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2024.05.01

【注文住宅】中庭のある家のメリット・デメリットとは?間取り決めのポイントも!

中庭のある家のメリット・デメリットとは?間取り決めのポイントも!

【注文住宅】中庭のある家のメリット・デメリットとは?間取り決めのポイントも!

中庭を作ると、明るく開放的な家を実現しやすくなります。そのため、住宅密集地や狭小住宅などで隣家が近く、外からの視線が気になる人におすすめです。風通しもよくなり、外から見えないことで防犯上のメリットもあります。

ただし中庭を作ると建物が複雑な形になるため、間取り決めが重要になるほか、中庭のメンテナンスが必要になるといった注意すべき点も少なくありません。そこでこの記事では、注文住宅で中庭を作りたいと検討している方に向けて、中庭のメリットやデメリットをはじめ、中庭のある家を建てる際のポイントを紹介します。

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「中庭」とは?「坪庭」との違いは?

「中庭」とは?「坪庭」との違い

中庭とは、壁や建物などに囲われたオープンスペースの庭のことです。住宅内にあるものの屋根に覆われていない空間を指し、平屋や二階建て、三階建てなど住宅の形状を問わずに作れます。建物に囲まれていることで、外からの視線が気にならないプライベートな空間を確保できるため使い道が豊富です。

たとえば、中庭は子どもの遊び場としても使用でき、特に夏場はプール遊びの場として活躍します。またバーベキューやDIY、ガーデニングなど趣味のスペースとして一年中さまざまな場面で有効活用できるのが利点です。似たような言葉に「坪庭」がありますが、こちらは1坪程度の庭のことで、観賞や癒しを目的とした空間を指します。

なお、併せて中庭とテラスの違いについてもご覧ください。

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中庭を作る5つのメリット

中庭を作る5つのメリット

中庭を作ることで家全体が明るく開放的になるほか、防犯の面などさまざまなメリットがあります。ここでは特に注目したい、中庭のメリットを5つ紹介します。

日当たりや風通しが良くなる

狭小地や住宅密集地に家を建てる場合、隣家との距離が近く、十分な採光や通風を確保できないケースは少なくありません。そのような問題は、中庭を作ることで解消されます。たとえば、カタカナのコの字のように3面を家の外壁で囲んだ中庭を作る場合、3面それぞれの窓から太陽の光が差し込み、部屋全体が明るくなります。季節によって変わる風の通り道に応じて開放する窓を変えれば、一年中風通しが確保しやすいでしょう。

プライベートな空間になる

中庭は主に、カタカナのコの字型とロの字型、アルファベットのL字型の3タイプに分類されます。このうち4面すべて家の外壁に囲まれているロの字型の中庭は、完全なプライベート空間になるのがメリットです。家の中心に配置されるため、外からの視線がまったく気にならず、屋外にいながら自由に過ごせるスペースになるでしょう。

コの字型は3面が家の外壁、1面が外に接しているタイプです。完全プライベート空間にはならないものの開放感があり、外からも出入りできるためガーデニングなどを楽しむのに適しています。

ちなみにアルファベットのL字型は、家の外壁2面に囲まれているタイプです。外から中庭が見えやすいため、できるだけ外からの視線を遮断したい場合は避けたほうが良いでしょう。コの字型、ロの字型であれば、外からの目線を気にせずに中庭に洗濯物を干すことも可能です。

防犯性が高くなる

道路に面している庭と比べた場合、中庭は防犯性が高くなりやすい特徴があります。なかでもロの字型の場合、4面が囲まれているため窓を開けていても外から見えないメリットがあり、外部から侵入されるリスクは限定的です。特に平屋の場合は大きめの窓が多くなる傾向にあるため、防犯性の観点からしっかりとした対策が欠かせません。平屋を建てるなら、中庭の設置を積極的に検討してみましょう。

おしゃれで開放的な家になる

リビングと中庭をつなげると、外とのつながりが生まれます。さらに、リビングに大開口の窓を設置すると外とのつながりが強調されるため、実際の間取りよりも広々とした空間に見える視覚的効果が期待できる点もメリットです。中庭に植栽をして緑あふれる空間にすれば、自然を身近に感じながら豊かな心で過ごせるでしょう。

ウッドデッキなどの設置でスペースを有効活用できる

ウッドデッキなどを設置してリビングとの段差をなくせば移動しやすくなり、小さなお子さんの遊び場としても大活躍します。夏場は子どものプール遊びや家族でBBQする場にもピッタリです。愛犬と一緒にひなたぼっこできるスペースや、ちょっとしたガーデニングを楽しめる場としても活用でき、家族みんなにとって過ごしやすいスペースになります。

