全国展開の大手ハウスメーカーと地域密着型の地元の工務店。注文住宅を建てるとき、あなたはどちらを選びますか?注文住宅の満足度は、どこへ工事を依頼するかによって決まるといっても過言ではありません。そこで今回は、ハウスメーカーと工務店の特徴とメリット・デメリット、さらにハウスメーカーを選ぶ際に役立ててほしい4つのチェックポイントを紹介します。
まずはハウスメーカーと工務店の違いを押さえておこう
はじめに、ハウスメーカーと工務店の違いを押さえておきましょう。なお、会社の規模によっては両者に大きな違いがないため、今回は次のように定義して、それぞれの違いを解説していきます。
ハウスメーカー | 工務店 | |
定義 | 全国展開している大手住宅メーカー | 地域密着型経営の建設会社 |
特徴 | ・自社工場で住宅を生産
・品質が安定している ・アフターサービスや長期保証が充実 |
・大工など専門工事業者をマネジメントして施工を管理
・地場に合った家づくり ・対応が迅速で細やか |
ハウスメーカーの特徴、メリット・デメリット
一般的に、ハウスメーカーとは全国展開の大手住宅メーカーのことをいいます。テレビや雑誌などメディアで目にすることも多く、いくつかの社名がすぐ思い浮かぶのではないでしょうか。年間の販売棟数は数千~1万棟ほどにのぼるため、近所で実物を目にしたことがある人も多いはずです。なお、特定のエリアを活動範囲とするハウスメーカーは「ビルダー」と呼ばれています。
ハウスメーカーのメリット
ハウスメーカーの主なメリットとして、以下の点が挙げられます。
・品質が安定している
・住宅性能が高い
・アフターサービスや長期保証が充実している
ハウスメーカーでは、新しい工法やデザインなどの開発・企画・設計・施工・販売・アフターメンテナンスまでのすべてを自社で行います。柱などの構造材はあらかじめ自社工場で加工してから現場に運ばれるため、安定した品質と比較的短期間での竣工が期待できるのが特徴です。耐震性・断熱性・気密性・省エネ性などにおいても基準をクリアした性能の高い家づくりを行うため、安心安全な家を望む人におすすめです。
家づくりでは、アフターサービスや長期保証が充実しているかどうかも見逃せないポイントです。万が一、施工会社が倒産してしまったらアフターサービスなどは受けられません。その点、ハウスメーカーは大手企業のため、経営基盤がしっかりしていて倒産リスクが少ないこともメリットといえるでしょう。
ハウスメーカーのデメリット
ハウスメーカーのデメリットを挙げるとすれば、自由度が制限される可能性があるという点です。
注文住宅には、フルオーダータイプとセミオーダータイプの2種類があります。フルオーダーはその名のとおり、外観・間取り・設備などのすべてを自由に決められる住宅です。理想どおりの家づくりが可能ですが、こだわればこだわるほど建築費は高額になりがちです。一方のセミオーダーとは、あらかじめ用意されたいくつかのパターンから、自分好みの間取りや設備を選んでいく住宅のことをいいます。
実はハウスメーカーの注文住宅は、多くがセミオーダータイプとなっています。材料の大量発注が可能な大手ならではの戦略で、費用が安く抑えられるというメリットがあるものの、家へのこだわりが強い場合は物足りなさを感じるかもしれません。
工務店の特徴、メリット・デメリット
地域密着型経営の工務店では、木造在来工法での家づくりが中心となります。大工など専門業者と契約し、工事全体のマネジメントを行うのが主な役割です。年間の施工数は数百棟と決して多くはありませんが、一棟一棟がすべてオーダーメイドとなるため、家に強いこだわりのある人に向いているといえます。
工務店のメリット
工務店のメリットには、主に次のような点が挙げられます。
・フルオーダーなので自分好みの家づくりができる
・強いこだわりがなければ比較的安く建てられる
・アフターサービスなどの対応が迅速で細やか
パッケージ商品を持たない工務店での家づくりは、外観のデザインから間取り・設備・内装に至るまで、すべてを自由に決められるフルオーダータイプになります。用意されたものの中から選ぶのではなく、自分好みのものが選べるのがメリットです。こだわりたいところにお金をかけて、こだわりのないところは安く済ませることも可能なので、チョイス次第で安く建てられるかもしれません。
