おしゃれな吹き抜けを作るアイデア集！間取り例やデメリット対策方法も伝授

「吹き抜けを作るとおしゃれな家になる」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。しかし吹き抜けを作ればおしゃれになるわけではなく、おしゃれに仕上げるにはポイントを押さえることが非常に大切です。

また吹き抜けには、「冷暖房の効率が下がる」「音やニオイなどが上昇しやすい」などデメリットも存在するため、設計時点でしっかりと考慮しておくことも重要です。今回は、吹き抜けがおしゃれになるポイントやデメリットへの対処方法も合わせてお伝えします。使い勝手良く、おしゃれな吹き抜けを注文住宅に作りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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吹き抜けをおしゃれにする5つのポイント
ただし吹き抜けにはデメリットも！

吹き抜けをおしゃれにする5つのポイント

おしゃれな吹き抜けにするためには、押さえておきたいポイントがあります。早速見ていきましょう。

吹き抜けにトップライトやハイサイドライトを設置する

リビングに吹き抜けがあると、天井が高くなることで視野が抜け、空間を広く感じられます。さらに吹き抜けの天井部分に、「トップライト」と呼ばれる天窓を設置したり、吹き抜けの高いところの横壁に「ハイサイドライト」と呼ばれる高窓を設置したりすることで、光が1階まで届きやすく、明るくなるのも特徴です。吹き抜けのない空間に比べて、非常に大きな開放感を味わえるでしょう。

こうした吹き抜けをおしゃれに、デザイン性高く見せるポイントの1つが、複数のトップライトとハイサイドライトを設置することです。光が複数の開口から降り注ぐことで、インテリアの一部のように演出できるようになるでしょう。

ただし、太陽光によって家に熱が入りやすくなるため、トップライトにはシェードやブラインドが必須です。その際は家のインテリアに合ったアイテムを選ぶことで、統一感が生まれ、より洗練された雰囲気に仕上がります。

トップライト、ハイサイドライトは、住宅密集地や狭小住宅で採光・風通しを確保するためにも最適な方法といえます。

スケルトン階段と吹き抜けを組み合わせる

吹き抜けによって1階と2階を緩やかにつなげることで、家全体がワンフロアのようなつながりが生まれます。さらに2階までのアクセスをリビング階段にして、階段部分を吹き抜けにするとより一層開放的な空間になりやすいでしょう。

リビング階段は「スケルトン階段」にするとおしゃれな雰囲気が出ます。スケルトン階段とは、階段の段板（足を乗せる板）と段板の間、すなわち蹴込み部分に板がなく、骨組みが見える階段のことです。

吹き抜けとスケルトン階段を組み合わせると、トップライト（天窓）やハイサイドライト（高窓）からの光が蹴込部分から漏れ、より1階が明るくなります。光が直接当たるよりも、光の漏れる階段があることで間接照明や木漏れ日のような柔らかい光が降り注ぐのもメリットです。

スケルトン階段を採用する場合、手すり部分には鉄骨の細いものを採用すると、シンプルでスタイリッシュな印象になるでしょう。

勾配天井でさらに空間に動きを持たせる

勾配天井とは、屋根の勾配に合わせて傾斜をつけた天井のことです。本来は天井裏スペースになるところを、あえて天井材を張らず、屋根の傾斜をデザインとして活かす造りです。傾斜のある天井は、フラットな天井に比べてさらに高さが生まれます。

また同じ空間の天井に高低差が生まれると、角度によっても動きが出てくるため、空間にさらに広がりを演出できるでしょう。屋根裏側の梁をあえて露出する「梁見せ」のデザインにすると、さらにダイナミックな雰囲気を演出しやすくなります。

インパクトのある照明を選ぶ

吹き抜けは高さがある分、普通の天井と同じ感覚で照明を選ぶと、明るすぎたり暗すぎたりで失敗するケースも多くあります。一般的に居室やLDKで選ばれることの多いシーリングライトやダウンライトは、吹き抜けでは光源が生活スペースから遠くなるため不向きなタイプです。

吹き抜けには、インパクトのあるペンダントライトがおすすめです。ペンダントライトとは、天井から吊り下げるタイプの照明のことで、光源の高さを下げられるため光が生活スペースに届きやすくなります。

明るさが足りない場合は、壁面にブラケットライトやスポットライトを併用するとより明るさが調整しやすく、部屋全体もおしゃれになりやすいでしょう。またシーリングファンタイプの照明もおすすめです。吹き抜けにシーリングファンを設置することで、空気循環にもなり一石二鳥といえます。

吹き抜けの天井に、必ず照明をつける必要はありません。梁見せをして梁に照明をつければ、よりおしゃれな雰囲気に仕上がるでしょう。

大開口の窓で外とのつながりを意識する

吹き抜けにプラスして、大開口の窓をリビングに設置するのもおしゃれです。窓から見える景色や青空など、室内と外との間に視覚的なつながりが生まれ、開放感が抜群に高まります。窓からの自然光や風が入り、換気も雰囲気も良くなるでしょう。

最近は視界を遮らないフレームインの、1枚ガラスを使った大開口窓も登場しています。このようにデザイン性の高い窓を取り入れると、より洗練された家に仕上がるため積極的に検討してみましょう。

ただし窓の配置は、外からの視線についても考慮しましょう。ハウスメーカーと相談しながら、土地の境界線に目隠しになるようなエクステリアを設置するといった対策を講じることも重要です。

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ただし吹き抜けにはデメリットも！

設計時点で対処しておこう吹き抜けを作るとおしゃれな雰囲気になりやすいものの、デメリットもあります。しかしデメリットは、設計時点で対処することでカバーできることも多いので、設計時から意識しておきましょう。ここでは、吹き抜けのデメリットとその解消方法について解説します。

夏暑くて冬寒い

吹き抜けを作るときに適切な設計がなされていないと、夏は暑くて冬が寒い部屋になってしまう可能性があります。特にトップライト（天窓）を設置していると、夏は真上から直射日光が入るため、暑さを感じやすくなります。特に夏場は、1階より2階の方が暑くなるでしょう。

あらかじめ天窓や高窓に、ロールスクリーンなどを一緒に設置し、直射日光を遮ることで暑さを多少緩和できます。ロールスクリーンなどが手動で開け閉めできる位置にない場合は、電動のものを検討しましょう。

一方で冬場は、1階部分が寒くなりがちです。暖かい空気は上昇してしまうため、1階で暖房をつけても部屋が暖まりにくくなるためです。この場合、事前に吹き抜けの天井部分にシーリングファンを設置することで空気が循環し、部屋の温度を一定にしやすくなります。

またより有効なのが、全館空調を採用する方法です。全館空調があると、1階も2階も室内を快適温度に保てるため、夏暑くて冬寒いといったデメリットが解消します。地域によって外気の寒さが厳しい場合は、床暖房を併用するとなお良いでしょう。合わせて高気密・高断熱の家にすることで、さらに外気の影響を受けにくくなり、結果、光熱費が安く抑えられます。

※全館空調に関する情報は2022年11月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。