注文住宅を建てる最大のメリットは、設備や間取りなどすべてを自由に決められることです。しかし、自由だからこそ失敗してしまうケースが多いのも事実。そこでこの記事では、注文住宅の間取りを決めるときに気をつけるべき7つのポイントを紹介します。間取りを決める手順についてもまとめたので家づくりの参考にしてください。
間取りで気を付けるべき7つのポイント
注文住宅に関する基礎知識や全国のハウスメーカー・工務店の情報を発信するメディア「おうちパレット」が2021年に注文住宅に関する調査をしたところ、「作って失敗した設備や部屋は?」という質問に対して次のような回答が寄せられました。
注文住宅で失敗した設備・場所ランキング
1位 | 収納・クローゼット |
2位 | トイレ |
3位 | お風呂 |
4位 | 和室 |
5位 | キッチン・台所 |
調査元:おうちパレット
とくに収納スペースが足りなかったことや、お風呂やキッチンをもっと広くしておけばよかったというコメントが多い傾向です。また、和室に関しては「作る必要がなかった」と後悔している人も。そこで、注文住宅の間取りを決める際にとくに気をつけるべき7つのポイントについて解説します。
ポイント1.収納スペース
ご紹介した調査結果からも「収納スペースが足りなかった」という回答がダントツでした。元々賃貸マンションなどに住んでいると、大きさの関係上、必然的に収納スペースが少なくなりがち。そのため、賃貸マンションに住んでいる今の収納スペースを参考に、「このぐらいあれば大丈夫」といった感覚で注文住宅の収納スペースを決めてしまうケースが多く失敗しやすいといえます。
失敗を避けるためには、現状の荷物量ではなく、将来的に物が増えていくことを想定して設計しましょう。またダイニングやキッチン、リビングは人が集まるため、物も増えやすい傾向があります。よって、細々としてものを収納できるスペースを確保すると、部屋がスッキリするでしょう。ただし奥行きのある収納は物が取り出しにくくなってしまうため、細々とした物の収納には向いていません。
屋根裏やロフトはあると便利ですが、年齢を重ねると不便さを感じることがあります。収納したいものはあらかじめサイズを測っておき、できれば取り出しやすいところに収納スペースを設けるようにしましょう。
ポイント2.家事・生活動線
過ごしやすい間取りを考えるときに重要なのが、家事や生活時の動線です。とくに、大人数で生活する場合はキッチンやトイレ、洗面所などよく行き来する場所の動線はしっかり考えておく必要があります。
もし、動線を考えずに間取りを決めてしまうと、朝の忙しい時間帯に人が集中してしまい大渋滞が発生します。とくに家事動線と生活動線が交わっていると、さらに人の行き来が多くなるので注意が必要です。来客が多いご家庭は、来客動線への配慮も欠かせません。リビングを通らずに客間に案内できれば、急な来客があっても慌てずに済むでしょう。
ポイント3.部屋の数
子どもの人数が多いと、子ども一人ひとりに部屋を用意しようとするケースがあります。しかし、子ども部屋のように小さな部屋をいくつも作ってしまうと、将来子どもが巣立ったあとはデッドスペースになりがちです。そのため、可動間仕切りを取り入れるなど、子どもの成長に合わせて可変性のある間取りにしたほうが、将来的に使いやすくなるでしょう。
ポイント4.音やにおいの伝わり方
リビング階段や吹き抜けを作ると、おしゃれな間取りに仕上がるので人気があります。 一方で、音やにおいが2階にまで伝わりやすいといったデメリットも。また、リビングでの冷暖房の効率も悪くなります。とくに冬は2階の冷気が1階に下がり、1階の暖気が2階に上がるので寒さを感じやすくなります。
対策としては、ロールスクリーンをつけたりサーキュレーターを設置したりする方法が有効です。リビング階段や吹き抜け、全館空調は、デメリットもしっかり把握した上で間取りに組み込むことが大切です。
ポイント5.窓の数や位置
窓の数や位置、大きさもよく検討しましょう。とくに、採光が目的の窓は方位によって適した窓の大きさがあります。南東から南西にかけての窓は光が入りやすいので、大きめの窓がおすすめです。そして、真南にある窓は季節によって太陽の位置が変わるので、ある程度高さのある窓のほうが光も入りやすくなります。また、窓の位置や数は外からの騒音や風通しも考えて設置すると失敗が少ないでしょう。
ポイント6.外からの視線
ポイント5で紹介した窓の数や位置と一緒に考えるべきなのが、外からの視線についてです。家を建てるなら「開放感のある明るいリビングにしたい」と大きな窓の設置を希望する人も多いでしょう。
しかし、立地や土地の広さ、近隣の家との距離なども考えておかなければ、外からの視線が気になってしまい暮らしてから後悔することがあります。隣家からの視線が気になるなら、2階にリビングを配置してみるのも1つ。また、浴室に窓を設置する場合は道路に面していないかもチェックしておく必要があります。
ポイント7.コンセントの数や位置
コンセントの数はできるだけ多くしておいたほうが、使い勝手はいいものです。最近はスマホやタブレットを充電する機会が多いので、昔よりもたくさんのコンセントが必要になっています。
また、数だけではなくコンセントの位置や高さも重要です。建築後にコンセントを増設することもできますが、数万円の費用がかかるので、できれば建築時に多めにコンセントを設置しておいたほうがいいでしょう。
間取りの決め方は?手順やコツを紹介
7つのポイントを押さえた具体的な間取りの決め方について紹介します。
間取りの見本や事例でイメージをつかむ
家を建てるのは人生で1度あるかないかです。そのため、初めて家を建てる人がイチから間取りを考えるのは難しいもの。そんなときは、間取りのプラン集や見本を見て自分たちの理想に近い間取りを見つけてみると、設計しやすくなります。また、最近では間取りのレイアウト作成アプリもリリースされているので、アプリを使って理想の間取りを形にしてみるのもおすすめです。
ハウスメーカーにイメージを伝えてプランを提案してもらう
ざっくりでもいいので自分の理想的な間取りが決まったら、それをもとにハウスメーカーや建築会社にプランを作ってもらいましょう。ただし、建てる立地や周辺環境によっては理想を全部叶えるのは難しいかもしれません。プロの意見も取り入れつつ、希望の優先順位を決めておくといいでしょう。
提案プランをもとにブラッシュアップする
ハウスメーカーが要望に沿ったプランを提案してくれるので、それをさらにブラッシュアップしていきます。ただし、間取りを詰めていく段階で、家族間でも意見がまとまらないこともあります。そんなときこそ、プロの冷静な意見に耳を傾けてみましょう。豊富な知識と経験で、客観的な視点から理想的な家づくりのサポートをしてくれるはずです。
【まとめ】
家族の理想を形にできる注文住宅ならトヨタホームにおまかせ
注文住宅の間取り決めは、家族の理想を形にできる楽しみがある反面、具体的になればなるほど決めることが多く、ポイントを押さえておかないと失敗するケースも多くあります。そんなときこそ、一緒に家づくりに携わるハウスメーカー選びが重要です。
注文住宅の施工が多いハウスメーカーなら、きっと納得のいく間取り決めができるはず。トヨタホームも注文住宅の施工実績が多数あり、注文住宅づくりを担当者が的確にサポートするので、ぜひ一度展示場に訪れてみてはいかがでしょうか。
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