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2022.09.30

【2階建て注文住宅】老後を考えた間取りとは?快適な住まいを手に入れる方法も

【2階建て注文住宅】老後を考えた間取りとは?快適な住まいを手に入れる方法

【2階建て注文住宅】老後を考えた間取りとは?快適な住まいを手に入れる方法も

注文住宅を検討する際は、「今の暮らし」の充実だけでなく「老後の暮らしやすさ」も考慮することが大切です。老後は家で過ごす時間が長くなりますし、誰もが体のあちこちに衰えを感じるようになります。もしかしたら車椅子の生活になるかもしれません。

ライフサイクルに合わせて住み替えるのもひとつの方法ですが、せっかく貴重な時間とお金を費やして建てる理想の注文住宅です。建てる時点で将来を見据え、老後も過ごしやすい間取りを考えておく必要があるでしょう。そこでこの記事では、老後も含めて長く住み続けられる間取りを考えるポイントを紹介します。

老後のライフスタイルはどう変わるのか?

老後のライフスタイルはどう変わるのか?

まず押さえておきたいのが、老後の生活はどう変わるのかという点です。特に間取りに不便を感じがちな、身体と家族構成の変化について解説します。

足腰が衰える

健康に気をつけて生活していたとしても、年齢を重ねるにつれて筋力は衰えていきます。駅の階段がきつい、電車で長時間立っていられないなど、足腰が弱ったと感じることが多くなりがちです。

リタイア後は家で過ごす時間が増えますが、家の中だからといって安心はできません。家でも階段の上り下りはつらくなりますし、ちょっとした段差につまずいてヒヤッとすることが増えていきます。加齢によって筋力とバランス力が低下するためです。洗濯ものを干すために2階に上がることや庭の手入れ、布団の上げ下ろしなど、これまで難なくできたことが億劫になるかもしれません。

消費者庁が発表した資料によると、2020(令和2)年における65歳以上の不慮の事故による死因のうち「転倒・転落・墜落」は「交通事故」の約4倍。80歳以上では、つまずきやよろめきによる同一平面上での転倒が急増します。

また介護状態になった原因としては、「認知症」「脳血管疾患(脳卒中)」「高齢による衰弱」に次いで4番目に「骨折・転倒」が報告されています。なお、転倒事故の発生場所の約半数は住宅内。すり傷や打撲で済むケースが最多ですが、骨折の場合は78%が入院しています。骨折部位は「脚・足」が大半で、状態によっては寝たきりになってしまうことも想定されます。

参考:毎日が#転倒予防の日~できることから転倒予防の取り組みを行いましょう~|消費者庁

子どもが巣立つ

子育て中に注文住宅を建てる場合は、子どもたちの人数に合わせて個室を確保するケースがほとんどです。ただし、子どもたちが独立したあとは空き部屋になってしまいます。普段は使うことがないので、物置部屋になってしまうケースも少なくありません。

いくら使わない部屋とはいえ、定期的な掃除や空気の入れ替えは必要です。前述のとおり、年齢を重ねるにつれて足腰の筋力は弱っていきます。2階に子ども部屋を設置した場合には、掃除機を持っての階段の上り下りが結構な負担になりがちです。

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【2階建て注文住宅】老後を考えた間取りにするポイントは?

【2階建て注文住宅】老後を考えた間取りにするポイント

では、住み慣れたマイホームで老後も快適に過ごすには、どのような点に注意したらよいでしょうか?ここでは、2階建て注文住宅を建てる際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

間取りは「改装」を前提に考える

ライフスタイルの変化に応じて、家の住み心地も変わります。将来的には「改装」することを前提として、家づくりを考えることが大切です。老後の生活を想像して間取りを考えたとしても、実際にそのときになったら不便を感じるかもしれません。そのため、間取り変更のしやすい構造・工法を選ぶのがおすすめです。

建物の工法には、骨組みで建物を支えるタイプと、壁で支えるタイプの2種類があります。前者に該当するのは日本伝統の「木造軸組工法」、軽量鉄骨造の「ブレース構造」、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの「ラーメン構造」です。後者の代表的なものには「木造2×4(ツーバイフォー)工法」があげられます。

上記のうち、間取り変更の自由度がもっとも高いのはラーメン構造です。ラーメン(Rahmen)とは、ドイツ語で枠や額縁を意味します。鋼材で骨組みを作り、接合部を溶接で一体化することで、強度の高い建物に仕上がります。そのため、部屋の間仕切り壁を撤去して広い空間にすることも可能です。

木造軸組工法やブレース構造では、骨組みの対角線上に補強材(筋交い)を入れて建物の強度を高めています。筋交いが入った壁は撤去が難しいため、間取り変更には制限が生じます。なお、2×4などの壁式工法では基本的に間仕切り壁の撤去ができません。建物の強度に影響するためです。

バリアフリーにする

老後の生活を考えて、設計時からバリアフリーを意識することも大切です。室内に段差が少なければ高齢者はもちろん、子どもの転倒事故も予防できます。その他にも次のような工夫をしておくことをおすすめします。

