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2024.06.21

【注文住宅】中庭のある家の排水対策とは?排水口の詰まりにも注意!

【注文住宅】中庭のある家の排水対策とは?排水口の詰まりにも注意!

【注文住宅】中庭のある家の排水対策とは?排水口の詰まりにも注意!

注文住宅を建てるにあたって、おしゃれな中庭に憧れる人も多いのではないでしょうか。せっかくこだわって仕上げた中庭でも、排水対策が万全でないと建ててから後悔する可能性があります。

特に気をつけたいのが、周囲を建物に覆われているロの字型やコの字型の中庭です。こうした中庭の排水対策が万全でないと、大雨が降ったときに雨水の逃げ場所がなくなってしまいます。最悪の場合、床下浸水などの被害に遭うことも想定されるでしょう。

この記事では、注文住宅に中庭を設けようと検討している人に向けて、中庭に欠かせない排水対策の内容や対策を怠ることで起きうるリスクなどについて解説します。この記事を読めば設計段階の打ち合わせでポイントを押さえた確認ができるようになり、後悔のない中庭づくりを実現できるでしょう。

なぜ中庭に万全な排水対策が必要なのか?

なぜ中庭には、万全な排水対策を施すべきなのでしょうか。結論からいうと住宅内への浸水やウッドデッキ下の湿気を防ぎ、快適な住環境を確保するために必要なためです。それぞれの点について詳しく解説しましょう。

ロの字型は注意!雨水の住宅内への浸水を防ぐため

中庭の形状は、主にL字型・コの字型・ロの字型の3つに分けられます。L字型やコの字型の中庭は建物の壁がない面があるため、そこから水が流れていくよう設計しやすい形状です。

問題はロの字型の中庭です。四方が建物の壁や窓で覆われている形状のため、水の逃げ場がありません。特に、地面をタイル張りやレンガ敷、モルタル塗りといった水が染み込みにくい仕上げにすると、降った雨が地面に溜まってしまい余計に水が逃げにくくなります。

庭に降った雨水の逃げ道がないと、中庭内で徐々に水位が上がってしまい、あふれた雨水が住宅内や床下に侵入して床下浸水などを起こすリスクがあります。床下などに侵入した雨水が排水されないまま残っていると、住宅の基礎部分が腐敗してしまい、建物自体の劣化が進んでしまうかもしれません。

最近では室内外のつながりを強調するため、ウッドデッキなどを使って室内と中庭の段差をなくしている家も増えていますが、メンテナンスを怠れば室内への浸水リスクが高まることには注意が必要です。

近年は異常気象による記録的な豪雨が観測されることもしばしばあるため、中庭には万全な排水対策を施して、想定を超える雨量にも対応できるよう備える必要があります。

ウッドデッキ下に水が溜まるのを防ぐため

先ほども触れたように、室内の床と同じ高さのウッドデッキを中庭に設置することで、室内外の移動がスムーズになります。中庭に設けたウッドデッキをリビングの延長として使う「アウトドアリビング」も人気です。

ただ、ウッドデッキの下は日当たりが悪く、湿度がこもりやすい条件がそろっています。特に地面が粘土質だと、より水はけが悪くなる傾向にあります。雨水対策をしなければ湿気がこもってしまい、木材などで作られたウッドデッキが腐敗したり、木材にカビやシロアリが繁殖したりする要因になるでしょう。

さらに溜まった雨水が蒸発しないまま残っていると、蚊をはじめとした水辺に産卵する虫の発生源にもなります。ウッドデッキの下の狭い空間は、鳥など虫の天敵となる動物が入れないのもポイントです。虫が発生しやすいだけでなく減りにくい環境なので、虫の大量発生につながりかねません。

カビや虫の発生を防ぐには、ウッドデッキ下の地面を土ではなくコンクリートにするのが有効です。しかし、コンクリートにすると浸透性が失われてしまうのがネックとなります。そのため、水はけを確保するために中庭の排水対策が重要です。

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中庭の排水対策とは?

