「35坪程度の住まいでもビルトインガレージってつくれるの?」と疑問に思う人も多いかもしれません。結論から言うと、35坪程度の住まいでも設置できます。しかも間取りの工夫次第で、駐車スペース2台分の確保も可能です。ビルトインガレージというと、「広さがある住まいに設置するもの」と思う人が多いかもしれませんが、敷地面積に余裕がないケースでも多く取り入れられています。
この記事では、35坪程度の注文住宅にビルトインガレージをつくりたい人向けに間取りプランやトヨタホームが手掛けた建築事例を紹介します。この記事を読めば、ビルトインガレージのある暮らしについてイメージが掴めるはずです。
ビルトインガレージとは
ビルトインガレージとは、建物の一部に組み込んだガレージのことです。そもそもガレージとは、三方に壁があり前方にはシャッター、そして屋根がついた車庫を意味します。車庫といえばカーポートを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、カーポートは屋根と柱のみで構成される駐車スペースのことです。
ビルトインガレージは、使い勝手のよさから新築住宅に取り入れる人が多くいるものの、デメリットとなる要素もあります。そのため、ハウスメーカーに相談しながら設置を検討するとよいでしょう。なお、ビルトインガレージは「インナーガレージ」と呼ばれることもありますが、両者に大きな違いはなくハウスメーカーによって呼び方が変わります。
ビルトインガレージのある住まい「ガレージハウス」
ビルトインガレージがある住宅を「ガレージハウス」と呼びます。住宅の形状を問わず、2階建て、3階建て、平屋でもビルトインガレージを組み込んでいればガレージハウスです。自宅の前に駐車スペースを確保しにくく、近隣に駐車場が少ない都市部などを中心にガレージハウスへの人気が高まりつつあります。
ビルトインガレージのメリット・デメリット
ここでは、ビルトインガレージのメリットとデメリットをまとめて解説します。メリットとデメリットを押さえ、ビルトインガレージのある暮らしを具体的にイメージしましょう。
ビルトインガレージのメリット
ビルトインガレージは建物に組み込み、一般的にはシャッターを設置するためセキュリティ面でメリットがあります。車上荒らしや車そのものを盗む犯罪も珍しくないという時代背景を思えば、ビルトインガレージを設置することで一定の安心感を得られるでしょう。
また屋根があるので、雨の日に乗り降りする際も濡れる心配がありません。小さな子どもや足の不自由な高齢者がいる家庭も楽に乗り降りできますし、買い物後に荷物を運び入れる際も簡単です。特にガレージとパントリーを接続する動線にしておくと、食料品や日用品の搬入がスムーズになります。
ほかにも、インナーガレージがあれば紫外線による車の劣化や台風による飛来物で車が傷つくリスクを軽減できるメリットもあります。車を停めていない時間帯は子どもの遊び場として活用したり、休日は友人を招いてホームパーティーを開催したりするなどの使い方もおすすめです。
ビルトインガレージのデメリット
ビルトインガレージを取り入れた場合、車の台数分だけ居住スペースが狭くなります。敷地が狭く横に拡張できなくても縦に伸ばすことで解消できるとはいえ、2階建てを3階建てにすると階段の上り下りが増えて暮らしにくさを感じるかもしれません。3階建ては施工が複雑になるため、建築コストが高くなる点も懸念材料です。
また早朝や深夜に車を動かす際は、シャッターの開閉音やエンジン音が近隣住民の迷惑になる可能性があります。ガレージの上に寝室を配置すると音が響きやすく、家族の睡眠を妨げるかもしれません。
また、ガレージは、排気ガスが溜まりやすいというデメリットもあります。換気扇を設置しなければ屋内に流れ込んだ排気ガスによって健康を害する恐れもあるので、換気対策は必要不可欠です。
ビルトインガレージのある住まいの間取りプラン
ビルトインガレージの概要やメリット・デメリットを押さえたところで、気になるのは間取り。ここでは、35坪前後でビルトインガレージのある住まいの間取りプランを紹介します。
【38坪の2階建て】2台駐車可能なビルトインガレージのある間取り
