注文住宅で、3LDKの間取りを検討している人は多いでしょう。3LDKの広さがあれば、3人家族はもちろん、4人家族でも十分に暮らせる広さといえます。しかし3LDKは、具体的にどのような間取りなのでしょうか。この記事では3LDKのメリット・デメリットをはじめ、どのような間取りになるのか、実例を交えながら紹介します。
3LDKは3~4人家族に適した間取り
3LDKとは、L(リビング)+D(ダイニング)+K(キッチン)に、3つの居室を備えた間取りのことで、最適な家族構成としては3~4人が目安です。では、3LDKの間取りにする場合、どのくらいの広さがよいのでしょうか。そこで、国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」を用いて紹介します。
【3LDK・3~4人家族】都市部では75~95平方メートル、それ以外のエリアなら100~125平方メートルの広さが目安
国土交通省では、文化的で健やかな生活を送るために欠かせない住宅の面積を示した「住生活基本計画における居住面積水準」を定めており、水準は「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」の2つに分かれています。
前者は必要不可欠な住宅の面積に関する水準で、後者は多様なライフスタイルを想定し、「一般型」と「都市居住型」に分類されています。このうち後者の「誘導居住面積水準」に注目して、広さを算出してみましょう。それぞれの水準は以下の通りです。
(1)一般型誘導居住面積水準
1.単身者55平方メートル
2.2人以上の世帯25平方メートル×世帯人数+25平方メートル
(2)都市居住型誘導居住面積水準
1.単身者40平方メートル
2.2人以上の世帯20平方メートル×世帯人数+15平方メートル
3人家族で一般型なら100平方メートル、都市居住型は75平方メートルが必要です。4人家族で一般型なら125平方メートル、都市居住型は95平方メートルとなっています。快適な住環境にするためにも、この広さを目安にして間取りを考えてみましょう。
※参考URL:国土交通省「誘導居住面積水準」
3LDKの間取りのメリット
3LDKは、3~4人家族にとって最適な間取りといえます。そこで、3LDKの間取りにはどのようなメリットがあるのか確認しておきましょう。
子ども一人につき一部屋作れる
3人家族で3LDKなら、主寝室に子ども部屋1つ、さらにもう1部屋は和室か書斎、ゲストルームなどのさまざまな使い方ができます。4人家族なら、主寝室に子ども部屋2つの間取りもできます。子ども部屋は、一人一部屋は不要という考え方もあるものの、子どもの性別などを配慮すると必要なケースも多いでしょう。
最近は、子ども部屋の考え方にも変化があり、特に同性の子どもの場合は部屋を1つにして、可動式の間仕切りを使って部屋を分けるという間取りも多くなりました。たとえば1つの部屋にドアを2箇所設けて、可動式の間仕切りで部屋を分けると子ども部屋が2つ作れます。子どもが独立したあとは、広いワンルームとして活用できるでしょう。
収納スペースを確保できる
家族3~4人だと、暮らしていくうちに収納すべき荷物は増えていきます。いつの間にか、子どもの書いた絵や作った工作など思い出の品があふれて、布団やスーツケース、季節の電化製品などが増えてしまい、収納に困っている家庭も多いのではないでしょうか。これらを共用部分のみに収納するのは現実的ではありません。3LDKであれば、各部屋が5~6畳ほど確保できるうえ、各部屋に収納スペースを作ることも十分に可能でしょう。
3LDKの間取りのデメリット
自由度が高く機能性も十分な3LDKですが、デメリットについてもしっかり押さえておきましょう。
将来的に活用しきれない部屋が出てくることも
3LDKの間取りは子どもが巣立ち、夫婦2人で老後を過ごすときに持て余す可能性があります。子ども2人にそれぞれ子ども部屋を与えると、子どもが小さいうちは利便性の高い間取りとはいえ、将来的には子ども部屋が無駄なスペースになるかもしれません。
特に高齢になるにつれて、上階との行き来が困難に感じる場面が多くなります。部屋数を多く設けた際は、将来的にリフォームも検討しておくのがおすすめです。
光熱費がかかる
家族それぞれに部屋があれば快適に過ごせるものの、部屋数が多いと照明や冷暖房などの光熱費がかかるのは避けられません。住宅を高気密・高断熱仕様にすれば 住宅全体が密閉・保温された空間になるため、冷暖房効率を高めることができ、光熱費の削減ができます。また、家じゅうの冷暖房を一元管理できる「全館空調」を採用すれば、各部屋でのエアコンの使い過ぎなども防ぐことが可能です。光熱費は、実際に住み始めてから確実にかかるコストです。設計時に、ハウスメーカーと詳細な部分まで相談しましょう。
30坪台でできる!3LDKの間取り実例
3LDKの間取りは、30坪台の狭小敷地でも実現可能です。そこで、3LDKのおすすめの間取り例を紹介します。
【38.3坪】ビルトインガレージ付きの3LDK・2階建て
【38.3坪】ビルトインガレージ付きの3LDK・2階建ての間取りを見る
1階部分に駐車スペースを2台分確保したビルトインガレージ、16.8帖のリビングダイニング、トイレを配置します。2階には洗面脱衣所とお風呂、トイレを設置して、さらに主寝室と子ども部屋を2つ作れます。広めのビルトインガレージを設けつつ、3LDKにしたい場合の参考にしたい間取りです。
【30.1坪】主寝室内に書斎を設けた3LDK・2階建て
【30.1坪】主寝室内に書斎を設けた3LDK・2階建ての間取りを見る
1階部分に16.9帖のリビングダイニングと水回り、2階部分に主寝室と子ども部屋を2つ作った3LDKの間取りです。8.5帖の主寝室に広めのクローゼットを設置し、さらに1.5帖の書斎が隣接しています。階段や書斎・収納空間が隣室とのクッションになり、家族お互いのプライバシーを保ちやすい工夫がされています。
【31.6坪】吹き抜けリビングのある3LDK・平屋
【31.6坪】吹き抜けリビングのある3LDK・平屋の間取りを見る
L字型の平屋3LDKの間取りです。南側に設置した20.5帖のLDK上には、大きな吹き抜けを設けているため開放感があります。北側には7.4帖の主寝室、5.5帖の子ども部屋を2つ並べて設置し、ウォークインクローゼットをはじめ、家族4人で暮らすには十分な収納スペースを確保しています。
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3LDKは、3~4人家族にぴったりな間取りです。ただしデメリットの章でも紹介した通り、子ども部屋を2つ作ってしまうと、将来的に夫婦2人で暮らす場合は無駄なスペースになりやすいなどの問題もあります。3LDKの間取り決めでお悩みの方は、トヨタホームにご相談ください。
トヨタホームは、独自の技術で大空間・大開口の間取りが可能です。敷地に合わせて最大限の空間を確保できるので、大空間のLDKやワークスペースの追加、収納スペースの確保もお手のものです。一度、トヨタホームの展示場でその独自の技術を確かめてみてください。
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