中庭にウッドデッキ設置で使い勝手アップ!おしゃれに仕上げるポイント&よくある質問も紹介について詳しくはこちら

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中庭を作る4つのデメリット

中庭を作る際は、4つのデメリットに注意を払う必要があります。ここではデメリットとその対策を解説します。

居住スペースを削らなければならない

狭小地に住宅を建てる場合、自ずと狭小住宅になります。狭小住宅は床面積が限られているうえ、中庭を作るとさらに居住スペースが狭くなるのは避けられません。必要なスペースを少しずつ削った結果、家族にとって必要な居住スペースが確保できず、暮らしてから不便さを感じるケースもあるでしょう。中庭の設置を検討する際は、原則居住スペースを優先にして考えましょう。

中庭やウッドデッキのメンテナンスが必要

ウッドデッキを設置すると活用できるシーンが増えるものの、一般的なウッドデッキの耐久年数は10~20年程度だといわれています。基本的に天然木の寿命のほうが人工木よりも短いので、交換サイクルを延ばすなら人工木のウッドデッキを採用するのがおすすめです。紫外線や雨風にさらされることでも経年劣化が進むため、長く使い続けられるように定期的なメンテナンスは欠かせません。

また、ウッドデッキを設置しない場合でも手入れをする必要があります。たとえば、中庭に植栽した場合は落ち葉の掃除が必要ですし、雑草対策も重要です。雑草対策には中庭を三和土(たたき)にするか、砂利を敷くことも検討しましょう。

中庭にウッドデッキ設置で使い勝手アップ!おしゃれに仕上げるポイント&よくある質問も紹介

雨水がたまりやすく、排水設備を整えなければならない

4面を壁で囲まれているロの字型の中庭は、屋根からの雨水も含め水がたまりやすい形状です。水はけが悪いと湿気がこもり、苔が生えたり虫が発生したりするリスクが高まります。また、落ち葉がたまると排水設備が詰まることもあるので、定期的なお手入れが必要です。コの字型やL字型も注意が必要ではあるものの、特にロの字型は4面すべてを囲われて水はけが悪くなりがちなので、排水設備について設計時点でしっかり検討しておきましょう。

建物の形状が複雑になり、建築費用が高くなりやすい

建物は凸凹がない形状のほうが建築資材を少なくでき、作業の手間も減らせるので建築費用を抑えられます。ロの字型やコの字型は凸凹が多いため建築費用が高くなりがちですから、コストだけを考えると凸凹が少ないL字型にメリットがあります。また、中庭に面した部分にも壁や窓が必要です。中庭が大きいほど壁が大きくなるため、その分建築費用が上がるのは避けられません。大きな窓を設置する場合も費用は高くなるので、資金計画を踏まえたうえで検討しましょう。

中庭のある家で気を付けたいポイントについて、以下の記事でも詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。

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中庭のある間取りとは?

最後に中庭のある間取りとして、コの字型とL字型の間取りを紹介します。どのような暮らしができるのか、具体的なイメージを膨らませましょう。

【30.9坪】コの字型の平屋タイプの中庭

【30.9坪】コの字型の平屋タイプ

延べ床面積102.02平方メートル(30.9坪)の3LDKの平屋です。広々としたLDKを南側に配置したことで、陽当りの良さが期待できます。子ども部屋とLDK、廊下の3面にコの字型に中庭を設置しているため、LDKの北側からも光が届く仕様です。中庭は外から見えにくい場所にあり、洗濯物を干す場としても有効活用できます。

【30.9坪】コの字型の平屋タイプの中庭について詳しくはこちら

 

【34.6坪】L字型の2階建てタイプの中庭

【34.6坪】L字型の2階建てタイプ

延べ床面積114.38平方メートル(34.6坪)の3LDKの2階建て、北向き玄関で南にダイニングキッチンとリビングを配置した間取りです。大開口の窓を設置して、南側にL字型の中庭を作ったことにより、十分な採光が期待できます。土地の周辺環境によっては、人目を気にせずに家族だけのプライベートな空間にできます。

