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2024.02.27

鉄骨住宅のメリット・デメリットまとめ!こんな人におすすめ

鉄骨住宅のメリット・デメリットまとめ!こんな人におすすめ

鉄骨住宅のメリット・デメリットまとめ!こんな人におすすめ

木造住宅の魅力に惹かれつつも、寿命や強度といった面から鉄骨住宅も気になる…と両者で迷う人も多いでしょう。以前は木造住宅が主流であったものの、近年は地震への不安から耐震面で優れている鉄骨住宅を検討する人が増加傾向にあります。とはいえ、鉄骨住宅にはデメリットもあるため、しっかり押さえて家づくりをしないと将来的に後悔するかもしれません。

この記事では、木造住宅か鉄骨住宅か悩んでいる人向けに、鉄骨住宅のメリット・デメリットを紹介しつつ、鉄骨住宅が向いている人を解説します。この記事を読むことで、自分のライフスタイルに鉄骨住宅が合っているのかどうか検討してみてください。

鉄骨住宅とは

鉄骨住宅とは

鉄骨住宅とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた住宅のことです。S造住宅と記載される場合もありますが、これは「steel(スチール)」の頭文字から来ています。鉄骨住宅に使用する鋼材は厚みによって2種類に分類され、6mm未満は軽量鉄骨造、6mm以上は重量鉄骨造に用いるのが一般的です。

戸建ての鉄骨住宅は軽量鉄骨造となるのが通常ですが、鋼材の厚みや鉄骨柱の太さはハウスメーカーによって異なります。また、重量鉄骨は3階建て以上の集合住宅やビルなどを中心に採用されているものの、なかには重量鉄骨で戸建てを建てるケースもあります。

鉄骨造以外の構造

住宅建築に用いる構造は鉄骨造(S造)以外に木造(W造)、鉄筋コンクリート造(RC造)鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)があります。

木造住宅は、柱や梁で構成する在来工法なら間取りの設計の自由度が高く、建築コストを安く抑えやすい点が魅力です。ただし、防音性や耐震性は他の構造より劣ります。同じ木造でも、ツーバイフォー工法は在来工法に比べて間取りの自由度は高くないものの、壁や天井、床などの面で支える構造のため耐震性に優れています。

鉄筋コンクリート造(RC造)はコンクリートに鉄筋を入れた素材を構造部に用いた構造、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は鉄筋コンクリートに鉄骨を配した構造です。いずれも耐震性や耐火性、遮音性、耐久性に優れ、中高層ビルなどの建築に用いられています。

その反面、建物が重くなるため地盤改良が必要になったり、そもそもの建築コストが高くなったりするため、一般的な戸建てではあまり使われていません。

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鉄骨住宅のメリット

鉄骨住宅のメリット

鉄骨住宅は、ほかの構造に比べて住み心地のよい住宅になりやすいメリットがあります。木造住宅では実現しにくい部分も、鉄骨住宅なら理想の形を追求した建築が可能です。

地震によって家が倒壊・損壊しにくい

鉄骨造の住宅は地震に強い特徴をもっていますが、その要因は鉄や鋼の「粘性」です。地震が発生して建物に大きな力が加わると、鉄骨特有の粘りによってしなり、変形することで地震のエネルギーを吸収します。つまり倒壊のリスクが低く、たとえ倒壊するほどの強い揺れだとしても、倒壊するまでには時間がかかりやすい構造です。

大空間や大開口がつくりやすい

鉄骨造は、木造に比べて構造上の柱を少なくできるため、大空間リビングや大開口窓を設置しやすくなります。

近年は世帯人数に関係なく、明るく開放的で広々としたLDKを採用した家づくりの人気が高く、注目している人も多いでしょう。大空間のリビングは面積が広くなるほど設置しにくいですが、比較的間取りの自由度が高い鉄骨造なら理想の家づくりを実現できます。大空間は重量鉄骨のほうがつくりやすいものの、軽量鉄骨でも柱と梁を剛接合によって固定する「ラーメン構造」を用いると大開口が実現できます。