地域密着というだけあって、何かあったときもスピーディーな対応が期待できます。比較的融通が利くケースが多いのも、工務店のメリットといえるでしょう。
工務店のデメリット
すべてがイチから手作りのため、家の出来栄えが職人の腕に左右されることがあります。柱なども現場で加工しながら建てていくので、工期は比較的長めです。また、経営規模が大きくない工務店の場合は、倒産リスクにも留意すべきでしょう。アフターフォローや保証期間については、特に念入りな確認が必要です。
ハウスメーカーの選び方!4つのポイントを紹介
ハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶかは、家づくりへのこだわり、予算、好みなどで違ってきます。ここまで読んでみて、「ハウスメーカーを優先的に検討したい」とお考えの方は、以下に紹介するハウスメーカーを選ぶ4つのチェックポイントを参考にしてみてください。
【ポイント1】得意な構造や工法は何か
住宅は、主に構造体の材料によって異なる特徴を持ちます。例えば木造は通気性が良く、日本の気候に合っていますが、火事や地震にはあまり強くありません。RC(鉄筋コンクリート)造は耐震・耐火・防音・気密に優れていますが、建築費用は高額です。
また、工法でも変わります。例えば柱ではなく、壁で建物を支える2×4(ツーバイフォー)工法は地震に強いというメリットがありますが、壁で支えるという性質上、間取りの自由度は低めです。
ハウスメーカーごとに得意とする構造・工法があります。自分が何を優先するのかを検討したうえで、ハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
【ポイント2】外観等のデザインは好みか
和モダンやナチュラルテイストなど、家の外観からそのハウスメーカーが得意とするデザインの特徴がわかります。カタログや過去の施工事例などを集めて、各ハウスメーカーの外観デザインを見比べてみてください。自分好みの家が見つかったら、そのハウスメーカーの展示場やモデルルームを訪れて実物を確かめてみましょう。現地にはハウスメーカーの担当者がいるので、わからないことは積極的に質問してください。
【ポイント3】坪単価はどのくらいか
施工会社選びで一番のネックとなるのが「建物の本体価格」です。注文住宅の価格は「坪単価」で比較してみてください。建物の本体価格を面積(坪数)で割れば、大体の坪単価がわかります。例えば建物の本体価格4,000万円、40坪なら、坪単価は100万円です。
この際、表示されている面積が「延べ床面積」か「施工面積」かに注意してください。施工面積にはバルコニーやロフトなども含まれるため、延べ床面積よりも広くなり、その結果、坪単価は安く表示されることになります。この違いを理解せずに単純比較してしまうと、実は割高だったということもあるので気をつけましょう。
また金額だけにとらわれるのではなく、住宅性能や設備・内装のグレードなどをトータルで判断することが大切です。かけるべきところにお金をかけることで、結果的には満足度の高い家づくりにつながります。
【ポイント4】長期保証はどのくらいか
新築住宅については、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)によって、屋根や柱などの基本構造部分に10年間の瑕疵担保責任(補修責任等)が義務付けられています。つまりどの施工会社で建てても、最低10年間は保証されるということです。
ハウスメーカーの場合、法で定められた10年間に加えて独自の保証期間を設けていることがあります。定期的にメンテナンスを行えばそれだけ良い状態を長く保てるため、将来的に住み替えなどで手放すときも有利な条件で売却できるでしょう。保証期間やメンテナンスの内容はハウスメーカーによって異なるため、きちんと確認するようにしてください。
※ハウスメーカーの選び方に関する情報は、2024年4月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
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