もトヨタホームにはたくさんあります。間取りのアイデアが豊富なので、きっと理想の暮らしが手に入るでしょう。
ぜひお近くのトヨタホームの展示場で、中庭の良さを体感してみてください。中庭の魅力が詰まったカタログ請求も利用できます。
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