延べ床面積126.57㎡(38.3坪)の間取りです。1階はゆったりとくつろげるLDK、2階に居室と寝室を配置しました。2台駐車できるビルトインガレージは、リビングと掃き出し窓で直結しているため、荷物の運び入れも楽にできます。愛車を眺めながら過ごしたい人におすすめの間取りです。
【38坪の2階建て】2台駐車可能なビルトインガレージのある間取りの詳細はこちら
【33坪の2階建て】コンパクトなビルトインガレージのある間取り
南北に長い土地を有効活用した延べ床面積109.64㎡(33.2坪)の間取りです。ビルトインガレージは玄関とつなげているので、雨の日も心配いりません。リビングに吹き抜けを配置したことで、限られたスペースに縦の開放感を生み出しました。居室スペースを充実させたい場合は、吹き抜けを採用せず2階にリビングを配置したり、3階建てにしたりすることも可能です。
【33坪の2階建て】コンパクトなビルトインガレージのある間取りの詳細はこちら
【35坪の平屋】室内への動線がスムーズなビルトインガレージのある間取り
延べ床面積114.92㎡(34.8坪)、ビルトインガレージのある平屋の間取りです。ビルトインガレージから玄関に直接入り、スムーズに移動できるように設計しました。平屋はワンフロアであることから動線が長くなりやすいものの、この間取りプランなら買い物帰りの動線がコンパクトです。リビングには大きな吹き抜けを配置したことで、24.8帖のLDKがさらに開放的な空間になりました。居住スペースの収納は極力抑え、勾配をとった寄棟屋根の天井裏を活かして広い小屋裏収納を配置しています。
【35坪の平屋】室内への動線がスムーズなビルトインガレージのある間取りの詳細はこちら」
ビルトインガレージのある住まいの建築事例
最後に、トヨタホームが手掛けた建築事例から35坪程度のビルトインガレージの間取り例を紹介します。
【38坪の2階建て】車2台の駐車スペースを確保した暮らしやすい住まい
駐車場2台分を確保した延べ床面積115.03㎡(約38坪)の2階建て住宅です。ビルトインガレージの天井や壁はインテリアのような仕上げになっており、部屋の一部として使用できるように工夫されています。2階のランドリールームのスペースが屋根の代わりとなっているため雨の日も濡れる心配がありません。車がないときは趣味のスペースに活用できるとして、オーナー様も大満足のご様子です。
【39坪の3階建て】車を眺められる+αの空間を備えたビルトインガレージのある住まい
延べ床面積126.90㎡(約39坪)、駐車場1台分のビルトインガレージのある3階建てです。ガレージに特別な想いのあるご主人のこだわりを反映し、オーナーラウンジも併設しました。木目調のフロアタイルを使用したガレージはご主人の癒しの場となり、その奥にはご主人の寝室を配置しています。いつでも愛車を傍に感じられるようにというご主人の意向を最大限に取り入れつつ、広いリビングやパーティーができるバルコニーなど、家族の満足度にも配慮した住まいが完成しました。
【33坪の平屋】夫婦のこれからの暮らしを楽しむ、ビルトインガレージのある住まい
延べ床面積300㎡(約33坪)で駐車場1台分を確保した平屋の間取りです。リビングやダイニング、玄関から愛車を眺められるように設計しました。ダウンライトに照らされる愛車の姿は、まるでショールームに展示されているようです。ご主人にとって、リビングのソファに座りながら愛車を眺める時間が至福のひとときとのこと。それぞれの居室も広さを追求し、ゆったりと暮らせる平屋になっています。
ビルトインガレージ中心のこだわりの住まいをトヨタホームで手に入れよう
ビルトインガレージは、35坪程度の床面積があれば設置できます。注文住宅の建築を計画する際は、今回紹介したガレージハウスを参考にしてみましょう。ただし、ビルトインガレージを間取りに取り入れると施工が難しくなるので、施工実績が豊富なハウスメーカーへの依頼を検討することが大切です。
トヨタホームは、車のある暮らしについても熟知しているからこそ、満足度の高いビルトインガレージのある家づくりを可能にしています。気になる方は無料カタログ請求か、お近くの展示場でご確認ください。
【全国のトヨタホーム展示場を探す】
https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag
【カタログ請求はこちら】