#タグで
つくる
暮らし

2024.02.23

多世帯住宅とは?間取りタイプや建築実例を紹介

多世帯住宅とは?間取りタイプや建築実例を紹介

多世帯住宅とは?間取りタイプや建築実例を紹介

近年、共働き夫婦が増えたことで二世帯住宅や三世帯住宅のような「多世帯住宅」が注目されています。多世帯住宅で暮らせば子世帯は子育ての協力を得られる一方、介護や病気など何かあったときに祖父母世帯や親世帯も安心です。しかし、1つ屋根の下に暮らす世帯数が多いほど、ストレスを感じやすくなったり、互いに気を遣ったりする場面が増えてしまいます。

この記事では、祖父母世帯や親世帯と暮らすための多世帯住宅を検討している人向けに、お互いに快適に暮らすためのポイントを解説します。トヨタホームが手掛けた建築実例も紹介するので、どんな間取りが自分たちの暮らしに合っているのか具体的にイメージしましょう。

多世帯住宅とは?

多世帯住宅とは、複数世帯が一緒に暮らす住居形態のことです。一般的にイメージしやすい二世帯住宅はもちろん、三世帯住宅や四世帯住宅などを含めて「多世帯住宅」とも呼ばれています。三世帯住宅とは3家族、四世帯住宅は4家族が一つの屋根の下で同居するための住まいを指し、家族以外の親族と一緒に住むケースもあります。

多世帯住宅が増えている背景にあるのは生活スタイルの多様化ですが、国が施策を進めている点も大きな要因です。国では大家族で、そして世代間で支え合うライフスタイルを選択肢として広げるため、三世代同居・近居をしやすい環境づくりを推進しています。

三世代の同居により、祖父母世代が子育てをサポートし、また祖父母世代を家庭内介護することで介護関連費の抑制を期待できるといった観点から、税制面での軽減措置やリフォーム支援などを積極的に行っています。

二世帯住宅との違い

二世帯住宅といえば「親世帯+子世帯」ですが、三世帯住宅は以下のようにさまざまな組み合わせがあります。

・祖父母世帯+親世帯+子世帯

・親世帯+子世帯+子世帯

・夫の親世帯+妻の親世帯+子世帯

・親世帯+叔父・叔母世帯+子世帯 など

二世帯住宅は親と子といったように血縁関係がある人と暮らすのが基本スタイルです。一方、三世帯住宅、四世帯住宅は配偶者の叔父・叔母など血縁関係がない人とも暮らす可能性があります。

建築実例集プレゼント遷移バナー

多世帯住宅の間取りタイプ

多世帯住宅の間取りタイプ

ここでは、多世帯住宅の間取りタイプ4つを紹介します。それぞれの特徴を確認しつつ、理想のライフスタイルを実現できる間取りタイプを見つけましょう。

共用型

寝室をのぞき、ほとんどの空間を二世帯で共用するタイプです。水回りなどの設備も共用するので、他の間取りタイプよりも建築コストを抑えられます。ほぼ同居に近い形ですから、高齢者や小さなお子さんへの視線が行き届き、家事や育児の協力がし合える点が最大のメリットです。

一部共用型

玄関やキッチン、水回りなど一部の空間のみを共用するタイプです。共用する部分を増やすと建築コストを抑えられ、特に水回り設備の共用は光熱費の節約につながります。また、適度な距離感を保ちながら暮らせるため、団らんの時間やスペースは共有しつつ、プライバシーを守れる点もメリットです。お互いに気を遣いすぎる心配がなく、家族の気配を感じながら安心して暮らせるでしょう。

完全分離型

玄関、キッチン、お風呂などを世帯数ごとに設け、ひとつ屋根の下で生活する空間を区切るタイプです。自分たちの生活リズムで完全にプライバシーを守りながら暮らしたい人に向いています。完全分離型では生活費や光熱費は世帯ごとの負担となるため、お金に関する揉め事が発生する心配はありません。世帯ごとに間取りプランを決められるメリットもあり、それぞれのライフスタイルに合った暮らし方が可能です。

建物分離型

隣接または近接した土地に世帯ごとの家を建てるタイプです。お互い自立した生活が送れ、お隣さん感覚で暮らせます。完全分離型よりもプライバシーを守ることができ、生活音が響いてしまう問題もありません。友人を招いてホームパーティーをする際も気兼ねなく楽しめるでしょう。

建築実例集プレゼント遷移バナー

多世帯住宅での暮らしで得られるメリット

多世帯住宅での暮らしで得られるメリット

多世帯住宅は、お互いの生活で足りない部分をサポートしやすく、金銭面の負担も軽減できる暮らし方です。ここでは、多世帯住宅での暮らしで得られるメリットを解説します。

お互いの生活をサポートし合える

多世帯住宅は、お互いにサポートが必要な場面でそれぞれが助け合える暮らし方です。たとえば共働きをする子世帯は、子育てや家事を親世帯や祖父母世帯にサポートしてもらうことで負担を軽減できます。親世帯や祖父母世帯は、重い荷物を運びたいときに子世帯から手伝ってもらったり介護をしてもらったりするなど、お互いの暮らしで不足する部分を補えます。

建築費用が抑えられ、資金計画の選択肢が広がる

1つの家に3家族が住む三世帯住宅にすると、建築コストを抑えられるメリットもあります。3棟の家を建てるよりも建築費用が圧倒的に安くなり、各世帯の費用負担を軽減できるでしょう。親世帯が現役の場合、親世帯と子世帯それぞれが住宅ローンを組むと借入金を増やすことができ、資金計画の選択肢が広がります。

