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2024.01.20

吹き抜けで狭小住宅を明るく開放的に!間取りアイデアや建築事例も紹介

吹き抜けで狭小住宅を明るく開放的に!間取りアイデアや建築事例も紹介

吹き抜けで狭小住宅を明るく開放的に!間取りアイデアや建築事例も紹介

土地代の高い都市部でも、比較的手の届きやすい価格で一戸建てのマイホームを建てられることから人気を集めるのが狭小住宅です。狭小住宅は取得価格を抑えつつも、利便性の良いエリアにマイホームが建てられるなどメリットが多い反面、床面積が限られているために間取りを工夫しないと快適に過ごせないこともあります。

スペースが限られている狭小住宅の一番のネックは、狭さを感じやすいことです。このネックを解消するのに効果的なのが「吹き抜け」といえます。狭小住宅に吹き抜けを設ければ、面積が限られていても開放感のある住まいを叶えられます。しかし、吹き抜けにはデメリットもあります。

この記事では、狭小住宅でも狭さを感じず開放的に暮らしたい人向けに、狭小住宅で吹き抜けを設けるメリット・デメリットを解説します。この記事を読めば、自分たちのライフスタイルに吹き抜けのある間取りが合っているかどうか、判断できるようになるでしょう。

都市部で狭小住宅が人気の理由

昨今、都市部を中心に土地価格が高騰しています。資源価格の高騰や円安を背景に建材費や住宅設備などもアップしており、以前よりマイホームの建築コストが高くなっています。こうした状況を受けて注目されているのが狭小住宅です。

狭小住宅とは、一般的に15坪程度の狭小地に建つ住宅のことを指します。地価の高い東京都心部などでも、狭小地や変形地(不整形な土地、旗竿地など)を利用することで土地代を抑えられ、比較的購入しやすい価格帯でマイホームを持つことが可能です。

近年、女性の社会進出や経済不安などから共働き世帯が増えており、住む場所に利便性を求める人も増えています。通勤・通学や買い物に便利な都心部にマイホームを持つ夢を叶えやすい狭小住宅は、時代のニーズに合った住宅といえるでしょう。また、都心部なら自動車がなくても十分に生活ができます。自宅に駐車場が必要ないとなれば、ますます狭小住宅は有力な選択肢になるでしょう。

狭小地でも3階建てにすれば必然的に床面積が増え、家族3〜4人でも十分に暮らせるだけの居住スペースを確保できます。余分なスペースがないので生活動線もコンパクトにまとまります。

ただし、狭小住宅は狭いがゆえに間取りの工夫が求められます。建築コストが高い、採光や風通しを確保しづらいなどのデメリットもあるため、十分な検討が必要です。狭小住宅のデメリットについては次章で詳しく見ていきましょう。

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狭小住宅を建てるデメリット

ここでは狭小住宅を建てるデメリットを5点紹介します。特に3点目・4点目は実際に暮らし始めてから感じやすいデメリットなので、解消できれば居住性や快適性の向上が見込めるでしょう。

2階建てよりも建築コストがかかりやすい

狭小住宅は3階建てにするケースが多いため、床面積は狭くても2階建てに比べて建築コストの単価が高くなりやすいのがデメリットといえます。建物が小さくても必要な設備は変わらないうえ、狭さをカバーする構造や間取りの工夫が求められるためです。住宅密集地にある狭小住宅だと重機が入れず、工事に手間がかかることもコストアップを招きます。

住宅ローン控除の対象にならないことがある

狭小住宅は、住宅ローン控除や補助金制度の対象にならないことがあります。住宅ローン控除を受けるには住宅の面積要件が設けられており、延床面積が50㎡以上でなければなりません(合計所得1,000万円以下の人に対する緩和条件は2023年末までに建築確認を行った住宅が対象)。

