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2024.01.26

家を建てるなら木造か鉄骨か?違いやメリット・デメリットを比較!

家を建てるなら木造か鉄骨か?違いやメリット・デメリットを比較!

家を建てるなら木造か鉄骨か?違いやメリット・デメリットを比較!

家づくりを進めていくうちに木造住宅と鉄骨住宅の違いがなんとなく分かったものの、「結局、自分たちにとってどっちがいいのか分からない…!!」と頭を悩ませる人は多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶかによって暮らしてからの住み心地も変わります。

この記事では、家づくりは木造と鉄骨のどちらにするか迷っている人向けに、両者の違いやそれぞれのメリット・デメリットを比較します。何を優先すべきかによって選ぶべき構造が変わるため、この記事を読んで自分たちに合った構造を判断しましょう。

建物の構造とは?

建物の構造とは、「建物を支える骨組み」のことです。建物のなかで一番重要な部分であり、建築基準法に適合するように緻密な設計によって決められるため、一度その構造で建てると変えることはできません。

骨組みに使う部材には柱や梁、筋交い、土台、母屋などがあり、構造材とも呼ばれています。構造は大きく分けると以下の4つです。

・木造(W造)

・鉄骨造(S造)(軽量鉄骨造・重量鉄骨造)

・鉄筋コンクリート造(RC造)

・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

選ぶ構造によってコストや工期に違いがあり、実現できる間取りや暮らし、住み心地にも大きく影響します。ちなみに構造材は基本的に下地に隠れる部材ですが、見せ梁(化粧梁)のようにあえて見せるデザインも高い人気です。

建物の構造と工法の違い

「建物の構造」と似たような言葉に「建物の工法」がありますが、これは建物の骨組みの建て方を指します。

たとえば、木造の主な工法は「在来工法」と「ツーバイフォー工法」です。在来工法は、柱や梁などの構造材で建てる工法のことです。間取りの自由度が高く、フルオーダーの家を建てたい人に向いています。

一方のツーバイフォー工法では、2×4インチ(約5 × 10cm)の断面をもつパネルを組み合わせて家を建てます。建物を面で支えるため耐震性が高く、つなぎ目が少なく断熱性に優れています。ただし基本の構造と形状が決められているため、間取りの自由度は在来工法よりも低いのが特徴です。

このように同じ構造でも工法(組み立て方)が異なれば、それぞれメリット・デメリットも異なります。構造を選んだら、どんな工法がいいのか検討することも家づくりにおいて重要といえるでしょう。

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木造を選ぶメリット

木造には、木材ならではのメリットや意外に思われるメリットがあります。具体的なメリットを以下で解説します。

建築コストを抑えられる

木造は材料費の安さに加え、短い工期で建てられる特徴があり、他の構造と比較して建築コストを抑えられます。

以前は現場で必要な長さに切断して建てる方法が一般的でしたが、現在は工場で切断した材料を現場で組み立てる方法が主流になり、工期の短縮が可能になりました。また、木造は他の構造よりも重量が軽いため、基礎工事の材料が少なく済むことも建築コストを抑えられる要因になっています。

調湿性や通気性に優れている

木材は室内の湿度が高まると湿気を吸い、空気が乾燥すると貯めた湿気を吐き出す性質があります。湿気が多い季節や空気が乾燥する季節でも、常に快適な住環境が整いやすい点は高温多湿な住環境の日本において特に大きなメリットです。

熱伝導率が低く、断熱性が高い

木材は断熱性の高い住まいづくりが可能です。木材は熱伝導率が低く、夏は外の熱気を伝えず、冬は室内の快適温度を逃がさない効果が高いといえます。建材のなかでも特に杉の熱伝導率は圧倒的に低く、コンクリートの約13分の1、鉄の約458分の1です。「熱伝導率が低い=温かく感じやすい」住まいが手に入ります。

エコな住まいで地球に優しい

木造住宅は他の構造と比べて、一戸あたりの炭素貯蔵量が多く、地球温暖化防止に役立ちます。樹木には大気中の二酸化炭素を吸収する性質があり、木材の住宅建材使用は二酸化炭素の貯蔵につながるという考えのもと、炭素貯蔵量が公表されています。

一般社団法人全国林業改良普及協会によると、木造住宅は鉄筋コンクリート住宅や鉄骨プレハブ住宅に比べて、炭素の貯蔵量が約4倍もあるようです。また、木材は製造・加工時の二酸化炭素排出量が少ない特徴があることからも、木造住宅はエコな暮らしにつながり、地球の温暖化対策にも有効といえます。