光熱費や固定資産税などのランニングコストが抑えられる

光熱費の基本料金や毎年課税される税金、インターネットなどの通信費なども世帯数で割れば月々の負担額を抑えられます。ただし、建物分離型にすると世帯ごとの費用負担になる点は注意が必要です。ちなみに、多世帯住宅は自治体によって補助金制度もあるので、家を建てる予定の市区町村の自治体に確認してみましょう。

相続税を軽減できる可能性がある

親世帯と別居していると、相続税の対象となる課税価格を最大80%減額できる「小規模宅地の特例」の適用は難しいものの、二世帯住宅の場合は適用の対象となります。完全分離型も対象ですが、特例の適用を受けるには同居していることが条件です。たとえば、親が所有する土地に完全分離型の二世帯住宅を建てて、1階は親の名義、2階は子どもの名義にすると、同居していないとみなされてしまい、特例を受けられません。相続税対策を考えるなら、建物の登記は親名義または共有名義にしておきましょう。

建築実例集プレゼント遷移バナー

多世帯住宅での暮らしで生じるデメリット

多世帯住宅は、複数世帯が同居することによって問題が生じる可能性があります。ここでは、多世帯住宅で暮らすデメリットを解説します。

生活リズムや価値観のズレでストレスを感じやすくなる

一部共用型や共用型の場合、生活リズムや価値観が異なるとお互いにストレスを感じやすくなります。たとえば、遅くまで仕事をしている子世帯の場合、洗濯や掃除の時間が夜間になってしまい親世帯の睡眠を妨げるかもしれません。休日はゆっくりと過ごせなかったり、遅くまでテレビを見られなかったりするなど、両親に遠慮しがちな暮らしになる人もいるでしょう。

また、親世帯と子世帯では歩んできた時代背景も異なり、子育ての考え方やプライバシーの守り方に関して価値観が異なります。普段からコミュニケーションを図っている場合でも、価値観の差が生じてしまう可能性があります。

費用負担で揉めやすい

完全分離型や建物分離型は、生活費や光熱費の負担が明確でお金に関するトラブルが起こる心配はありません。しかし共用型や一部共用型の多世帯住宅では、世帯ごとの費用負担が不明確になるため暮らしてから揉める可能性があります。食費や光熱費はもちろん、建築費も含めて事前に話し合い、誰がどの費用を支払うのか、割合で負担するならどう分けるのかなども決めましょう。

一世帯分の居住スペースが空いてしまう可能性がある

祖父母世帯や親世帯が老人ホームに入居した場合、共用型や一部共用型だと使われない居住スペースが出てきます。子世帯が転勤などで家を離れるケースもあるでしょう。子世帯の子どもが独立して家を離れるときがくるかもしれません。家族それぞれの居室を用意しても、ライフステージの変化によって空きスペースが生じるので、将来の暮らし方を具体的にイメージして間取り計画を立てましょう。

売却してもなかなか買い手が見つかりにくい

多世帯住宅は建物自体が大きく、新築時の工事費用が高めになるため、他の住宅に比べ売り出し価格が高くなる傾向があります。核家族が多い時代では、多世帯住宅としてつくられた広い間取りの住宅は市場のニーズとマッチしないこともあり、売りに出しても買い手を見つけるのは簡単ではありません。ただし、売却できなくても賃貸物件として貸し出す方法もあります。特に完全分離型や建物分離型は賃貸物件として貸しやすいので、将来の暮らしを具体的に考えて住宅のタイプを検討しておくことも大切です。

建築実例集プレゼント遷移バナー

快適な暮らしを実現する多世帯住宅の建築実例2選

最後に、トヨタホームが手掛けた建築事例を紹介します。家族構成やライフスタイルに合わせた快適な住まいづくりの実例は、自分たちの間取りプランを決めるヒントにもなるはずです。

中庭を中心に3世代7人家族がつながる住まい

中庭を中心に3世代7人家族がつながる住まい

1階と3階は各世帯の専有スペース、2階に共用スペースとなるLDKを配置した間取りです。共用スペースを間に挟んだことで、お互いの生活音が響きにくい空間ができ上がりました。

中庭に面している窓から各部屋に自然光が入り込むつくりになっており、家族が集まる2階のLDKも明るく開放的な空間になりました。中庭のような共有スペースを確保すると、程よい距離感が生まれつつ、コミュニケーションを深めることができます。

埼玉県/H様・I様邸:住まいの実例

孫の世代まで安心して暮らせるバリアフリーの住まい

孫の世代まで安心して暮らせるバリアフリーの住まい

車イスでも快適に暮らせるバリアフリー設計の3階建て多世帯住宅です。リビングは約28帖の大空間に加え、吹き抜けを採用しているため縦の開放感もあります。全館空調「スマート・エアーズ」を採用しているため、大空間でも一年中快適な室温をキープできます。ホームエレベーターの設置により、祖父母から孫世帯まで安心して暮らせる住まいになりました。

福岡県/S様邸:住まいの実例

建築実例集プレゼント遷移バナー

つかず離れずの良い距離感を保てる多世帯住宅をトヨタホームで手に入れよう

多世帯といっても空間や設備の使い方はさまざまあり、家族構成や暮らし方によってプランの内容も変わります。家族みんなが満足度の高い暮らしを実現するためには、提案力があり確かな施工技術のあるハウスメーカーへの依頼を検討しましょう。

トヨタホームは、家族みんなが気兼ねなく、ずっと長く快適に暮らせるプランを提案できます。二世帯住宅をはじめ、多世帯住宅の施工実績が豊富あるトヨタホームなら、理想の住まいづくりが可能です。気になる方は無料のカタログの請求を、また具体的なプランについて相談したい方はお近くの展示場にお越しください。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】

https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

【カタログ請求はこちら】

https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/list/?ad_cd=hometag

建築実例集プレゼント遷移バナー

よりどり間取り遷移バナー