【34.6坪】L字型の2階建てタイプの中庭について詳しくはこちら

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中庭の間取り決めのポイント

コの字型やロの字型の場合、中庭を家の中心に作ることで回遊動線が生まれます。回遊動線とは、行き止まりがなく家の中をぐるぐると回れる動線のことです。中庭を介してさまざまな部屋に行き来できることで、回遊動線となり快適な暮らしにもつながります。その反面、雨の日や暑い日、寒い日などは外に出ることを億劫に感じやすく、中庭を有効活用できません。

そのため、中庭の回遊動線ありきで間取り決めしないことがポイントです。ただしハウスメーカーの設計力によっては、問題点を解消しつつ満足度の高い間取りを提案してもらえます。そのため中庭のある家を建てたい場合は、中庭の施工実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことも大切です。

【施工事例あり】使い勝手のいい中庭の広さは?メリット・デメリット、間取りのポイントも解説について詳しくはこちら

【注文住宅】中庭のある平屋に暮らしたい!メリットやデメリット、活用方法を紹介について詳しくはこちら

なお、トヨタホームの中庭のある家の建築実例は、こちらをご覧ください。

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中庭を中心にした多彩な空間づくりならトヨタホームにおまかせ!

中庭は生活を快適にする機能性はもちろん、家族の生活を豊かにする役割もあります。おしゃれで開放的な中庭は、お子さんの遊び場や家族の休日のリラックスタイムを満喫したいときにも大活躍してくれる空間です。しかも外からの視線が気にならず、プライバシーを守れます。リビング続きで大開口の窓を設置すれば、室内に居ながらいつでも空を眺められる空間が手に入るのもメリットです。

光にあふれ、心地よい風をもたらす中庭を中心としたプランニングは、トヨタホームに相談してみましょう。トヨタホームは、注文住宅の実績が多数あります。全国各地の展示場でも住み心地を実感できるので、近くの展示場に一度出かけてみましょう。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】https://www.toyotahome.co.jp/kyoten/?ad_cd=hometag

【カタログ請求はこちら】https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/list/?ad_cd=hometag

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中庭のある家に関するよくある質問

中庭のある家は何坪必要ですか?

中庭のある家を建てるために必要な坪数は、中庭の大きさや家の間取り、家族構成などによりますが、一般的には30坪以上が必要とされています。中庭を設けることで、自然光を取り入れることができ、開放感のある生活空間を実現できます。ただし、中庭を設けることで室内のプライバシーが確保しにくくなるため、設計には工夫が必要です。具体的な設計や坪数については、建築家やハウスメーカーに相談することをおすすめします。

中庭がある理由は何ですか?

中庭がある理由は主に以下の3つです。

1.自然光の導入:中庭は自然光を室内に取り入れる役割を果たします。これにより、室内が明るくなり、開放感が生まれます。

2.プライバシーの確保:中庭は家の内部から見える開放的な空間を提供しながら、外部からの視線を遮断します。これにより、プライバシーを確保しつつ、開放的な空間を楽しむことができます。

3.空気の循環:中庭は家の中に風を通す役割も果たします。これにより、室内の空気の循環が良くなり、快適な生活空間を作り出します。

以上のような理由から、中庭は注文住宅の設計において重要な要素となっています。

L字型の家のデメリットは?

L字型の家のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

1.間取りの制約:L字型の家は、その形状からくる間取りの制約があります。特に、角部分の有効活用が難しくなることがあります。

2.採光面の制限:一方向からしか採光が得られない部屋が出来てしまう可能性があります。これは、特に日照や風通しを重視する場合にはデメリットとなります。

3.プライバシーの確保:L字型の家は、一部屋から他の部屋が見えやすい構造になることが多いです。これはプライバシーの観点から見るとデメリットとなることがあります。

4.建築費用:L字型の家は、直線的な形状に比べて建築費用が高くなる可能性があります。これは、構造上の複雑さや、特殊な形状に対応するための追加費用が発生するためです。

これらのデメリットを踏まえつつ、自身のライフスタイルや好みに合わせて最適な家づくりを行うことが重要です。

中庭の広さはどのくらいが理想ですか?

中庭の理想的な広さは、家の規模や生活スタイル、目的によります。一般的には、家全体の敷地面積の10-20%を中庭に充てると良いバランスになると言われています。例えば、敷地面積が100平方メートルの場合、10-20平方メートルを中庭に使うということです。しかし、これはあくまで一つの目安であり、家族のライフスタイルや趣味、中庭で過ごす時間などを考慮に入れて設計することが大切です。また、中庭の設計にはプロの意見を取り入れることをおすすめします。

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