テレワークやリモートワークの普及などによる「おうち時間」の増加に伴い、ガレージと住宅が一体化した「ガレージハウス」を建てる人が増えています。ガレージハウスは、単にクルマを停めるだけのスペースではありません。趣味を楽しむ場や子どもの遊び場として、またワークスペースとしても活用できます。
そこでこの記事では、2階建てガレージハウスを建てたい人向けに、ガレージハウスのメリット・デメリットや建築費用の目安などについて紹介します。おすすめの間取りなども合わせて紹介していますので、ガレージハウスを建てる際の参考にしてください。
ガレージハウスとは?
1階部分にインナーガレージを組み込んだ家を「ガレージハウス」といいます。そして、住宅内に組み込まれた駐車場のことを「インナーガレージ」または「ビルトインガレージ」と呼びます。
比較的土地代が安い地方などのエリアでは車庫を単体で建築することも多いのですが、都心部では土地代が高く、車庫分の土地の確保が難しいことがあります。そのため、住宅内にガレージを組み込んで、2階以上を主な居住空間とするガレージハウスを建てるケースも少なくありません。
ガレージハウスのメリット
では、さっそくガレージハウスを建てるメリットをひとつずつ見ていきましょう。
雨の日など天候の悪い時でも濡れずに移動できる
ガレージハウスの最大のメリットは、雨などの天候に関係なくスムーズに家とクルマの間を移動できることです。たくさん買い物をして荷物が多く両手がふさがっている場合でも、傘を差す必要がなく、雨に濡れる心配もありません。
傘を差す必要がないため、片手では難しい赤ちゃんをチャイルドシートに乗せるときや、車いすの方がお出かけするときも楽ちんです。
生活動線がコンパクトにまとまる
ガレージハウスは、生活動線がコンパクトにまとまる点も魅力です。例えばインナーガレージとキッチンの入り口をつなげておけば、玄関を経由することなく買い物した食材を直接キッチンに運び入れることができ、余計な手間や時間がかかりません。
またパントリーを作っておき、インナーガレージと行き来できるように動線を確保しておけば、荷物を整理したり運搬したりする手間が省けて効率的です。このように、インナーガレージがあれば自分たちにとって便利な動線を作りやすく、さまざまな間取りを取り入れやすくなります。
家族で活用できる
ガレージ部分は、単にクルマを停めるだけのスペースではありません。さまざまな用途に、広く柔軟に活用できる点も大きな魅力です。DIYや自転車のメンテナンスなど趣味の作業スペースとしてはもちろん、庭のように縄跳びやプール遊びなどもできる子どもの遊び場としても活躍するでしょう。またクルマが停められるほどの広いスペースを持つため、BBQをはじめ、パーティーなど大勢の人が集まる場として利用するにも最適です。
収納スペースを確保できれば、アウトドア用品やガーデニング用品、冬用タイヤなど、自宅になかなか保管しにくい大型でかさばるアイテムの保管場所としても利用できます。このようにガレージは用途に合わせて家族全員でさまざまな使い方ができるので、家族にとっても重宝するでしょう。
ガレージハウスのデメリット
ガレージハウスはいろいろと活用できて便利な一方、デメリットもあります。建ててから後悔しないためにも、事前にどのようなデメリットがあるのかしっかり確認しておきましょう。
居住スペースを削る必要がある
インナーガレージを作るためには、クルマ1台分なら約5坪、2台分なら約10坪のスペースが必要です。そのためその分、他の居住スペースを削らなくてはなりません。例えば、4人家族で3LDKの2階建てガレージハウスを建てる場合、各居室や収納スペースを少しずつ小さくするなどして、インナーガレージのスペースを確保する必要があります。
しかし、生活に必要なスペースを削ると、現在問題がなくても将来的にライフスタイルの変化に伴い不便さを感じるかもしれません。一方で、インナーガレージのスペースを狭くすると、クルマの出し入れが不自由で使い勝手の悪いものになってしまいます。そのため、ガレージハウスを建てる時には、居住スペースとインナーガレージのスペースのバランスを考えることが大切です。
そこで知っておきたいのが、容積率の緩和措置です。「ビルトインガレージの床面積が、建物の延べ床面積の5分の1より小さい場合は延べ床面積に含まない」という内容です。ビルトインガレージ設置により居住スペースが狭くなることを防げる可能性があるので、検討してみるとよいでしょう。
建築費用が高額になるケースも
インナーガレージはクルマを出し入れするために、ある程度開口部の大きさが必要になります。そのためガレージハウスは、建物の強度をしっかりと保つ必要があります。設計には高度な構造計算や工法が求められるのはもちろん、木造よりも強度が高い鉄骨やコンクリートを使用することが多いことから、費用が高額になることも少なくありません。あらかじめ予算計画を立てた上でハウスメーカーなどと相談しましょう。
費用に関する情報は2022年9月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
【2階建て】ガレージハウスおすすめの間取り
実際に2階建てガレージハウスを建てる場合、どのような間取りを取り入れたらよいのでしょうか。ここからは、具体的なおすすめの間取りを紹介します。
併せて、平屋や3階建てのビルトインガレージの間取り例の記事もご覧ください。
【注文住宅】3階建てのビルトインガレージにするメリット・デメリットは?
