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2021.03.31

悲劇的将来を回避する必要な住まいの保証とは?

悲劇的将来を回避する必要な住まいの保証とは?

マイホームの未来を想像することが重要

住宅展示場などでデザインや設備がとても良く、自分たちが考える暮らしを叶えてくれそうな家が見つかったかも!そう感じたり、雑誌やネットで見ていると自分たちなら、さらにこういう設備をつけたい!そうすれば、すごく暮らしやすく理想に近い家が手にできるかも!そう思うことってありますよね。

家づくりを考え始めたとき、実際のモデルハウスを見学したときにワクワクする気持ちは当然大切です。
でももしかしたら数十年先を想像し”自分たちの未来”を描くのと同じように、”家の未来”を想像することが結構重要なポイントになるのではないでしょか。それが「家の保証」に関わるトピックです。

日本の家の寿命がとても短いという事実

日本の住宅は今まで他の先進国よりも寿命(住宅の建替え年数)が短いと言われることがありました。例えばイギリスでは141年、アメリカでは96年、ドイツの場合79年、それと比べて日本はなんと30年と言われているんです。
これには日本の四季が関係しているとされており、世界的にも季節によって異なる気温や湿度の差が大きい日本では今までの住宅がその影響を多く受けてきたとも考えられます。
また違う角度から見ると、この30年というのは、家族の暮らしの変化が関係している場合もあります。さらに地震や災害の影響もあって、新しい家に住み替える人が多いようです。「それならせっかくの新築を手に入れても30年しか住めないの!?」そういった不安に感じる人もいるかもしれません。
ですが大切なポイントを抑えることで、耐震性や耐久性に優れた今の住宅建築であればもっと長い期間住むことができますし、将来的にはリフォームしやすい家も増えてきています。そこに住宅メーカーの保証を付け加えることで、もっともっと安心して永く住むことができそうです。それでは保証について考えてみましょう。

国が定めている瑕疵(かし)保証(ほしょう)責任(せきにん)って何

日本では国が保証する瑕疵保証というものがあります。「瑕疵」とは欠陥という意味で、引き渡しから10年以内に構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の欠陥が見つかった場合、事業者には瑕疵保証責任が義務付けられています。つまりは小さな工務店であっても大手メーカーであってもそれを下回る保証はないことから、各社はこれを上回る保証内容を充実させていることが多いです。
例えば構造躯体20年、防水性能15年といった感じに最低限の保証である瑕疵保証責任の義務から、よりマイホームオーナーにとって有利な内容が示されているのです。ここで1つ気になる点として登場するのが「長期のサポート」です。その表示、実は保証についての表示よりも「サポートが充実している」という点を大きくアピールしている会社を見つけることがあります。そういった表示を見つけたら、情報をしっかり読んでみましょう。

似ているようで違う保証とサポート

保証とサポートは似ているようで違う注意点なのです。サポートはマイホームオーナーに寄り添い、相談に応えることを意味し、なにか問題があった場合には修繕費等は基本的に有償となるということなのです。
15年、20年後に子どもの進学といった出費のタイミングと重ってしまうと、思わぬ負担としてのしかかってきてしまうこともあります。
ですが保証はいわば「住宅メーカーとの約束事」です。万が一の場合は無償での対応をしてくれると考えて良いため、安心して家のトラブルを相談できるというわけなんです。

家の構造体だけでなく、トイレやバスルームなど付帯設備についても保証がついているメーカーもあるので、各社見比べて検討してみてはいかがでしょうか。

ずっとお付き合いできる会社を

そして最後の思わぬ落とし穴ともいうべき、そもそも住宅メーカーが倒産などで無くなってしまうという点。
こればかりは家の購入時にはっきりと分かることなんてないのですが、それでもやっぱり購入時の約束事を守ってもらうには、会社の将来性についても考えておいたほうが良さそうです。

一生に一度となる大きな買い物であり、生活そのものとも言える家づくりです。
アフターサポートの充実度合いも比較検討しながら、ずっとお付き合いのできる会社を、家づくりのファーストステップとして、相談する住宅メーカー候補にピックアップすることを改めて考えてみてください。