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木造を選ぶデメリット

木造を選ぶメリット

木造住宅には、木材ならではのデメリットがあります。デメリットを押さえたうえで検討しましょう。

住宅の品質や強度、仕上がりにばらつきが出やすい

木造住宅は天然の木材を使って建築するため、素材の品質や強度は均一ではありません。また、職人の技量次第で仕上がりにも大きな差が生じやすいデメリットもあります。事前に工場で材料を切断して現場に運ぶ方法が主流になり、均一化が図られているとはいえ、鉄骨造などに比べてばらつきが出やすいことは留意しておきましょう。

遮音性が低く、音を通しやすい

木材は湿度や温度によって伸縮する性質があります。特に湿度による影響は大きく、水分が蒸発して乾燥が進むと収縮するため、すき間ができやすいことが木造住宅のデメリットです。

  壁の構造にすき間ができると振動が伝わりやすく、遮音性が落ちてしまいます。遮音性を高めるには、壁を厚くしたりすき間を減らしたりすることが効果的なので、高気密・高断熱住宅を検討するのも1つの方法です。

シロアリなどの虫害に遭いやすい

木造住宅は虫害への注意が必要です。特に木材はシロアリの被害を受けやすく、耐久性が低下する恐れがあります。シロアリの被害に遭った住宅は大震災で倒壊するリスクが高いともいわれているため、床下や水回りなど湿度が高くシロアリが好む場所は十分な対策が必要です。新築時には防蟻処理を行いますが、定期的な点検とメンテナンスを行うことも検討しましょう。

横揺れの地震に弱い

地震の力は建物の質量に応じて加わるため、鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも軽い木造住宅の耐震性は低くありません。しかし、在来工法で建てた木造住宅は横揺れに弱い構造です。木造は上からの圧縮力には強い一方で、横からの強い力(水平力)に対しては弱く、変形が起きやすいつくりになっています。

ただし、2000年6月に改正された建築基準法によって、柱と梁などの接合部分には金物の使用が義務付けられており、以前よりも耐震性の高い木造住宅の建築が可能になっています。

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鉄骨造を選ぶメリット

鉄骨造を選ぶメリット

木造住宅のメリット・デメリットを把握したところで、次に鉄骨住宅を選ぶメリットを解説します。木造との違いを確認しておきましょう。

空間デザインの自由度が高い

鉄骨住宅は、木造に比べると、素材(鉄)の強度が高いため、使用する柱の本数を少なくしても広々とした空間や間取りが手に入ります。一般的に耐震性が低くなるとされる吹き抜けやスキップフロア、大開口窓の設置なども取り入れやすく、理想の部屋づくりが実現しやすいでしょう。また3階建て狭小住宅のように、床面積が限られているケースでも柔軟に間取り設計がしやすく、住環境やライフスタイルに合わせた空間デザインが可能です。

軽量で粘り強いため、耐震性が確保しやすい

鉄骨造は、地震で力が加わったとしても鉄骨の粘りによってしなり、変形して地震のエネルギーを吸収する特徴があります。建物がしなって地震の揺れを受け流す特性上、感じる揺れは大きくなるかもしれませんが、倒壊しにくい、もしくは倒壊するまでに時間がかかる点は大きなメリットです。

鋼材が工場加工のため品質が安定している

軽量鉄骨造の住宅は、一般的に「プレハブ工法」で建築されます。プレハブ工法は工場でつくった部材を現場で組み立てるため、職人の技量に左右されにくく、品質が比較的安定している建築方法です。部材を工場生産するため天候の影響も受けにくく、工期も短くなりやすいメリットもあります。

火災・地震保険の保険料が安くなる

鉄骨造は鋼材を使用しているため、地震に強く耐用年数も木造より長いことから、火災保険や地震保険の保険料が安くなります。保険の掛け金は、保険金を支払う確率が高いほど高くなるのが一般的です。保険料の金額が建物の構造を決める決定打にはならないかもしれませんが、1つの要素として押さえておくとよいでしょう。

資産価値が下がりにくい

一般的には、木造よりも鉄骨造方が経年劣化は少なく、価値が長持ちするとされています。将来的に住み替えることになったとしても、資産価値が下がりにくく、高い価格で売却できる可能性がある点は大きな魅力でしょう。ただし、価値が長持ちするということは固定資産税も下がりにくいといえます。