部材がすべて工場生産のため、品質が安定している

鉄骨住宅に使用する鉄骨部材は、ほとんど工場で生産されるため品質が安定している点がメリットです。木材の場合、すべて天然物で加工に手間がかかりやすく、仕上がりも職人の腕によって左右されます。鉄骨住宅の建築現場では、搬入された高品質な部材を組み立てる流れになるので、職人の技術力が建物の完成度に与える影響は少ないといえます。

工期が短い

鉄骨構造は、自社工場で部材や部品を生産できるため、短い工期で住宅が完成します。特にプレハブ工法でつくられた軽量鉄骨造の家は、工場生産によって部品の質が高いことに加え、現場での作業工数が少ない点が特徴です。工期の短縮は人件費や現場管理費などの削減にもつながり、トータルのコストを下げられます。

資産価値が下がりにくい

基本的に、住宅は新築の引き渡しを境に資産価値が低下します。しかし、鉄骨住宅は木造住宅に比べて経年劣化もほとんどないため、資産価値が維持されやすいメリットがあります。家を売却する際も、木造住宅の相場よりも高い値段で売り出すことが可能です。

シロアリなどの害虫被害リスクが低い

鉄骨住宅は骨組みが鉄であるため、シロアリ被害に遭いにくいメリットもあります。一度侵入すると駆除をするのが難しいシロアリですから、日陰が多く湿気がある土地ほど鉄骨造が向いています。

ただし、鉄骨造はリスクが低いとはいえシロアリが侵入しないわけではありません。骨組みは鉄骨でも、内装の下地や床組材などは木材を使っているので、シロアリ対策について検討する必要があります。

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鉄骨住宅のデメリット

鉄骨住宅はメリットが多く、魅力的に感じている人は多いかもしれません。しかし、木造住宅と比較した場合、見逃せないデメリットもあります。

木造住宅より建築費が高くなりやすい

鉄骨住宅は、一般的に木造住宅より坪単価が高いため、トータルの建築費が高くなります。

国土交通省「建築着工統計調査 2022年度」によると、木造住宅は坪単価約62.7万円である一方、鉄骨住宅は坪単価約102.3万円でした。延床面積30坪の住まいを建てる場合のコストは、木造住宅が1,881万円であるのに対して鉄骨住宅は3,069万円です。

また、木造住宅は1,000万円台のローコストの住宅メーカーでも施工できるものの、鉄骨住宅は部材が工場生産のため大手ハウスメーカーだけしか提供できない点も、建築費が高くなりやすい要因といえます。

断熱性能が低い

鉄は木材よりも熱を伝えやすい性質があるため外気からの熱を受けやすく、夏に暑く冬に寒い家になりやすいデメリットがあります。木造よりも断熱性が劣るので、断熱材を適切に入れるほか、空調システムの採用も検討しましょう。

また、鉄骨自体は火災で燃える心配はないものの、熱によって強度が落ちてしまうと倒壊する恐れがあります。鉄骨造よりも木造のほうが燃えやすいのは事実ですが、木材の中心部まで燃えるには時間がかかりやすいため、木造のほうが火災による倒壊リスクは低いといえます。

錆び対策が必要

鉄は錆びやすい性質があるため、錆止めペイントを使うなどの錆び対策が必要です。特に雨や雪が多い地域、沿岸地域に鉄骨住宅を建てるなら錆び対策は欠かせません。

木造はシロアリ被害に遭いやすいものの、塩害には強い特徴があり、腐食することはあっても錆びる心配はありません。鉄骨住宅を建てる際は、建設予定地の気候を考慮したうえで、ハウスメーカーと錆び対策も検討しましょう。

防音性能が低く、音が響きやすい

鉄骨住宅は、木造住宅よりは外部への音が伝わりにくいものの、防音性能は木造と同程度で高いとはいえません。住宅内だと生活音が響きやすく、近隣住宅との距離が近い場合は遮音対策が必須です。