一般的に狭小住宅は15坪(50㎡程度)以下の土地に建てられるため、面積要件を満たせず、住宅ローン控除の対象外となるケースがあるのです。

また、住宅ローンの審査にも面積要件が設けられている場合があるため注意が必要です。全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」を例に見ると、一戸建ては床面積70㎡以上でないと利用できません。住宅ローンを利用して狭小住宅を建てたいなら、面積要件について事前に金融機関へ確認しておきましょう。

床面積が限られていることで間取りの工夫が必要

狭小住宅は床面積が小さいため、スペースに余裕のある住宅と同様の間取りにすると窮屈になってしまいます。狭さをカバーして快適な住まいをつくるには、設計面でも暮らしの面でもさまざまな工夫が必要になる点もデメリットです。

工法によっては、空間を広く見せるには柱や壁を減らすのが効果的ですが、耐震性の確保が問題になります。1フロアの面積が小さいので、水回りの位置を工夫しないと家事動線が使いにくいものになってしまう可能性もあるでしょう。

暮らしやすい狭小住宅を実現するには、間取りのアイデアをいかにして取り入れるかが重要です。

住宅密集地では採光や通風に問題が発生しやすい

都心部の狭小住宅は隣家と密接していることが多く、採光や風通しを確保しにくいのもデメリットです。住宅密集地で自然光や風を取り込むには、窓やフロアの配置、風の通り道などを意識する必要があります。今回紹介する吹き抜けも採光性・通風性を向上してくれる工夫の一つです。

圧迫感があり窮屈さを感じやすい

狭小住宅では狭い空間に必要な生活スペースを配置する必要があるため、一つひとつの空間が物理的に狭くなり、どうしても圧迫感が出やすくなります。実際に生活していると窮屈さを感じる場面もあるでしょう。前のデメリットにも通じますが、採光性が不足していると余計に暗く圧迫感を感じる可能性があります。

快適な狭小住宅を叶えるには、狭さゆえの圧迫感や窮屈さを解消する工夫が求められます。

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狭小住宅のデメリットを解消するには「吹き抜け」が有効!

上で紹介した狭小住宅のデメリットを解消するには、「吹き抜け」を設けるのが効果的です。なぜ吹き抜けが解決策になり得るのか理由を解説します。

天井が低い部屋は縦方向の空間に広がりがなく、圧迫感や窮屈さを感じやすくなります。敷地面積が限られている以上、平面的な広さを変えることは難しいものの、縦方向の空間は吹き抜けによって広げられます。

部分的に吹き抜けを設けた天井のない空間があると、心理的にも視覚的にも圧迫感を受けにくくなるでしょう。特にリビングダイニングなど、人やものが集まり圧迫感が出やすい場所は吹き抜けの設置に向いています。

一方、寝室や水回りなど一人でゆったり過ごす空間に吹き抜けをつくると、落ち着かなくなってしまうこともあります。吹き抜けの設置場所はよく検討しましょう。

吹き抜けを設けると、天井や上部の壁など高い位置に窓を設置することが可能になります。高い位置の窓であれば住宅密集地でも自然光を取り入れられるので、吹き抜けを通して1階まで明るくなるでしょう。1階から上階への風の通り道もでき、風通しを改善する効果も見込めます。

圧迫感の解消、採光性・通風性の確保に効果が見込める吹き抜けは、狭小住宅の課題を解消してくれる間取りアイデアです。

ただし、狭小住宅に吹き抜けを取り入れるデメリットも!