【33.2坪】コンパクトな間口のインナーガレージを設置した2階建て
こちらは延べ床面積109.64m2(33.2坪)の3LDKタイプの住宅です。接道の方角が南向きのため、南側に玄関とクルマ1台分のインナーガレージを配置し、建物間口はコンパクトな仕上がりとなっています。1階にLDKと水回りを、2階には主寝室と子ども部屋を2つ配置し、LDKには吹き抜けも設けているため広々とした開放感もあります。
30坪台ですが、インナーガレージと吹き抜けを設けてもゆとりを感じられる工夫を施した間取りです。
【33.2坪】コンパクトな間口のインナーガレージを設置した2階建ての詳細はこちら
【38.3坪】2台並列できるインナーガレージを確保した2階建て
こちらは延べ床面積126.57m2(38.3坪)の3LDKタイプの住宅です。北側に玄関とクルマ2台分のインナーガレージを確保し、その隣にはガレージを眺めることができる窓を設けたLDKを配置しました。
2階には主寝室と子ども部屋2つと水回りを配置しています。クルマ好きの家族がいる4人家族におすすめの間取りです。
【38.3坪】2台並列できるインナーガレージを確保した2階建ての詳細はこちら
ガレージハウスを建てる際の注意点
ガレージハウスを建てる際はエンジン音など周辺への騒音の対策や、排気ガスの充満などのガレージ内の換気対策を行わなければなりません。特にガレージにシャッターを設置しようと考えている場合、シャッター音は思いのほか周囲に響きやすいため、深夜や早朝にクルマの出入りがある人は十分な注意が必要です。
将来的にクルマを買い替える場合、ライフスタイルや環境の変化に合わせて現在使用しているものよりも大きいクルマを選ぶこともあるでしょう。ガレージのサイズが合わずに欲しいクルマを諦めるようなことがないように、先々のことも考えて設計するようにしましょう。
トヨタホームでインナーガレージ中心のこだわりの住まいを手に入れよう
インナーガレージがあれば、部屋にいながらお気に入りの愛車を眺めることができるなど、愛車とともに住まいを楽しむ生活が手に入ります。その上、スノーボードや自転車などのかさばる大型アイテムを収納するスペースも確保できるため、クルマ好きの家族だけでなくアウトドアが趣味の家族にもおすすめです。
トヨタホームのインナーガレージは並列の駐車スペースを確保でき、クルマの出し入れにストレスがありません。また中心の柱や耐震壁が不要で間口が広く、耐震性にも優れた鉄骨ラーメン構造を使用しているため、丈夫ながらゆとりのあるガレージが実現できます。トヨタホームのガレージハウスに興味がある方は、まずはカタログ請求をするのがおすすめです。そして、愛車とともに暮らす住まいのイメージを具体的に描いてみてはいかがでしょうか。
※耐震性に関する情報は2022年9月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
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