一方、木造は通気性が高い分だけ音漏れしやすいため、鉄骨造よりも遮音性は劣ります。ただし、木材は音を吸収するため反響音は気になりにくいでしょう。

鉄骨住宅の防音性能を高めるには、壁の空洞をつくらず、防音材を施工したり遮音性の高い外壁材を採用したりするなどの対策が必要です。

リフォームによる大掛かりな間取り変更が難しい

リフォーム会社によっては鉄骨造に対応していないため、生活環境の変化などによって間取りを変更したくても難しいケースもあります。場合によっては、建築したハウスメーカーでなければリノベーションができず、リフォームできたとしても間取り変更が制限される可能性があるでしょう。

たとえば、家族の人数が減ったので2部屋をつなげたくても、壁が建物を支える構造の場合は壁を壊すことは不可能です。木造も壊せない壁はあるものの、リフォーム会社が限定される心配はありません。

重量があるため、地盤改良が発生しやすい

鉄骨住宅は重量があるため、土地の状況によっては地盤改良工事を行う必要があります。地盤が弱いほどコストがかかりやすいため、土地探しから始める場合は地盤の強さにも注目しましょう。木造も地盤改良が必要なケースはあるものの、鉄骨造よりは頻度が少なくコストも抑えられます。

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鉄骨住宅はこんなタイプの人におすすめ!

鉄骨住宅はメリットが多い一方で、重大なデメリットもあり、「木造のほうがいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。そこで、鉄骨住宅を選ぶのがおすすめの人について解説します。

都市部など広さが限られた土地に家を建てる人

都市部などの狭い土地で居住スペースを確保するには、横ではなく縦に伸ばす必要があります。そのため、耐震性の高い3階建てが多く採用されます。また、都市部は生活音や環境音など、音の問題が発生しやすいため、木造よりも防音性能を高めやすい鉄骨住宅が向いています。

デザイン性が高い家を建てたい人

鉄骨造は木造よりも丈夫な造りになるため、少ない柱で建てることが可能です。柱の数が少なくなれば、その分だけデザインの自由度が高くなり、開放的なリビングを配置することもできます。大開口窓や吹き抜けなども設置しやすく、機能性に優れた住まいづくりも可能になるなど、理想とする住まいの形を実現したい人にも鉄骨住宅はおすすめです。

早く家を建てたい人

鉄骨住宅はRC造や木造(軸組工法)に比べて工期が短いため、できるだけ早く家を建てたい人は鉄骨住宅が向いています。工期が短くなると工事に関わる人件費を抑えられるほか、完成するまでの仮住まい費用を軽減できます。

耐震性が高く災害に強い家に暮らしたい人

鉄骨住宅は頑丈で劣化しにくい特徴があり、資産価値も高くなります。耐震性も高いため、災害に強い家づくりをしたい人におすすめです。

ただし塩害リスクが高いため、海沿いに建てる場合は強力な錆止め塗料を採用しましょう。加えて、塗り回数を増やしたり、特殊な塗装をしたりするなどの工夫が必要になるので、ハウスメーカーに相談しながら塩害対策を検討しましょう。

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災害に強い家を建てるならトヨタホームの鉄骨ラーメンユニット構造がおすすめ!

災害に強い家を建てるならトヨタホームの鉄骨ラーメンユニット構造がおすすめ!

鉄骨住宅(S造住宅)は、頑丈な造りのため地震による倒壊リスクが低く、資産価値が下がりにくいメリットがあります。大空間の間取りを実現できるのも魅力です。ただし、丈夫で安心感の高い鉄骨住宅を建てるには、ハウスメーカーごとに異なる鋼材の厚みや鉄骨柱の太さに注目する必要があります。

トヨタホームの鉄骨構造は、業界トップクラスの125mm角の鉄骨を柱に使用していることに加え、独自の「鉄骨ラーメンユニット構造」により、高い耐震性を実現しています。住まいに使用する部材の約85%は工場で生産し、現場での工数を削減しているため高品質な住まいづくりが可能です。興味のある方は、トヨタホームの展示場または無料カタログでご確認ください。

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