狭小住宅の課題解決に有効な吹き抜けですが、つくることで2階や3階の床面積が減ってしまう点はデメリットです。床面積の減少により居住スペースを少しずつ狭くする必要が生じます。

居住スペースに余裕がないと必要最低限の居室しか用意できず、子ども部屋が欲しくても床面積が確保できずに諦めざるを得ないといった事態もあり得ます。吹き抜けの設置により間取りの自由度が下がる可能性があるということです。

さらに、吹き抜けを設置すると冷暖房効率が下がるため、空調設備にも工夫が必要になります。解決策として天井にシーリングファンを設置する、全館空調を導入するなどの方法が考えられるでしょう。

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吹き抜けのある狭小住宅の建築事例

吹き抜けのある狭小住宅の建築事例

狭小住宅に吹き抜けを取り入れると、空間はどのように変わるのでしょうか。トヨタホームが手がけた注文住宅のなかから吹き抜けのある狭小住宅の建築事例を紹介します。

こちらの住宅は都市部の敷地面積19.71坪、南北に細長い狭小地に建てられています。2階リビングダイニングの上部に吹き抜けを設けることで、限られた面積でも開放感と採光性を確保しました。

建築当時はお子さんがまだ小さいため、子ども部屋は不要との考えから吹き抜けを設置していますが、3階部分に床を張れるようにしてあるのがポイントです。将来的には吹き抜け部分を子ども部屋にすることもできます。上階の床面積が減るという吹き抜けのデメリットを解消するとともに、ライフステージに合わせて間取りを変更できる柔軟性が魅力です。

住まいの実例:東京都/M様邸

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狭小住宅で開放的に暮らすための間取りアイデア4選

狭小住宅で開放的に暮らしたい人におすすめの間取りアイデアは他にもあります。

ロフト

住宅密集地では、用途地域によって北側斜線制限などの建築制限が設けられているケースがあります。狭小住宅における床面積を確保するために建物の高さを高くしようとすると、こうした建築制限にかかってしまうかもしれません。

その場合、屋根勾配を大きく斜めにとり、小屋裏部分をロフトとして活用するのがおすすめです。一部の天井が低くなるので、収納スペースや子どもの秘密基地のようなスペースとして使うとよいでしょう。

スキップフロア

吹き抜けと同様、縦方向に空間を生かすアイデアがスキップフロアです。スペースが限られている狭小住宅にスキップフロアを取り入れればスペースを広く使うことができます。壁やドアといった横の仕切りを最小限にできるので、光が下まで届きやすくなるのもメリットです。

吹き抜けとスキップフロアを組み合わせれば、光がふんだんに入る開放的な空間を実現できます。

ビルトインガレージ(インナーガレージ)

ビルトインガレージ(インナーガレージ)

狭小住宅でも愛車の駐車スペースが欲しい場合、1階部分にビルトインガレージをつくるとよいでしょう。ガレージ上部を居住空間として活用しつつ、ガレージ自体を収納スペースとしても活用できます。ガレージの上を1.5階のスキップフロアにして、1階と2階の間に新たなスペースをプラスできるのも魅力です。

中庭

中庭

家の中央部に外からの視線が気にならない中庭を設置することで、狭小住宅でも採光や風通しを確保できます。中庭に面する部分に窓を設ければ、室内から外への視線が抜けるようになり視覚的な広さも感じやすくなるでしょう。スペースの限られている狭小住宅だからこそ、中庭を設けることで空間にほど良い余白が生まれます。

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狭小住宅でも快適に暮らす!開放的な空間づくりはトヨタホームにおまかせください

都心部を中心に狭小住宅が人気です。面積が限られている狭小住宅には特有のデメリットがありますが、これを解消するのに効果的なのが吹き抜けです。吹き抜けを設置することで、狭小住宅でも開放感、採光や風通しを確保できます。

ただし、吹き抜けのある狭小住宅づくりには、間取りの工夫や設計施工の技術が欠かせません。そのため、確かな技術力のある施工会社に依頼する必要があるでしょう。

トヨタホームは、これまでに都市部の3階建て狭小住宅を多数手がけてきました。経験と実績に基づいた間取りアイデアが豊富なので、狭さを感じにくく快適に暮らせる狭小住宅づくりが可能です。

狭小住宅のマイホームを検討している人はぜひトヨタホームへご相談ください。まずは無料のカタログ請求、もしくはお近くの展示場へのお越しをお待ちしています。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】

https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

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