中庭の排水対策の重要性がわかったところで、続いてはどのような対策を取ればいいのか確認しましょう。設計面での対策とメンテナンスにおいて心がけるべき点を紹介します。

中庭に緩やかな勾配をつくり、雨水マスや排水溝に流れるように設計する

中庭に緩やかな勾配をつくり、雨水マスや排水溝に流れるように設計する

1つ目に紹介するのは、雨水マスや排水溝に向かって緩やかな勾配を作り、中庭に降った雨水が流れていくよう設計する方法です。雨水マスは建物外部の地中に埋設されており、先は排水管に接続しています。

雨水マスは、雨どいから流れてきた雨水をスムーズに排水管へ排出する役割のほか、雨水を一時的に溜めておく役割も果たします。中庭から雨水マスや排水溝に雨水が流れる勾配を設けることで、大雨のときでも水が中庭に溜まりにくくなるのです。

このような雨水が流れる勾配のことを「水勾配」と呼びます。また、水勾配を利用して水はけの悪い場所の排水を確保する方法を「表面排水」といいます。

中庭に複数の排水溝を設置する

中庭に複数の排水溝を設置する

2つ目の対策として、中庭に複数の排水溝を設置するという方法が挙げられます。先述の通り、ロの字型の中庭の場合、雨水の逃げ場所がないことが問題です。そこで中庭を囲うように複数の排水溝を設置し、側溝へつなげれば中庭の効果的な雨水対策になるのです。

また、ウッドデッキを設置するときは、デッキの隙間から下に雨水が落ちるよう設計すれば、ウッドデッキの表面やデッキ下の水はけも改善が可能です。

中庭の中央から外縁部の排水溝に流すつくりのほか、反対に中庭の中央を一番低くして雨水マスを設置し、そこに向かって雨水が流れ込むような排水設計を取り入れるのも効果的です。

屋根からの雨水が中庭に集中しないようにする

中庭に入ってきた雨水をいかにして排水するかも大切ですが、そもそも中庭に雨水が入りにくい工夫も並行して考える必要があります。とりわけ気をつけたいのが屋根に降った雨水です。屋根の雨水が直接中庭に落ちるつくりだと、いくら中庭の排水性能を高めたとしても限界があります。

屋根からの雨水が中庭に集中してしまうのは、中庭に向かって勾配が下がる屋根形状になっているからです。竪どい(雨どいのうち屋根から縦方向に伸びるもののこと)が中庭に接続されていれば、ますます屋根からの雨水が中庭に集中するでしょう。

中庭の排水対策を万全にするためには、屋根からの雨水がそのまま中庭に流れ込まないよう屋根の形状を工夫したいところです。屋根の勾配を外側に向けることで、中庭に雨水が溜まるのを防ぐことができます。

また、竪どいの本数や位置も重要です。竪どいが中庭に落ちているうえに本数が少ないようでは雨水が集中してしまいます。屋根からの雨水をスムーズに排水溝へ排出できるよう、屋根に降った雨水の排水経路も併せて検討しておきましょう。

排水設備のメンテナンスを定期的に行う

排水設備のメンテナンスを定期的に行う

ここまで紹介した雨水マスや排水溝、水勾配、本数や配置に配慮した雨どいなどをしっかり整えたとしても、メンテナンスを怠っていては意味がありません。例えば、排水溝や雨どいに落ち葉やゴミが溜まって詰まっていると、大雨の際に水がうまく流れていかず、詰まっている箇所からあふれ出てしまう可能性があります。

こうした状態だと万全な排水処理が行えないどころか、水勾配によって水が集まりやすくなっている分、余計に浸水リスクを高めてしまう危険すらあるのです。

水が流れる際には周囲に落ちているものも一緒に流れるため、排水溝や雨どいに溜まりやすくなります。特に秋は落ち葉が溜まりやすいので、落葉樹を植えている中庭は注意が必要です。排水対策の効果をいつでも最大限発揮できるよう、排水設備のメンテナンスは頻度高く、定期的に行うよう心がけましょう。

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中庭の万全な排水対策ならトヨタホームにお任せください

ロの字型やコの字型の中庭は雨水の逃げ道が限られるため、万全な排水対策を施しておかないと浸水のリスクが高まります。最近では中庭に設置したウッドデッキと室内の高さを合わせる家も増えており、よりいっそう排水対策の重要性が高まっているといえるでしょう。

中庭の排水対策としては雨水マスと水勾配を設ける、排水溝を複数設置する、屋根形状や雨どいの数・配置を工夫するといったことが考えられます。設備の効果を最大限発揮するには、排水設備のこまめなメンテナンスも欠かせません。

効果的な排水対策にはノウハウが必要であり、万全に行いたいのであれば施工実績が豊富なハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。

トヨタホームは注文住宅の施工実績が多いため、数多くの経験から得たノウハウにより、快適に過ごせる中庭の活用アイデアも豊富に持っています。排水対策はもちろんのこと、生活を豊かにしてくれるおしゃれな中庭を実現したい人は、ぜひトヨタホームでの家づくりをご検討ください。

中庭のある家の施工事例を実際に確認したい人はカタログ請求を、実際に中庭の活用アイデアについて相談したい人はお近くの展示場へお越しください。

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