・車椅子でも通れるよう廊下の幅を広めに確保する

・廊下やトイレなど手すりを設置する部分の壁下地を補強しておく

・滑りにくい床材を選ぶ

安全な階段にする

階段は転落・転倒事故の危険性が高い場所です。老後も不安なく上り下りができるよう、なるべく勾配が緩やかになるよう計画することが大切。なお、建築基準法とバリアフリー法、それぞれの階段の基準は以下のとおりとなっています。

建築基準法 バリアフリー法
75cm以上 140cm以上
踏面(ふみづら) 21cm以上 30cm以上
蹴上(けあげ) 22cm以下 16cm以下

 

建築基準法の最小サイズで階段をつくると、なんと約57度という急勾配に!一方、バリアフリー法の基準は約28度で、緩やかで安全性が高いことがわかります。幅をたっぷりとるのは、踊り場を除く両方の壁に手すりを付けるため。滑りにくい階段材を使用すれば、さらに安心です。

ドアは引き戸にする

玄関や室内のドアは、開き戸ではなく引き戸がおすすめです。開き戸は開閉のたびに体を後退させなくてはなりません。健康なときには何でもない動作ですが、足腰が弱ると負担に感じがちです。ドアを開くスペースが必要になるため、車椅子移動ではかなり不便に感じるでしょう。

その点、引き戸はドアを開くときのスペースをとらないため、部屋が広く使えます。開閉時の動作が小さくて済み、力が弱い人も扱いやすいというメリットもあります。

なお、引き違いタイプでは広い開口部が、引き込みタイプでは壁側にドアを引き込むスペースが必要です。できれば最初から引き戸を選ぶのがおすすめですが、引き戸に変更できるような間取りにしておけばリフォームもスムーズでしょう。

リビングの隣に居室を設ける

高齢になると階段の上り下りが苦になるため、1階で生活することが多くなります。寝室を2階から1階に移せるよう、リビングの隣にフリーの居室を設けておきましょう。寝室を移動する前は客間、子どもの遊び場、趣味を楽しむ部屋などに使えるので、無駄なスペースにはなりません。

またトイレの回数が増えるため、リビングの近くにトイレを配置することも重要です。老後の生活動線がコンパクトにまとまります。人が集まるリビング近くに部屋があれば、仮に寝たきりになったとしても介護者とのコミュニケーションが取りやすく、お互いの負担を軽減できるでしょう。

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2階建てでも大丈夫!安心できる間取り

ここからは、老後も住みやすい2階建ての間取りとはどのようなものか、具体例を2つ紹介します。

【33.3坪】コンパクトな動線で生活が楽な2階建て

【33.3坪】コンパクトな動線で生活が楽な2階建て間取り図

参考:https://www.toyotahome.co.jp/chumon/howto/madori/case/detail.html?id=26

延べ床面積は109.93㎡(33.3坪)、2階建て4LDKの家です。玄関からリビングへの入り口や、トイレ・洗面所のドアが引き戸のため、開閉に無駄にスペースをとりません。また、1階のトイレは階段下のデッドスペースを有効活用しています。リビングの隣に4.5畳の和室を配置。将来的には寝室にすることも可能です。

2階の子ども部屋は、間仕切り壁を撤去すれば約10畳の広い部屋になります。子ども世帯が遊びにきたときの寝室にぴったりですね。

【36.3坪】可変性のある子ども部屋のある2階建て

【36.3坪】可変性のある子ども部屋のある2階建て間取り

参考:https://www.toyotahome.co.jp/chumon/howto/madori/case/detail.html?id=40

約20畳の広々としたLDKで開放感をたっぷり味わえる、2階建て5LDKタイプの家です。リビングの近く、階段の横に5.7畳の和室を配置しています。和室には階段下のデッドスペースを利用した大容量の収納があるため、スッキリと片付いた状態が保てるでしょう。

3つある子ども部屋のうち、2つは可変性のある2in1ルーム設計となっています。可動式間仕切りで部屋を仕切れるため、子どもの成長に合わせて部屋を分け、独立後はワンルームとして使用することも可能。リフォーム不要で間取りを変えられる使い勝手の良さが魅力です。

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トヨタホームなら独自の鉄骨ラーメン構造で老後の暮らしも快適に!

注文住宅を建てる際は、高齢になっても快適な暮らしを実現できるよう、老後の生活についてしっかり考えておくことが大切です。家族構成の変化や身体面の衰えなどを想定して、改装を視野に入れて計画するとよいでしょう。

先述のとおり、間取り変更にもっとも適しているのは「ラーメン構造」です。主に高層ビルに用いられる構造で、鉄の持ち味であるしなやかな粘り強さが高い耐震性を発揮します。リフォームやリノベーションの制約が少なく、大きな窓や吹き抜けで開放感たっぷりの大空間が実現できます。

クルマづくりで鉄を知り尽くしたトヨタホームでは、業界トップクラス125mm角の鉄骨を使用した「シンセシリーズ」を提供しています。耐震性・耐久性に優れ、ライフスタイルに合わせて改装しやすい注文住宅です。お近くのトヨタホームまで、ぜひお気軽にご相談ください。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

【カタログ請求はこちら】https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/list/?ad_cd=hometag

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