マイホームを建てる際に欠かせない土地探し。土地探しにはさまざまなポイントがあります。
地震による地盤沈下、洪水や浸水などの水害など、自然災害が多い日本において土地選びは細心の注意を払うべき項目の一つです。
土地選びのポイントを知ったうえで地盤や立地をチェックすれば、後悔しないマイホームライフにつながります。
今回は、見ておきたいポイントをまとめましたので、一緒にチェックしていきましょう。
地盤をチェック
地盤が軟弱な土地は、年月が経つにつれて家が傾いてくる可能性があります。最悪の場合、窓やドアの開け閉めが困難になることや、基礎や壁にひび割れができてしまうことも。地盤をチェックするときは、次の3つをチェックしましょう。
<1>地名
町名に「××沼」など地形を示す文字が含まれていたら、「もしかしたらこの辺りは昔、沼だったかもしれないな…」と推測できます。また、宅地(住宅用の土地)になる前に「田んぼ」として使われていた土地や、「沼」「海岸」だった土地は、地盤が軟弱な可能性があるので注意が必要です。
<2>地名
登記簿の地目(ちもく)登記簿には「地目」が記載されていて、その土地がどのような使われ方をしていたのかを知ることができます。土地の地目が「田」「池沼」「用悪水路」などになっていないか、確認してみるのがおすすめです。ただ、登記簿の地目と実際の使われ方は必ずしも一致しているわけではありません。また、地目は変更することもできるので、気になる場合には過去の履歴も確認するといいでしょう。
<3>地名
現在は平らな土地でも、もともと傾斜のある土地を宅地として造成したかもしれません。傾斜のある土地は切土(土を削る)や盛土(土を盛る)で平らにしますが、特に盛土した土地は、地盤が安定していない可能性があります。新しく造成された宅地の場合には、盛土や切土をしていないか、不動産屋さんに確認しておくといいでしょう。
地盤調査とは
地盤調査は、建物を建設する前にその土地の地盤の状態を確認するための重要な調査です。地盤の強度や安定性を把握することで、建物の安全性を確保し、適切な基礎工事を行うための情報を得ることができます。主な調査方法には、ボーリング調査、表面波探査、スウェーデン式サウンディング試験などがあります。これらの調査を通じて、地盤の構造や土質、地下水位などを詳しく分析し、建設計画に反映させることが可能です。
堅い地盤に建てる必要性
堅い地盤に建てることは、住宅の安全性と耐久性を確保するために非常に重要です。堅い地盤は、地震や地盤沈下などの自然災害に対して強い抵抗力を持っており、建物の傾きや沈下を防ぐことができます。これにより、住宅の構造的な安定性が保たれ、長期的な居住の安心感が得られます。特に日本のような地震が多い地域では、堅い地盤に建てることが住宅の耐震性を高めるための重要な要素となります。また、堅い地盤に建てることで、将来的な修繕や補強の必要性を減らし、メンテナンスコストを抑えることができます。
地盤調査の仕組
戸建住宅の地盤調査には、SWS試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)が一般的に用いられています。SWS試験は、地盤の強度や性質を調べるための試験で、特に戸建住宅のような小規模な建物に適しています。この試験では、ロッドを地中に貫入させ、その抵抗を測定することで地盤の支持力を評価します。SWS試験は比較的簡便でコストも抑えられるため、多くの住宅建設において採用されています。地盤調査は、建物の安全性を確保するために非常に重要なステップです。
想定される災害をチェック
近年、各地で大きな自然災害が発生しています。土地を選ぶときには、できるだけ災害リスクが小さいエリアを選びましょう。
想定される自然災害は?
・近くに川がある場合…大雨による洪水が発生する可能性があります
・近くに海がある場合…地震による津波が発生する可能性があります
・近くに山がある場合…大雨などにより、土砂崩れが発生する可能性があります
・高台の上にある場合…場所によっては地滑りが発生する可能性があります。また、周辺に建ち並びがないと、強風による風災も想定されます
また、最近では、排水などが追い付かず、下水などから水があふれて水害が発生する「都市型水害」も増えています。都市部だからといって油断せず、過去の水害のニュースなどもチェックしておきましょう。
なお、市区町村の役所にはハザードマップが用意されています。想定される災害を予想できるので、一度チェックしておきましょう。
そのほかにもチェックしておきたいポイントは?
土地を選ぶときには、次の点もチェックしておくと安心です。
土壌汚染をチェック
過去に工場などがあった土地は、土壌汚染が懸念されることもあります。不動産屋さんや近隣に住んでいる方に、以前は何が建っていたのか聞いておくといいでしょう。また、市区町村の環境保全課などに問い合わせると、ある程度の情報を入手することもできます。
擁壁をチェック
近隣と高低差がある土地は、段差に擁壁(コンクリートなどでできた壁)が造られているケースがあります。将来、擁壁の修繕が必要になると、かなりの出費を覚悟しなければなりません。検討している土地に擁壁がある場合は、誰の所有なのか確認しておくといいでしょう。
近隣との境界をチェック
近隣の土地との境界が確定していなかったり、境界があいまいだったりすると、あとからトラブルになる可能性があります。売買の条件として、境界確定を済ませることを不動産屋さんや売主さんに伝えておくといいでしょう。
【まとめ】
土地選びはマイホームを手に入れるときの第一歩です。マイホームを建ててから問題が起きたり、住み始めてから問題に気付いたりしても、後戻りすることはできません。迷ったら不動産屋さんやハウスメーカーの担当に相談して、理想の暮らしにふさわしい土地を探しましょう。
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