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鉄骨造を選ぶデメリット

木造にはないメリットがある鉄骨造ですが、見逃せないデメリットもあります。後悔しないためにも、鉄骨造を選ぶデメリットを押さえておきましょう。

建築コストが木造よりも高い

鉄骨造は木造に比べて坪単価が高く、建築コストが高くなりやすいデメリットがあります。鉄骨造と木造のどちらも坪単価は地域性があるものの、鉄骨造の方が高い伸び率でコストが上昇している状況です。

また場合によっては地盤改良が必要になり、追加費用が発生する可能性もあります。ただし、頑強な鉄骨造住宅を建てるためには、しっかりとした地盤整備は欠かせない作業です。

断熱性が低い

鉄には熱を伝えやすい性質があります。木材よりも圧倒的に熱伝導率が高いため外気の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなりやすい点は見逃せないデメリットです。加えて結露が発生しやすくなるため、鉄骨造では特に断熱性を重視する必要があります。

遮音性が低く、音が響きやすい

実は性能に関して、木造の防音性能とあまり差はありません。むしろ鋼材を伝った音が響きやすく、音が気になる人は木造よりも多いかもしれません。音の伝わり方は鋼材や仕上げ材の厚さによって変化します。軽量鉄骨造よりも重量鉄骨造の方が柱は太くなり、天井や壁も厚くなるので防音性能は高くなります。防音対策を気にする場合は、窓の種類や大きさも検討しましょう。

施工できる住宅会社が限られている

鉄骨造は、ハウスメーカー独自の工法で建てるケースが一般的であるため、施工できる住宅会社が限られます。基本的に街の工務店で鉄骨造の住宅を建てるのは難しく、大手のハウスメーカーが中心ですから、木造に比べて選択の範囲が狭くなると考えておきましょう。

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木造か鉄骨造かで迷ったら!おすすめの人を紹介

ここまで木造と鉄骨造の違い、メリット・デメリットを見てきましたが、「結局、自分にはどっちがいいのだろう」と悩んでいる人もいるかもしれません。そこで、木造がおすすめな人と鉄骨造がおすすめの人について、それぞれ解説します。

木造がおすすめな人

建築コストをできるだけ抑えたい人は、木造がおすすめです。木造には、ローコスト住宅といった選択肢もあり、デザインの自由度や品質は多少制限されるものの低コストでシンプルな住まいが手に入ります。

また、自然を感じながら暮らしたい人にも木造がおすすめです。木造住宅は天然の木を使ってつくられており、自然に優しい住まいといえます。木材ならではのやわらかい雰囲気により、日本の風土に合った住み心地のよさを実感できるでしょう。

鉄骨造がおすすめな人

鉄骨造は資産として家を建てたい人におすすめです。メンテナンスや立地環境によって異なるものの、鉄骨造の一般的な寿命は50~60年程度といわれています。構造躯体を残してリフォームをすれば100年利用することも可能です。

都市部など土地の敷地面積が限られている人にも鉄骨造はおすすめです。建物を横に広げるのは難しくても、縦に伸ばせるなら鉄骨3階建てにする方法もあります。3階建てなら、必要な床面積を確保しつつ、こだわりもしっかり取り入れた家づくりが可能です。

また、鉄骨造は木造よりも柱や壁を少なくすることができるため、開放的な暮らしをしたい人にもおすすめです。ホテルのような大空間、大開口窓も間取りの自由度が高い鉄骨造なら実現できます。

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トヨタホームの独自の「鉄骨ラーメンユニット構造」で一生安心して暮らせる家づくりを!

トヨタホームの独自の「鉄骨ラーメンユニット構造」で一生安心して暮らせる家づくりを!

木造と鉄骨造は、構造の違いはもちろんメリット・デメリットも異なります。自分たちのライフスタイルに照らし合わせて何を重要視するのか優先順位をつけ、じっくりと検討しましょう。

トヨタホームが採用する「鉄骨ラーメンユニット構造」は、125mmの強靭な太さの鉄骨の柱からなるボックス型のユニットを組み上げる工法です。柱の太さは業界トップクラス、柱と梁を強固に固定する「剛接合」を採用し、耐震性に優れた住まいを実現できます。詳細が気になる方はカタログ請求、もしくは展示場でお確かめください。

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